Pimsleur教材(3)
ピンズラー教材はどんどん進む。単元当たりの単価は安いが、購入する教材量はかなりのものになる。だが、外国語の練習にはこの教材程度の繰り返し練習が必要だから高価とは言えないだろう。
NHK講座や修訂新中国語のCDを使って繰り返し練習を何度もすると、どうしても学習が機械的・受動的になる。次に何を口に出すかがわかってしまうからだ。ピンズラー教材では繰り返し練習がランダムで、「忘れる前にひょいと再登場」という感じ。この方法は有効だろう。一つの単元が30分で、始めたら止めたり戻ることなく一直線に進む。自信がなかったらもう一度。たいていは一度繰り返せば十分だろう。
以前に学習した成果を総動員して文章を作ることをときどき要求されるが、これはこの教材の大きな特徴だと思う。実際の会話ではこの作業を常に強いられるのだから。
ただし、実際の会話と異なり、作文の課題が母語(中国語講座では英語)で与えられる(他に方法がない)。
○ 実際の会話: 自分の心の動き(要求) → 中国語作文
○ ピンズラー学習: 英語による課題 → 中国語作文
「知識の動員力」増強のためには講師を相手にした会話練習が理想だろうが、ピンズラー式は次善の方法といえるだろう。単なる反復練習よりはだいぶ優れているように思う。
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