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2004年6月の9件の記事

高級機器で聞いてみよう

正確な再生では定評のあるイヤフォン ER-4S を持っている。ふと思いついてNHKラジオ中国語講座のCDをオーディオ機器+イヤフォンで聞いてみた。これはおすすめ。講師の声の粒立ちが違う。携帯CD再生装置で通勤中に少し復習でもしてみようか。

ER-4Sには熱烈なファンもいてだいぶ持ち上げているが、確かに音質一筋に割り切った点はたいしたものだ。もっと外国語の学習に使うべきだと思う。声を発するために息を出す瞬間の「気配」のようなものまで再生してしまう。

ただ、ER-4S は耳の穴を完全にふさいでしまうので通勤には少々危ない。外部の音を遮断した静寂の中で中国語講座を聞いているとなんだか変な気持ちになってくる。目の前の景色は普段の通勤なのに、音ははっきりとした中国語。以前電車内でER-4Sを使ってベートーベンの弦楽四重奏を聞いたときにはちょっとした「トリップ」感覚だった。目の前の景色が作り物のように感じるのだ。

ソニーからも耳栓型のイヤフォンが出ているので、それを使ってみようと思う。

高級オーディオを持っている人が身近にいる人はぜひ言語学習材料を再生してみよう。発見がたくさんある。

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2004-06-20 個人指導も終わって

日中学院の個人指導(1時間半×3回で申し込んだ)が終わった。

発音の基礎をしっかりと作りたいというこちらの意向が伝わったのと、優秀な講師が担当したことでなかなかの成果があった。

有名校で経験のある講師だけあって、毎回なにかしら学習法のヒントを示してくれる。通学生にとっては常識なのだろうが、私にとっては「なるほど」と思うことが多かった。
1.間違ってもいいから大きな声で発音しなさい。それを直すために私がいる。
2.初見の材料はピンインの棒読みでかまわない。ピンインに素早く反応できるようになったら自然な(意味に合った)読み方を身につけよう。
3.文字を見ずに、場面を想像して発音しなさい。そうすれば発音の問題点も明らかになる。
4.日本の地名を中国語読みにするのは良い訓練だ。中国にないピンインの組み合わせを読めば瞬発力が高まる。

3回とも同じ教師で、標準的で実に明瞭な発音だった。男性教師で中国語の音の美しさを感じさせるのはすばらしいと思う。学内でも人気があるらしく、学生によく声をかけられていた。

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NHKラジオ中国語講座

なぜかこの国では放送協会が外国語学習の名門として君臨している。

英語の学習をするときにはまったく世話にならなかった。
1.人気講師に頼る殿様商売のような印象を(勝手に)持っていた。
2.一定時刻の放送を録音するほどまめではない。

中国語の学習ではラジオ講座の評判がけっこう高かったので、使ってみようかという気になった。

外国語の学習は基礎の基礎、いわば「核」になる部分を形成しないと文法や会話の練習をしても効率がとても悪い。中学校の英語教科書はこの点理想的だ。授業の進め方にはいろいろと文句をつけたいところだが、教科書は十分に研究されているし、正確である。こういう中国語教材はないものかと思って手にしたのがNHKラジオ講座だった。多くの人が勧めているし、時期もちょうど新年度放送の始まる3月中旬。

使ってみたところ、とても優秀な教材だと感じる。薄いテキストながら、中国語の特質を理解した進め方になっている。つまり、細かい文法事項を知らなくてもとりあえず文章を理解できるから、簡単な例文をどんどん覚えていく方法だ。学習が進んである種の「臨界点」に達すれば、文法学習を開始したときに「ああ、あれはこういうことだったのか」という「謎解き」を経験することになり、文法学習の目的である「理解を通して言語運用の自由を獲得していく」ことの大きな助けになるだろう。


2004年のラジオ中国語講座入門編(前半)は青山学院大の遠藤光暁教授が担当している。教授法は私の好みで、とてもすぐれていると思う。すこしばかりの会話を手軽に身につけるのではなく、しっかりとした基礎を作るように進んでいく。また、音声出演者がすばらしい。沈宝慶 Shen3 Bao3 qing4 ・容文育 Rong2 Wen2 yu4 のファンは多いはずだ。

各課の分量は会社勤務者が復習していけるだけの量で、1年しっかりと進めればそこそこの基礎が出来るだろう。そして、1年分のテキストとCDとを買っておけば、後で中級編も使えるわけだ。

テキストにはラジオ講座の他にも良質の記事が多い。杉原たく也早稲田大講師による「中国ハッピー図像学」や藤井省三東京大教授の「中国酒で味わう現代文化」、高木美恵子氏の「ナリキリ中国語」、いずれもたいへん楽しく読めるし、中国語学習を文化面で支えてくれる。学習者に媚びる記事がないことを高く評価する。

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ハイブリッド中国語発音トレーニング

ハイブリッド中国語発音トレーニング
王欣雨 三修社 2002-03-30、2003-08-05第3刷 2,860円(税5%共)

筆者は「舌運動計測システムとその中国語発音学習への応用」という論文で先端技術学生論文賞優秀賞(日本工業新聞社主催)を受賞している。

本を開くとひたすら1字・2字の発音練習が表になっていて、楽器の「音階練習」のようだ。しかし、取り組んでみるとよく考えた順番になっていて無味乾燥ではない。

発音するための口の形をわかりやすく説明しているので、前述「発音の基礎から学ぶ中国語」を補完するために使った。付属CDはよくできているが、楽しさに欠けるし、音質も最高とは言い難い。ただ、実用には全く問題ない旨申し添えておく。

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2004-06-12 発音指導第2回

日中学院での発音指導第2回。

高くつく個人指導だから、授業の進行は学習者が(ある程度)真剣に準備しておくべきだろう。

教室に出向く前にその日の1時間半で何をするかをざっと考えた。
1.前回改善勧告(?)の出た音を復習しよう。 j・zh・ch・sh・ü
2.文章や句になったときの自然な読み方を練習しよう。

復習では各要素については「十分でしょう」と言われた。ここで完璧に仕上げようとすると時間がいくらあっても足りないだろう(まだ肉体的に「中国語モード」になりきれない)。この先々で矯正していくことにしよう。

zh の音について:
「zha や zhu など、 i 以外と組み合わさるときにも zh の口の形は zhi のときと変わりません」

ke や te について:
「k・t をはっきり出そうとするあまり、 k・t と e とが切り離されているように聞こえます」
「もっと自然に ke・te と一つの音として発音してください(力まないで良いのです)」
「そう、それで十分有気音になっています」

さまざまな語句(ピンイン付き)を「初見」で読む練習をした。これはなかなか有益で、すぐに反応できるピンインとそうでないものとがすぐにわかる。
「知ってる単語はさっと出るけど、知らないのは考え込んでますね」
と指摘されるが、そのとおりだ。

いくつかの音の組み合わせに慣れるため、3字・4字の語句を読む。初見は難しく、20個のうち2個ほど声調符号があるのに四声を間違った。

教師はテキストを見ないで私の発音を聞くので、聞いてわからないと
「もう一度」
と止めてくれる。
止められないときには「聞いて」わかるということだ。これは小さな自信が付いて良い。

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発音の基礎から学ぶ中国語

発音の基礎から学ぶ中国語
相原 茂 2003-06-01 朝日出版社 2,625円(税5%共)

正しい方法に従えば発音の基礎を身につけるのはそんなに難しくはない。ただ、その「正しい方法」研究の成果が広く知られるようになったのはごく最近だ。英語学習では1999年あたりからインターネットの記事を媒介にして「発音の身体的訓練は重要だ」と知られるようになったようだ。

英語も中国語も、日本語に存在しない音を使う。舌の位置とか口の開き方、息の通し方を訓練しないでいっしょうけんめいまねると似て非なる音を出してしまい、それが固定してしまう危険がある。「本当の音」と「似て非なる音」との違いは平均的な学習者本人にはわからない。

だから、発音に特化したこの本のような参考書があることには大きな価値がある。

自分で発音できるようになることが聞き取るための早道であることは(英語の学習で)知られるようになってきた。正しい音の出し方が身体でわかれば、聞き取った音を「脳内辞書」に結びつけることが可能になる。

この本には美点がいくつもある。
1.堅実
  ・課ごとの題材を限定して練習する
  ・辞書や文法書は一切不要
2.録音教材(付属CD)が充実
  ・いきいきとした語り(男女計4人)
  ・音質もかなり良い
3.本全体に楽しい雰囲気がある。印刷はきれいだし、本文レイアウトも見やすい。

唯一といっていい欠点は、音の要素の説明が旧態依然であること。たとえば、 c の音を練習するときに/i/を組み合わせるが、a や u と組み合わせるとどうなるのかという疑問に答えていない。次に来る母音を予期した口の形で c を発音するのか、 ci の c を出す構えは崩さないのか。

他の子音も同様である。 k には e 、zh には i 、 m には o という「どの本でも扱っている組み合わせ」ばかりで、これと異なる組み合わせは例文でいきなり出てくる。

たいへんすぐれた教材なので、徹底的に活用すべきだ。音がひととおりわかった後は、新しい課やドリルに進むときに本文を見ずにまずピンインで書き取ることを続けることをお勧めする。これはたいへん効果があったと思う。
1.正しいピンインの書き方がわかる
 ・つづりや声調記号は意外ときちんと書けないものだ。
2.たいへん良い復習になる
 ・テキストを見て繰り返していた音が、じつは聞き取れていないことに気付く。

また、ドリルは択一式・○×式が多いが、安易に回答しないで問題・選択肢共にすべてピンインで書き取るとよい。

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2004-06-05(3) 発音指導第1回

「日中学院」に個人教授を申し込み、今日が第1回目。

1時間あたり7千円(税別)だから、ちょっとしたぜいたくだ。飲み過ぎたと言ってタクシーに乗るなど言語道断。しばらくは居酒屋も我慢することになろう。

それでも投資に見合うだけの収穫がある。

まず、対面で聞く中国語は録音教材を再生したものとは別のものだ。空気を感じるし、「場」ができる。

無気音を大きな声で出しているのを目の前で見たし、有気音の息の勢いも感じた。やはり一度「板」(CD)になった音とは違う。

教師は私個人の発音の問題も瞬時に指摘し、正しい発音の方法を示してくれる。

  • 四声は問題ない。

  • j・q・x を出すときの舌の位置を矯正。下の歯の後ろに置く。音が前にどんどん出るイメージで発音。

  • jiu のような音は、まず ji をしっかりと出し、 ou もはっきりと出す。そして2つを結合する。カタカナの「ジョウ」にならないように。

  • huo のような「発展型」の二重母音では、主となる母音(ここでは o )をはっきりと。

  • k で始まる語があるからといって、身構えて強く出さなくてもよい。有気音もリラックスして。

  • zhe・che の終わりには e をしっかりと出す。 u で終わる語も同様。

  • üは唇を突き出さない。横に引いて、唇の回りの筋肉を使う感じで。

  • 数字の33などは、強弱強とリズムをとって。

ü が苦手なので、
我去学校,学習漢語。 Wo qu xuexiao, xuexi hanyu.
という課題をいただいた。


広島大加藤助教授のサイト「中国語発音教材」をよく見てみると、ü の口の形は教師が注意したとおりになっている。やはり自分で録音・録画教材を使ってみるだけでできるようになるのは難しいものだ。


ゆっくりとした発音に慣れると標準速度で苦労すると思って、ゆっくりと発音する練習を徹底していなかったのではないかと気付いた。楽器の練習と同じで、部分を仕上げてから結びつけ、そして普通の速さにしていくことが大切だ。

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2004-06-05(2) 英語とのかねあい

英誌 The Economist を定期購読している。ニュース雑誌ではいまのところいちばん好きだ。中国経済関連記事の分析は原理原則に基づいていて、雑誌を売るために刺激的な見出しを出すこともない。取材の手段・範囲もなかなか広いのではないかと感じる。


The Economist を読んだり英語のTVニュースを見ても中国語の学習には何ら害がないようだ。

・英語・中国語共に私にとっては外国語であり、「意識的に学習している」言語。
・発音・文法が日本語と大きく異なる
という共通点があるが、相互に影響を及ぼすことがない。

おそらく英語は長年使っているので、「刷り込まれて」・「枯れて」いるからではないかと思う。いわば「第二言語」になっていて、新参の中国語と相互作用を起こさないのだろう。

発音・ピンイン主体で学習しているため、テキストの漢字をよく見ると「漢字の力」に改めて驚く。
「なるほど、この字を使うのか」

日本語に深く根を下ろしている漢字だが、千年やそこいらでは中国の漢字と本質が変わっていないと感じる。ラテン語の影響を強く受けているヨーロッパ言語の単語(語源)が互いに似ているのと同じなのだろう。

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2004-06-05 舌が回ってくる

NHKラジオ講座の5月号分課題が終わらない。6月号も買っているのに。


追いつくためにこまめに練習していたら、舌がけっこう動くようになっている。

「ある日気付くと進歩していた」
という話を多くの学習者が語るが、英語の学習ではそういう思いをしたことがない。今回「気が付いてみれば」というのがどういうことか初めてわかった気がする。

NHKラジオ講座入門編の会話例をまるごと覚えるのはけっこう楽しい。文がするするっと口から出る自信があれば、発音の細部に注意する余裕ができるし、文全体のイントネーションや間合いもわかってくる。

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