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2005-09-07 発音学習の個人差

中国語発音の習得も、割合に簡単に進む人と、かなりの時間をかけてもとても自分勝手な発音をしている人がいる。

忍耐強く聞いてくれる人や日本人の癖に慣れている人ならなんとか理解してくれるという発音では心許ない。このような状態では、
1.外国人の中国語に慣れていない相手とは話ができない。
2.電話で会話ができない。
3.学習するにつれて癖がさらに強化されてしまう。

信頼できる教師に発音だけをしっかり習う期間を定期的に持つことを強くおすすめする。内容をすべて知っている課を教科書から選び、自然なやりとりになるよう練習する。優秀な教師なら発音が実用に足りるまでしっかりと直してくれるだろう。もっとも、「発音が間違っているのはわかるが、どのように矯正指導するかがわからない」という教師が多いのが現実だが。

「知っている内容なら絶対に一回で通じる」ように話せるのが普通の状態だ。

基礎をしっかり学習した人は中国語を母語にする人にたびたび次のように言われるはずだ。
「おや、意外と(中国語が)できないんですね」
つまり、発音やイントネーションが自然なので、もっとずっと中国語を自由に話せるはずだと思っていたのだ。

このような状態になると学習の効率が良い。読んでいて頭の中で響く音も正しい発音だし、口に出すときにもそのまま実用になる状態だからだ。

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コメント

Shiraさんはじめまして。いつもblogを読ませていただいています。
Shiraさんの練習経験に基づいた、発音に対する考察や気づきは大変ためになります。
まずピンインありきの学習法は、漢字を見てピンインを当てはめていた私には目から鱗でした。

実は来週から、大連からの留学生にマンツーマンでレッスンを受ける機会に恵まれたのですが、先生とマンツーマンで発音の練習をする場合はどのような学習法が効果的なのか悩んでいます。
もし、Shiraさんが勉強を始めた時だとしたら、具体的にどういった方法でこの機会と先生を活用(言い方は悪いですが・・)したでしょうか?
アドバイスをいただけるとうれしいです。

投稿: 弥生 | 2005.10.06 00:16

弥生さん、こんにちは。はじめまして。読んでいただいてありがとうございます。

留学生と学習ができるのはすてきですね。言語の学習は一人対一人がいちばん効率が良いと考えています。特に成年者の学習では。

まずは気楽に、相手を知り、自分を知ってもらうことから始めるといいのかな、と思っています。

「せっかくの機会だから」
「こんなこと聞いていいのかな」
「でも、金払っているのは私だし」
といったコンプレックス(複雑な思い)が出てこないように、
「あなたに会えてよかった」
という気持ちを放射しましょう。

あとは相手にこちらの要望をしっかり伝えることでしょうね。
「私はこの時間を使って○○を達成したい」
「なぜなら、△△だからなのです」
「ですから、あなたには××していただきたい」
「何か他に良い練習方法はありますか」

そうすれば、「やわらかな緊張」とでも呼ぶぺき建設的な関係が成り立つのではないでしょうか。良い相互作用がきっと生まれると思います。

投稿: Shira | 2005.10.06 21:39

「具体的に」とのことですが、得意な点・苦手な点は人によってちがいますから、時間を有効に使うにはどうしたらよいかを少し書いてみます。

弱点を探してもらうためには、やさしい教科書を丁寧に読むとよいようです。教科書のコピーを教師に渡しておいて発音が不自然な個所に印をつけてもらう。

単音を発音するよりも癖が明らかになりやすく、四声・母音・子音を総合的に聞いてもらえます。

そして、弱点や疑問点を紙に書き留めることも重要です。問題を定義しないと、それに対する対策のとりようがありません。教師の指摘も書き留めておくべきです。いろいろと大切なことを聞いても、授業が終わるとみごとに記憶から「揮発」してしまいます。

授業を録音しておくのもとてもいいでしょうね。教師と自分との発音の差がわかります(自分ではいっしょうけめい模倣しているつもりでも)。

投稿: Shira | 2005.10.07 08:19

Shiraさんこんばんは。お返事ありがとうございます。

今日、第一回目の授業へ行ってきました。
行く前は、間がもたなかったらどうしよう、気まずい雰囲気になったらどうしようと不安でしたが、
思っていたより気を使わずに、打ち解けた雰囲気で話すことができました。

発音は、自分でも自信のなかった「r」がくせがついていると言われ、とてもショックでした。
zh、ch、sh はいいのに、rになると形が変わってしまうそうです。
30分くらい「r」だけ練習しましたが、今まで間違って覚えていた&間違って覚えたまま練習していた(これは致命的!?)ので、やはり直りませんでした。。

何回も発音していると、たまに「その音で正しい!」と言われることもあるのですが、
自分ではその音が正しい音だとわからない、もう一回その音を発音できない、といった感じです。
このまま直らなかったら悲しいなぁと思いつつまだ始まったばかりなので、めげずに練習していきます。

ところで、先生は中国語の教授経験が結構あるのですが、最初の1回でだいたいその人に発音のセンスがあるかどうかわかるそうです。それって本当なのでしょうか?
怖くて「私はどうでしょう?」とは聞けませんでしたが。。

投稿: 弥生 | 2005.10.08 20:17

良い雰囲気で練習ができたようですね。

教師と学習者との関係は「向かい合う」ものではなくて、「並んで同じ方向を見る」ものじゃないかと思っています。共に努力して所定の目的に近づいたり、ときには思ってもいなかった成果を得るときもあります。

----------引用------------
ところで、先生は中国語の教授経験が結構あるのですが、最初の1回でだいたいその人に発音のセンスがあるかどうかわかるそうです。それって本当なのでしょうか?
怖くて「私はどうでしょう?」とは聞けませんでしたが。。
-------------------------
これは本当だと思います。差を感じ取り、自分の発音をすばやく調整して合わせていく能力には(走る速度などと同様)大きな個人差があります。

「私はどうでしょう?」と聞いて、自分の位置を確認してこれからの方針を考えると良いのかな、と思います。

たかだか中国語の発音の習得ですから(オペラを歌うわけではない)、能力に個人差があっても実用になる発音は必ず習得することができます。

r の発音に苦労したようですが、誤った音をあまり出さないのがコツかもしれません。三十分も一つの音に取り組むと疲れてしまいますよね。正しい音で、できるだけ「一発で」出すのがよいようです。

まだだれも発見したことのない、秘境に潜む「r」を傷つけないようにそっと救い出すイメージ。ひとたび自分のものになれば、もう間違うことなくいつでも使える「r」。

苦手な音を学習するときには、私はこんなつもりで注意深くそっとそっと練習してきました。力まかせ(回数まかせ)では本当の音の姿を見失ってしまうような気がするのです。

投稿: Shira | 2005.10.09 17:03

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