学習方法を考える
あなたはなぜその学習方法をとるのか
おすすめしたい本がある。
英語習得の「常識」「非常識」(白畑他 大修館書店)
「英語習得の」という題だが、そのまま他の外国語学習にもあてはまる内容だ。
外国語学習については専門家にとってもわからないことが多い。それなりに「できるようになった人」が「過去をふりかえって」あれが良いこれは良くないと言っているのが現状に近い。そうした記事のうち、多くの人に感覚的に訴えるものが注目を集めるわけだ。
「やはり」や「~だけ」などは人目を引く文句の好例だろう。
「中国語はやはり音読だ」
「聞くだけで身に付く」
外国語に直接触れる機会は急増し、デジタル媒体によって学習環境も安く便利になった。多様な手段を生かすためにも、学習方法については実証を重んじる態度で考えることが大切だと思う。
冒頭に挙げた本はこうした立場を取る人にとって得るところが多いものだ。目次を見てみよう。
【検証 1】「母語は模倣によって習得する」のか?
【検証 5】「繰り返し練習すると外国語は身につく」のか?
【検証 8】「多読で英語力は伸びる」のか?
【検証22】「『英語耳』や『日本語耳』という区別はある」のか?
実験例を豊富に引用して「常識」と「思いこみ」との違いを示している。時間・金銭を消費し、場合によっては家庭や職場の人間関係にも影響を及ぼす言語学習。学習方法については常に考えている必要がある。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント