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2004年9月の11件の記事

2004-09-24 音声重視の動機

このblogの記事は音声教材についての記事が中心と言ってもいい(いまのところ)。

教材としての完成度も気になるが、私の場合どうしても「声」そのものに注目してしまう。NHKラジオ中国語会話入門編の録音は楽しかった。特に「天使と悪魔」で容文育が聞かせる声は聞き物だ。職業アナウンサーだけあって、場面に即した声を自在に出す。
你会算命吗?
我不会。
など、傑作だ(6月7日分)。

沈宝慶も負けてはいない。
吃吧,吃吧,别客气。
を聞けばだれでも笑ってしまうだろう(8月11日)。

英語の聞き取り材料にも声を追い求めていた。米国のラジオ局National Public Radioの看板番組All Things Consideredに出演するRobert Siegelなど、あこがれの対象だった。落ち着いて暖かく、それでいて軽妙な声。

中国語の学習は始まったばかり。これからたくさんすばらしい声との出会いがあるだろう。楽しみだ。


容文育はNHK World「やさしい日本語」で中国人向け講座を担当している。中国語・英語学習者のblog「エイチュ」で教えていただいた。容文育の日本語は完全で、教えいてるのが中国人なのか日本人なのかがわからない。

容文育は地の声で楽しげに話している。ラジオ中国語講座の表現を付けた声も良いが、この日本語講座では軽快そのもので、これも聞いていて実に気持が良い。

この日本語講座に出てくる中国語をいくつか聞き取ることができた。中国語を母語としている人向けの放送がわかる最初の経験だ。
おもしろいのは日本語で「〜が」を「ナニナニが」と読むが、この講座でも「shenme shenme が」と言うこと。「シェマシェマが」というのがなんとなくかわいい。

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NHKラジオ応用編

今年(2004年)のNHKラジオ中国語講座は「当たり年」のようだ。遠藤光暁教授による入門編は初心者にとってほとんど理想的な内容だったし、音声出演の沈宝慶・容文育両氏も自然でみごとだった。

CDを毎月購入していたが、応用編はいままでほとんど聞いたことがなかった。最近になって4月号を聞くと、こちらの出演もなかなか良い。NHKのスタジオ録音にしては音質がたいしたことはないが、それでも他の市販教材よりはかなり良い(低雑音・のびやかで自然な声)。応用編の蒋文明(Jiang3 Wen2ming2)・張艶(Zhang1 Yan4)両氏も歯切れの良い声を聞かせてくれる。講師は楊凱栄(Yang2 Kai3rong2)博士で、基礎的な事項を豊富な例を使って説明している。


NHKラジオ中国語講座の応用編では3ヶ月で講座が変わるようだ。3ヶ月ではとうてい文法の基礎を学習できないが、次の講座とのつながりはどのようになっているのだろうか。


上記の疑問はあるが、良くできた教材だし、CD・テキスト共に購入済みなので入門編と同様に何度も聞いて練習しよう。そうすればその後で文法書を使うときに「あれはこのことだったのか」と思い当たることも多くなるだろう。そうなると学習の効率が良い。

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2004-09-23 録音教材

「やさしくくわしい中国語文法の基礎」は評判のとおり良い教材のようだ。中国語の特質を根本から説明しようと試みているいっぽう、あまり学究的にならないように書いている。

中国語の参考書にはこの本のように言葉の内面をとらえようというものが多いようだ。英語の多くの参考書と違って、入学試験・資格試験対策に追われていないからではないだろうか。


しかし、しばらく読んでいると少々物足りない。そう、音声がないのだ。NHKラジオ中国語講座入門編で半年の間CDで同じ課を何度も聞いていた。いきなりの無音に慣れないのだろう。

振り返ってみると半年間ずいぶんと音声中心の学習をしてきたものだ。参加した短期講習はすべて発音訓練だし、NHK以外の教材は使わなかった。外国語学習の入門としてはとても良かったように思う。中学で英語を学習するときにもこのくらい音声を重視して反復訓練をすれば良い基礎ができるはずだ。残念ながら教師・資金の面で実現は難しいだろうが。

付け加えておくと、私が良かったと言っているのは「音声重視」・「反復訓練」であって、こんにちは・さようなら式の「会話の練習」ではない。


音声があれば自分で音読するときの手本になり、確信が持てる。「やさしくくわしい中国語文法の基礎」はしばらく使わず、NHK以外ラジオ中国語講座応用編(2004-04〜09)を使うように方針を変更しよう。例文をまるごと記憶した方が文法書を使うよりも(今の私の段階では)利益が多そうだ。

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2004-09-20 今しかできない

中国語の初歩を学んでいる。NHKラジオ中国語講座入門編(6ヶ月完結)をもうすぐ終えるところだ。

買っておいた「对日汉语语音教程」を時間を見つけて少しずつ消化している。その最中に重要なことに気づいた。文脈で単語の想像ができない状態だから耳でとらえたままにピンインで書いているのだ。学習が進めば文脈から漢字を思い出して正しいピンインで書いてしまうだろう。単語を知らずに発音を書き取ることは今しかできない。

こんなことに気づくのも二つ目に学習する外国語だからだろうか。英語ではもうこの「無垢な耳」での聞き取りはできない。耳から音が入ってくるとどんどん文章になってしまい、ごく弱い発音でも「聞こえて」しまう。これはこれで言語習得に重要なのだろうが、先入観なしの音声の訓練にならない。

言語学習者ならだれでももっと先に進みたいと思うだろうが、二度と戻ってこない初心者の段階でしかできないこともある。


作曲家ベートーベン には傑作を集中的に書いた時期があった。この「傑作の森」を生み出した時を「ベートーベンの夏」と呼ぶ人もいる。

ある音楽批評家はベートーベンの初期の作品を聞いて言ったそうだ。
「夏でないからといって、春の価値が落ちるだろうか」


言語学習の春を大切にしよう。

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2004-09-19 NHK10月号

この半年間毎月心待ちにしていた「18日」。NHKテキストの発売日だ。

10月号を書店で見た。入門編は半年で一巡なので、再び声調からの学習になっている。なんとなく寂しいものだ。
応用編も内容を変えている。

次の教材を何にしようかと先達に聞いたところ、
「入門者向けの文法書がよいのではないか」
「NHKラジオ中国語講座応用編もよい」
とのこと。私の考えとも一致していたので、助言に従うことにした。

ラジオ中国語講座はテキストとCDとを買ってあるので、2004年4月号の応用編から勉強していこう。文法書には「やさしくくわしい 中国語文法の基礎」(守屋宏則 東方書店 1995年初版)を使ってみる。

中国語の参考書は英語ほど数が出ないためか、定評あるものでも改訂回数が少ないように感じる。上記守屋教授の本は1995年の初版、相原教授の人気著作「Why?にこたえるはじめての中国語の文法書」も1996年の初版以来改訂がない。

世に出た状態で完璧な参考書などありえないのだから、学習書の改訂はとても重要だ。新しい本を出すのもよいが、良い参考書ならどんどん改訂して新しい研究成果を取り込み、参考文献等の事情も更新していくべきだ。

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2004-09-13 MSPY

マイクロソフトのピンイン入力最新版を導入した。Pinyin IME2003はかなり充実している。

まず、ピンイン入力2.0よりもだいぶ入力効率が良い。単漢字変換から文節変換に乗り換えた感覚だ。マイクロソフトとハルビン工業大学との共同開発らしい(導入中の著作権表示から察するに)。

そしてなにより助かるのが、メニューやヘルプが英語ということ。外国人(中国人以外)が使うことも前提にしているようだ。手書き認識もあるし、だいたい日本語のIMEと同じような感覚で使えそうだ。

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=3c381308-e169-41f3-812e-aa8774162795&displaylang=zh-cn

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2004-09-12 小さな達成

中国語の入力ができるようにしようと思い立ち、あちこちのサイトで情報を収集。Windows2000だとけっこう簡単なことが判明する。

助かったのはATOK+NICOLA(親指シフト)キーボードを日本語入力にそのまま使えること。中国語のためにこの快適な入力環境は捨てられないと思っていたから。

英語入力のためにUSB接続のキーボード(HHK)をつないでいたので、中国語IMEはそちらのキーボードを使う。親指シフトキーボードには専用のドライバを使っているためか、中国語入力を続けていると不思議な動作を始めるので。

中国語入力IMEのヘルプが中国語で書かれていて、入力方法やメニューがわからない。これには困ったが、どこかに関連記事があるはずだ。

もしご存じの方がいたら教えていただけると助かる。

余談だが、刻印なしキーボード、気持ちよさそうだ。


中国語の表示・入力も日本語と同じで文字コードが複数乱立の様相だ。この前の書き込みはGB2312エンコードを指定してテキストエディタで書き、それをblogに貼り付けたもの。このblog(NITY cocolog)の文字セット指定はUTF-8だが、ちゃんと読めている(Opera7、IE6)。このあたりのことはあまり詳しくないのだが、環境によっては読めないのではないかと少々心配だ。


中国語IMEのキーボード操作が使いづらい。候補を出すキーなどの割り当てを変更できるかどうか調べてみよう。


ここまでは日本語で書いてきたが、中国語と混在はできるのだろうか。簡体字で入力してみる。
您看得懂吗?
私の環境では読めているが...。

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読めますでしょうか

妈妈叫你做作业。
你一经做完了吗?
还没做呢。
还没开始做?不许在玩儿游戏机了。
不行
你越来越不听话了。
玩儿游戏机使人聪明。
瞎说。我把游戏机收起来。

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2004-09-08 x の発音、わかった

サンマが豊漁だというので魚料理の店に向かって歩いていた。

その日の朝の通勤で気になっていたことがひとつ。NHKラジオ中国語講座入門編に x と sh との対比があった。私が思っているほど x は強烈ではない。むしろ英語の[s]にちょっと似ている。

なんとなく x と sh との聞き分けが難しいな、と思っていたが、理由は簡単。私の発音に癖があるからだ。 x を出すときには舌の先端を下の前歯の裏に置く。これはこれで正しいのだが、舌の表面を心持ち凹に(実際には凸だろうが)してしていたため、息が口の中で渦流を作ってかなりにぎやかな音を出していた。舌と上の歯との隙間が広かったようだ。

NHKの沈宝慶さんの発音はもっと澄んでいる。舌の面がやや凸で、硬口蓋と舌との隙間が狭く、出てきた息は流れを妨げられずにそのまま外に出ていく。

昼休みに歩いていて気づくところがおもしろい。 x を矯正したので、 j や q も改善されたと思う。こうして標準的な x が出せるようになると sh との対比もよくわかるようになり、聞き取りが楽になるようだ。

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2004-09-04 NHK9月号

いよいよNHKラジオ中国語講座入門編も最後の号になった。

8月31日の記事で「8月号は負荷が軽く作ってあるようだ」と書いたが、9月号の第1課は内容が多く、新しい語(字)も多いと感じた。少しずつ教材の利用方法を変えて模索しているが、今度は本文にとりかかる前に次のような準備をしてみた。


  1. 語句を聞き、ピンインで書き取る。

  2. 答え合わせ。間違ったところは自分で発音して確認する。急がず丁寧に。

  3. 漢字の練習。気分は小学生だ。

  4. 再び聞き書き。こんどは漢字で書き、ピンインで読みをふる。

  5. 中日辞書で語義を読む。


教科書を読むときに辞書を使うのは学生の時にドイツ語を学習したとき以来だ。NHKテキストには日本語訳があるが、字が持つ本来の意味を辞書で見ておこうと思ったからだ。これには理由がある。

英語を仕事で使うようになってから、新しい語は Longman Dictionary of Contemporary English(非母語話者用の学習辞典)で調べていた。近年では「ジーニアス」や「アンカー」といったすばらしい英和辞典があるが、当時の英和中辞典は学習用という点で Longman に遠く及ばなかったように思う。

Longman を使い始めてから気づいた。Longman で学習した語の意味はとてもくっきりと記憶に残るのに、中学・高校で慣れ親しんできたはずの語には日本語訳が頭に「こびりついて」いて、単語本来の意味があいまいだ。

入門期には良い辞書・語法書で単語や文法の「根っこのところ」を押さえるのは大事だと考える(無味乾燥な詰め込みは困るが)。


たとえば、「させる」という訳語でも、「(相手がしたいことを)させ(てや)る」のと「(相手がしたくないことを)させる」など、語の下部にある発想をよく理解しておかないと使い分けができない。

「小学館中日辞典 第2版」はなかなか見やすい辞書で、字の用法がよくわかるのがありがたい。こまめに調べようと思う。

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2004-09-02 「中国語でコミュニケーション」購入

やはり欲しくなって買ってしまった。「中国語でコミュニケーション 発音・学習法編」

発音の説明はたいへんわかりやすい。附属CDの出来は本ほどではない。進め方かよくわからないので、使い方を自分で工夫する必要がありそうだ。私はCDは使わないつもりだ。

すでに他の参考書・NHKラジオ講座で学習を進めているので、補完のつもりで読む。一日で読み終わってしまうが、大切な情報はけっこう多かったように思う。

入門用、特に発音に重点を置いた図書を数冊購入してきて気づいたことは、「これ1冊」という教科書はないということだ。良い教師に習うのは必要としても、その準備・習った後の確認のためにも複数の資料を持っていた方がよさそうだ。


「中国語でコミュニケーション 発音・学習法編」は辞典・参考書・雑誌の紹介が充実している。紹介されていたQ&A101三部作を購入した。
・新版中国語入門Q&A101(大修館書店)
・中国語学習Q&A101(同)
・中国語教室Q&A101(同)
この3冊は必携といってもいいだろう。素直な疑問は往々にして難しい質問だ。新進の学者が回答するのだが、「なぜそうなのか」と普遍的法則・事実を追い求め、結果として中国語を内面からつかみ取る試みになっている。

この種の本は少しずつ気になるところを読んでいっても大いに役に立つ。例文を記憶するばかりでは疲れてしまうが、言葉の裏に貫徹する中国語の発想がわかることはとても楽しい。少々記述の雰囲気が違うが、英語学習で定評のある以下の著書に通じることろがあると感じた。
・「日本人の英語(正・続)」(マーク・ピーターセン 岩波書店)
・「ここがおかしい日本人の英文法」(ミントン著 阿武内訳 研究社出版)
・大西・マクベイ共著の「ネイティブスピーカーの〜」一連著作(研究者出版)

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