2005-03-23 四声は柔軟
修訂新中国語下巻の録音教材(CD)の読み手は上巻から変わっている。
特に女声担当が上巻から大きく変わったように思う。
いかにも教科書的だった上巻と違って、もっと日常的というか、血の通った感じになっている。声の高低・大小といった振幅も大きく、声色も文意に応じて変化している。とても好ましい変化(おそらく意図的)だが、単純に四通りではすまない声調の変化にときどき戸惑う。
我们提了一些问题
の「一些」は第四声+第一声には聞こえない。読み手は「一」をやや低めの第一声のように発音している。次の「些」が第一声なので、低くしてしまうと再び上昇するのがたいへんだからだろうか。
このあたりの「声の経済」とでもいう現象はNHKの人気教材「ときめきの上海」を見るとよくわかる。「声調参号」という声調分析機器を使って声の高さの変化を単純なグラフで示している。上がりきらなかったり下がりきらなかったり途中で切れてしまったりという変化がよくわかる。私は同書をまだ買い求めていないが、この声調図示はとても気になるところだ。
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