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補完教材(発音)

これ一冊あれば、という参考書はなかなかないものだ。中国語の発音についても同じだと感じる。

いまのところ次の3冊が包括的で信頼できる教材だろう。
1.発音の基礎から学ぶ中国語(相原茂)
2.中国語発音の基礎(上野恵司)
3.紹文周の中国語発音完全マスター(紹文周)

私は1のみ購入した。録音がすばらしく、とても良い教材だった。書店で見たところ2・3もすぐれたものだと思う。どれを選ぶかは好みの問題かもしれない。

ただ、上記三点のいずれもが扱っていない重要事項がある(私の観察の限りで、ひょっとしたら記事があったかもしれない)。二点だけ挙げてみる。

1.母音は軽く声門閉鎖をしてから出すのが原則。
2.i の音は唇を横に強く引くだけでは出ない。

1については広島大学の加藤助教授が「中国語発音学習教材」で詳しく説明している。また、「女は中国語でよみがえる2〈勉強編〉」(佐藤嘉江子)にも筆者が中国に留学してから指摘される記述がある。

2については「対日漢語語音教程」(続三義編、北京語言文化大学)に秀逸な説明があった。xi の音から x を取り去ったのが i だという。x を出すために摩擦を使うが、同じ要領で鋭い母音を出す。唇を横に引いて鋭い音を出すのではなく、口の中で調音するのだ。

これについても「女は中国語でよみがえる2〈勉強編〉」で著者がやはり留学後に気づく場面がある。

「でも、中国人を見ると、そんなに一生懸命唇や頬の筋肉を動かして話している人なんていない」
「大事なのは、唇の形ではなく、口の中の形だったのである。『a』は口を大きくあけるのではなく、口の中を広くして喉を大きくあける。『yi』は前述の通り、喉を横に引っ張る。『wu』はもちろん多少は唇を突き出すが、突き出すというより、突き出るという感じ」
(p.88)

中国人講師自身にとってはあまりに自然なことなので、生徒に具体的に指摘することができないのではないか。

こういった点を練習すると自分の発音が手本の発音にずっと近くなり、効果的に音読が進む。単に発音だけではなく、聞き取りをはじめ全般に良い影響があるはずだ。

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