発音の基礎から学ぶ中国語
発音の基礎から学ぶ中国語
相原 茂 2003-06-01 朝日出版社 2,625円(税5%共)
正しい方法に従えば発音の基礎を身につけるのはそんなに難しくはない。ただ、その「正しい方法」研究の成果が広く知られるようになったのはごく最近だ。英語学習では1999年あたりからインターネットの記事を媒介にして「発音の身体的訓練は重要だ」と知られるようになったようだ。
英語も中国語も、日本語に存在しない音を使う。舌の位置とか口の開き方、息の通し方を訓練しないでいっしょうけんめいまねると似て非なる音を出してしまい、それが固定してしまう危険がある。「本当の音」と「似て非なる音」との違いは平均的な学習者本人にはわからない。
だから、発音に特化したこの本のような参考書があることには大きな価値がある。
自分で発音できるようになることが聞き取るための早道であることは(英語の学習で)知られるようになってきた。正しい音の出し方が身体でわかれば、聞き取った音を「脳内辞書」に結びつけることが可能になる。
この本には美点がいくつもある。
1.堅実
・課ごとの題材を限定して練習する
・辞書や文法書は一切不要
2.録音教材(付属CD)が充実
・いきいきとした語り(男女計4人)
・音質もかなり良い
3.本全体に楽しい雰囲気がある。印刷はきれいだし、本文レイアウトも見やすい。
唯一といっていい欠点は、音の要素の説明が旧態依然であること。たとえば、 c の音を練習するときに/i/を組み合わせるが、a や u と組み合わせるとどうなるのかという疑問に答えていない。次に来る母音を予期した口の形で c を発音するのか、 ci の c を出す構えは崩さないのか。
他の子音も同様である。 k には e 、zh には i 、 m には o という「どの本でも扱っている組み合わせ」ばかりで、これと異なる組み合わせは例文でいきなり出てくる。
◆
たいへんすぐれた教材なので、徹底的に活用すべきだ。音がひととおりわかった後は、新しい課やドリルに進むときに本文を見ずにまずピンインで書き取ることを続けることをお勧めする。これはたいへん効果があったと思う。
1.正しいピンインの書き方がわかる
・つづりや声調記号は意外ときちんと書けないものだ。
2.たいへん良い復習になる
・テキストを見て繰り返していた音が、じつは聞き取れていないことに気付く。
また、ドリルは択一式・○×式が多いが、安易に回答しないで問題・選択肢共にすべてピンインで書き取るとよい。
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コメント
はじめまして。kinoと申します。中国語に触れ始めておよそ2年いまだ初心者。これでは、ダメっと再び真剣モードです!最近中国茶を知りどっぷりと楽しんでさらに香りを楽しむ為にやはり茶葉の名前も中国語で読めればと!
ご紹介にあった発音の基礎から学ぶ中国語が本日届き、ipodを購入し配達されるのを待っている状態です。
正しい音を出している人は自信にあふれています。
そうだ〜っと前書きを読みながら王道を学んでいこうと決心しました。昼に集中して20分。継続して続けていこうと思っております。よろしくお願いします。
投稿: kino | 2004.08.11 14:40
kinoさん、こんにちは。いらっしゃい。
広い広いネットの世界でできたばかりの私のサイトにお越しくださる方がいる。うれしいことです。ありがとうございます。
他人様には特に自慢できることもないのですが、言語を習うのはひょっとしてすこーしだけ自分に向いているのかな、と思ってこのblogを始めました。今後ともぜひごひいきにお願いします。
「発音の基礎から学ぶ中国語」は楽しい教材です。だいたい3ヶ月でひととおり終えるのが著者の考えのようですが、自分の好きな進み具合で良いと思います。
今になって(後知恵で)思うのは、音声は「時間の芸術」*であって、紙に書き留めることはとても難しいということ。個人教授が私の弱点を指摘してくれたからこそなんとか発音の基礎を身につけることができたのでしょう。
まずは1冊のテキストを中心に進めるのがおすすめですが、発音については文字にするのがとても難しいので、「セカンドオピニオン」も大切なように思います。
どこかの時点で個人教授につかなければならないと確信していますが、それまでは信頼のできる資料を手元に置いておくと参考になることが多いですね。
王欣雨や紹文周の著書はよくできていると思います。
それからなんといっても広島大学助教授の加藤徹のサイト。アルクの「中国語発音塾」も良くできています。
* 時間と共に生まれ、消えていく。音楽のようなものかもしれません。
投稿: Shira | 2004.08.11 19:41
おっと、もう少し書こうと思っていたのに送信してしまいました。
iPod、いいですね。NHKラジオの教材なら1年分を楽々放り込んでおけるというのは魅力です。
kinoさん・liuさんのblogとweb site とを拝見しました。サイトの色遣いがいいですね。内容にぴったりだと思いました。野菜のお話はうらやましい限りです。
私もお茶は大好きです。職場で「ポウレイ」(普通語の「プーアル」)を飲んでいます。渡辺満里奈の「満里奈の旅ぶくれ たわわ台湾」を読んでから台湾の茶事情も気になります(台湾には昔勤務していた香港から2回行っているのですが)。
沖縄になくて東京にあるもの...通勤電車。少しは役に立つこともあって、毎日50分くらいNHKラジオ講座のCDを繰り返し聞く時間を提供しています。
投稿: Shira | 2004.08.11 19:58
shiraさんコメント、サイトにお越しいただきありがとうございます。沖縄にあるもの。。。モノレール。でも那覇しか走ってない!
発音なんてどうでもいい。通じれば。と思っていました。でも自信がないですよね。正しい音じゃないと。
台湾。近いです!東京よりも。茶を飲みに行きたいです!中国語が話せればもっとおいしいだろうな。中国茶。
少しずつshiraさんブログも読ませていただき勉強させていただきます。
投稿: kino | 2004.08.11 20:18
kinoさん、みなさん、こんにちは。
>>発音なんてどうでもいい。通じれば。と思っていました。でも自信がないですよね。正しい音じゃないと。
偶然にもこの題で私のサイトに記事を出したところです。よろしければご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/shira/
「英語学習について」
投稿: Shira | 2004.08.12 08:52
おはようございます。「英語学習について」読ませていただきました。道を尋ねるとき。会議にて相手を説得する時。いろいろな状況の意志伝達がありますよね。これは、日本語でも、英語でも、中国語でもどの言語でも同じだと思います。意志伝達をそれぞれの状況で明確にする。
それらをするには、基本を習得するのが一番の近道なんでしょうね。意識して取り組んでいこうと思います。ありがとうございます。
投稿: kino | 2004.08.13 08:44