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2005年10月の12件の記事

2005-10-30 発音学習の理由

中国語の基礎学習をするなら、後で楽ができるような方法がいいだろう。

学習者の数が多い英語では、基礎をしっかり(あるいは正しく)身につけないために後日不用な苦労をしている人がとても多い。苦労をしている人はまだいい。大切なことを置き去りにしていることに気づかないことだって珍しくない。

このblogでは中国語学習の各要素のうち、発音についてばかり書いている。

なぜ発音についていろいろと考えて練習しているのか。

私は後日楽をしたいからだ。

発音を学習したら、内容がまったくわからない録音教材を聞いてもピンインでなら書き取れるはず。早口になったり話者の感情が高ぶったところでは四声や発音が標準的ではなくて難しいかもしれない。しかし、ニュースや朗読ならほとんど音を写し取れるはずだ。

音を聞いてもわからないが、原稿を見ると
「ああ、そうか!」
「この語は知ってるよ」
「なんで聞き取れなかったんだろう」
と納得する人はとても多い。そして、これは残念なことだ。

音(ピンイン)はわかるが、その単語(漢字)を知らない、という状態にたどり着くことをまず目標にしようと思って学習を進めてきた。発音以外にも学習することは多いが、学習開始から一年半の現在、まずまずの状態になってきたかなと思っている。

テレビドラマのせりふも、意味は不明ながら、まったく同じ発音で繰り返せるようになる。

さて、漢字数を増やし、語法を勉強するとしよう。

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2005-10-30 テレビドラマ

スカイパーフェクTV!では中国語放送もいくつか配信していて、無料で視聴できる「窓」時間帯を宣伝のために設けている。

この無料時間帯で中国中央電視台(CCTV)のドラマ「第二春」を見ることができた。

これは普通語学習者にとって格好の教材だな、と思った。
・登場人物は皆標準的な普通語を話す
・発音が明瞭
・簡体字字幕つき
・あまり早口ではない

内容の好き好きはあるだろうが、学習材料としてはとても良い。

他の番組ではどうかは知らないが、このドラマの表現は中国語の教科書に出てくる標準的なものばかりだ。NHKラジオ中国語会話の応用編をしっかり学習したくらいならほとんど理解できるように感じた。

ドラマならではの自然な発話が実にいい。書籍に付属のCDだと表現がどうしても「教科書くさく」なる。「我知道」といった簡単な言葉でも、感情のこもった言い方で聞くと生き生きしてくる。

難物の補語や「了」も自然な流れで聞くとなぜ使われるかがよくわかる。

このドラマの舞台は香港だ。他の地域に住んでいる人にとってはまだまだあこがれの土地。今後も「ちょっとエキゾチックな中国」としていろいろな番組に登場するのではないか。


自分の気に入った場面のせりふを覚えるのはとても効果的な学習法だと思う。

英語の学習でニュースを中心に学習材料に使っていた時期があった。そのころ英国人に
「話し方がちょっと冷たいね。なんだかちょっと見下されているような気がする」
と指摘されたことがある。たしかに、友人と話をするのにNHKニュース式の日本語ではかなり不自然だ。

中国語の学習では自分が使う場面に即した材料を選んでいこう。

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2005-10-29 nとngと、ふたたび

n と ng との違いで一つ気づいたことがある。

細かいところにまで注意を払って学習していると
「そうか、こういうことか」
と気づくことがある。

教室に行くときには、こういう発見を手土産にすると楽しい授業になる。

n と ng との識別は私にとってなかなか難しい。ただ、昨日・今日で ng の音の出し方を少し修正することになった。

以前よりも鼻腔に音(息)を送る点を前よりにすると手本に近くなった。

an を例にとってみる。以前は深めの a を発音し、息の行き先を決める「舌の付け根スイッチ」をのどのかなり奥のほうで鼻側に切り替えていた(勝手な比喩で申し訳ない)。ほとんど「音を飲み込む感覚」に近かった。

ピンズラーで練習をしていて無意識のうちに手本に似せようとして少し違う発音をしたところ、手本にずっと近くなった。

「舌の付け根スイッチ」をのど奥のほうではなく、もう少し前のほうに持ってくるのだ。(音声学の本に出ている「軟口蓋」のあたり)。こうしても n との違いははっきりとしている。

発音に注意しながら練習していてもこのように1年もたってから気づくことがある。もう少し注意しておけばよかったかもしれない。

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ピンズラーは米国生まれ

Pimsleur Mandarin 3(ピンズラー中国語3)も30課中の8課まで来た。この教材は一課三十分なので、忙しいときでも「なんとか一課なら」という思いで取り組めるのも利点の一つ。

ピンズラー中国語教材には1・2・3の三種類あるが、最後の3でも内容はたいしたことはない。Mandarin 3 でも
「観光ならどこがいいですか」
「銀行の隣に薬局があります」
ということが中心だ。

内容は簡単だが、それを本当に口に出して使うための練習という点では間違いがない教材だ。漢字を一文字も使わないで進行するから、頼りは音だけ。西欧言語を使う人はこうやって勉強せざるを得ないのだな、と思う。

Mandarin 3 では西欧言語との対比にけっこう気を配った箇所があり、日本人学習者である私にとって
「なるほど、アメリカ人にはこういうところが難しいのか」
と気づくことがある。

「過去であることは文脈からわかります」
「特に『一つの』と言わなくてもよい」

まあ、こんなことは興味本位のことで学習には関係がないことだが。

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2005-10-23 文法学習

「文法学習」を悪者に仕立てる教材は売れ行きが良いようだ。しかし、私は文法学習を悪者にするつもりはない。

文法学習など不要だとする主張は、日本の高校・大学受験で汚染された詰め込み学習(話すときには役立たない)のイメージを巧みに使っている。

だが、文法は「ふみのことはり」であり、文法なしの言語は存在しない。この文章を読んで理解していただけるのも日本語の文法をみなさんと私とが共有しているからだ。

私が使ってきたNHKラジオ中国語講座入門篇や修訂新中国語も、例文を中心にした中国語文法の入門教科書と呼んでもさしつかえないと考えている。

中国語の文の成り立ちを理解するのに役立つなら、文法学習は大いに奨励されるべきだろう。

まもなく修訂新中国語(下)が終わる。次は「初級 漢語口語 提高篇」だ。その次には文法の教科書も使ってみよう。それまでに学習した文章の「必然性」がわかって楽しいだろうと思う。


言語学習について鋭い見方をしているサイトをご紹介する。英語学習についての記事だが、とても参考になる。
高島康司氏の
ヤスの英会話

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2005-10-16 発音落とし穴

ピンインのおかげで外国人が中国語を学習するのもずっと楽になったと思う。

しかし、ピンインはアルファベットで表記するので、少々注意しないといけないことがある。アルファベットが表す音は、学習者の母語により様々なのだ。

日本人がピンインを使うときにはいつでもローマ字式発音の影響があると言ってもいいだろう。

初学者にとっての最初の関門 e では教科書や教師が
「ローマ字読みの『エ』とは違う」
とさかんに注意するから良いが、他にもローマ字読みによる悪影響はいろいろとある。

私にとってローマ字読み(または英語読み)が悪さをしたのは次のような音だ。

uo ao ou


発音で困ったときに頼りにする「对日汉语语音教程」(北京語言文化大学出版社)を改めて読んだら、わかりやすい解説があった。※ [ ]内は国際音標文字(IPA)

uo
「uo[uə] の中の o は実は中舌母音 e[ə] であって、発音するとき、口を丸める必要がない。」

ao
「ao[au] を発音するときの鍵は融合である。a にしても o(実際は u )にしても、どれも元の母音としての姿を失っていて、短母音ほど響かない。」

ou
「ou[əu] の発音要領は ao と同様である。中国語の ou の中の o は実は e[ə] であり、唇を丸めない発音である。発音するとき、口を両側に開き、顎を前に突き出すようにしよう。」

発音記号でしっかりと理解しておくほうが結局は早道なのかもしれない。

修訂新中国語(下)第43課の本文には逃走 taozou・报仇baochou・头发toufa といった語句が出てくるが、教科書を読まずに録音だけ聞くとなかなか一度で正しくピンインで書き取れなかった。

ある程度学習が進むと、無心に音を聞くことが少なくなりがちだ(ピンインや漢字がわかるから、自分の頭の中にある発音をあてはめてしまう)。

「それは、本当にそういう音ですか」
という問いかけを忘れないようにしようと思う。

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2005-10-10 あと少しが

修訂新中国語(下)の一回目がまだ終わらない。全44課の第43課にとりかかったのだが、片付けることができないでいる。

「もう少し」という気の緩みのためなのだろうか。題材は有名な(私でも題は知っていた)「白毛女」。あらすじをごく簡単に紹介している。いままでの課よりも新出語が多いのもさっさと片付けられない原因だろう。

新出語が多いといっても入門書のことで、決意すれば1日で憶えられる程度のものだ。

この次の第44課は辞書の使い方。勢いをつけて進もう。

一通り終わったら復習をして、その次には下記の教材を使う予定だ。
初級 漢語口語 提高篇 第二版 (北京大学出版社)

自然な会話文を練習して、中国人と話す機会に生かしたいと思う。


先日 mo の音があごを落とした音でないと書いたが、ou という音も私にとっては要注意だった。中国語の o はあまりはっきりと響かない。某 mou はカナで書くと「マウ」に近いと思う。头发も「タォファ」のように聞こえた。

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2005-10-10 先人の記録

shrimpさんのサイト「中国語を話そう」がすばらしいサイトを紹介してくれました。

cowleyさんの「old rain 旧雨」。
このサイトの学習記録を読めば、効率的な学習・自分にあった勉強方法は求めれば見つかるという自明のことを思い出す。

cowley さん、shrimp さん、ありがとうございます。

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2005-10-10 訂正

2005-09-23「苦手な音」に誤記があったので訂正した。読者の皆さんを困惑させたかもしれない。おわびする。

-----------当初記載---------------------
【t と k と】
今までの1年8ヶ月くらいの間に、t を k と聞き誤ったことが数回ある。
---------------------------------------

正しくは
【q と t と】
今までの1年8ヶ月くらいの間に、q を t と聞き誤ったことが数回ある。

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2005-10-09 Pimsleur Mandarin 3

Pimsleur(ピンズラー) Mandarin 3 を開始した。

男性の吹き込み者が変わった。こんどは読み方が少し速く、四声の変化も少し押さえ気味だ(日常会話風)。

ピンズラーの学習方法はよくできていると思う。単元はすべて30分で後戻りなしだ。CD再生を開始したら止めたり戻したりしない。記憶した中国語の文を何度も引き出すように要求される。それも「待ったなし」だ。教師のような柔軟さはないが、待ってくれないので記憶が定着したかどうかがはっきりとわかる。

いまのところたいてい1回で単元を終えることができている。中国語がなんとなく口から出にくい単元では再度学習するとだいじょうぶだ。三回繰り返した単元はいまのところない。

調子よく進むから気分が良いが、単元あたりの教材費という点ではどうか。三十課で 34,886円(税5%共)だから、約1,163円/課だ。時給 2,326円でいつでもどこでも練習に付き合ってくれる家庭教師だとすれば、価格はまずまずだろうか。

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2005-10-02 H抜け

衛星放送 SkyPerfecTV! で中国語放送をいくつか視聴できる。私にはまだ早すぎるので契約はしていないが、無料で見ることができる時間帯があるようだ。

今日はCCTVのまじめな番組と台湾の娯楽番組だった。

女性の社会進出についての座談会は米国人ゲストも招いてなかなか見ごたえのあるものだった。資本を持たずに得意な料理や家内製品で成功した女性を紹介し、会場で識者が意見を述べる。経済的に成功した人だけではなく、福祉運動に取り組んでいる女性も取り上げられていた。日本や香港の番組のように自然な流れで、中国マスコミの変化の速さを感じた。

中国南部の普通語が何度も登場したが、みごとに「H抜け」だ。十四は /sisi/ だし、这个は /zeige/ だ。でも、聞いているうちに慣れてくるからおもしろい。なんだかちょっとかわいい印象も受ける。番組の進行役は北方官話式の普通語だが、互いに意思の疎通はまったく問題ない(英国人と米国人との会話のようだ)。

台湾の番組も見たが、國語が普通語とあれほど似ているとは思わなかった。中国語を自由に使う人なら違いがわかるのだろうが、発音面では「H抜け」・「軽声なし」・「児化なし」以外にはあまり相違がないように聞こえた。

台湾のゴルフ番組では「球」を /qiou/ と発音していたのがおもしろい。普通語だと第一声・第二声では /o/ の音はほとんど聞こえないのだが。普通語にはピンインがあるので、そのつづり字の影響が大きいのだろうか。

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2005-10-02 発音復習

久しぶりにオーディオ装置でのびのびとPimsleur(ピンズラー)教材を聞いた。以前にも書いたように(高級機器で聞いてみよう)、録音に込められた情報をなるべく多く引き出すと収穫が多い。

【極端を経験したら】
私は以前から h の音を強めに発音していた。ドイツ語を習ったことがあるので、国際音標文字の [x] を強調して出していたのだ。ピンズラーの吹き込み者の落ち着いた声はそれほど摩擦が強くなく、自然な感じ。それをまねるようにしたら自分の声もいい感じになってきた。

日本語と異なる発音方法が必要なときには極端が必要だ。ただ、学習が進んでくれば中庸を目指しても日本語的発音に陥ることはないのではないか。

同様に、i や a も それほど口を横に引いたり上下に開いたりしないほうが自然な音になる。外から見える口の形だけが音を作っているのではない。問題意識や自分なりの仮説を持った時点で信頼できる教師に相談すると得るものはとても多く、発音学習が楽しくなる。

もうひとつ。e を出すときに少々力んでいたが、だいぶ楽になってきた。「日本にはない、難しい音」という説明が印象に残ってしまうが、慣れてくればどうということはない。日本語にはない音だからといって出すのが(慣れてからも)難しいということはない。

【まず音から】
ピンズラーに「周末 zhoumo」という語が出てきた。音で出会うと mo の音が新鮮だ。日本語の「モ」とはまったく違った音。初心者の時に mo の出し方を練習したが、あの感じ。唇を閉じた状態から開いていく過程の音(動く音)だ。この「動く音」(舌や唇の位置を変えながら出す音)は初心者のときには意識して練習する必要があると思う。

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