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NHKラジオ中国語講座

なぜかこの国では放送協会が外国語学習の名門として君臨している。

英語の学習をするときにはまったく世話にならなかった。
1.人気講師に頼る殿様商売のような印象を(勝手に)持っていた。
2.一定時刻の放送を録音するほどまめではない。

中国語の学習ではラジオ講座の評判がけっこう高かったので、使ってみようかという気になった。

外国語の学習は基礎の基礎、いわば「核」になる部分を形成しないと文法や会話の練習をしても効率がとても悪い。中学校の英語教科書はこの点理想的だ。授業の進め方にはいろいろと文句をつけたいところだが、教科書は十分に研究されているし、正確である。こういう中国語教材はないものかと思って手にしたのがNHKラジオ講座だった。多くの人が勧めているし、時期もちょうど新年度放送の始まる3月中旬。

使ってみたところ、とても優秀な教材だと感じる。薄いテキストながら、中国語の特質を理解した進め方になっている。つまり、細かい文法事項を知らなくてもとりあえず文章を理解できるから、簡単な例文をどんどん覚えていく方法だ。学習が進んである種の「臨界点」に達すれば、文法学習を開始したときに「ああ、あれはこういうことだったのか」という「謎解き」を経験することになり、文法学習の目的である「理解を通して言語運用の自由を獲得していく」ことの大きな助けになるだろう。


2004年のラジオ中国語講座入門編(前半)は青山学院大の遠藤光暁教授が担当している。教授法は私の好みで、とてもすぐれていると思う。すこしばかりの会話を手軽に身につけるのではなく、しっかりとした基礎を作るように進んでいく。また、音声出演者がすばらしい。沈宝慶 Shen3 Bao3 qing4 ・容文育 Rong2 Wen2 yu4 のファンは多いはずだ。

各課の分量は会社勤務者が復習していけるだけの量で、1年しっかりと進めればそこそこの基礎が出来るだろう。そして、1年分のテキストとCDとを買っておけば、後で中級編も使えるわけだ。

テキストにはラジオ講座の他にも良質の記事が多い。杉原たく也早稲田大講師による「中国ハッピー図像学」や藤井省三東京大教授の「中国酒で味わう現代文化」、高木美恵子氏の「ナリキリ中国語」、いずれもたいへん楽しく読めるし、中国語学習を文化面で支えてくれる。学習者に媚びる記事がないことを高く評価する。

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