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2005-12-11 有気音は上品に

中国語発音の参考書にありがちな説明に
「有気音では息を勢いよく出す」
というものがある。

この説明は読みようによっては誤解を招くので注意したい。

有気音は名称のとおり、「気」が「有」ればよい。有気・無気の違いは空気がそれなりに出るかどうかであって、発音全体の強弱の問題ではない。

中国語テレビドラマを録音して注意深く聞いてみよう。落胆した友にしみじみ語りかけるときの有気音は弱くて静かでありながらしっかりと送気されている。

発音しようとして胸や首、あごに力が入ってしまうようでは問題だ。管楽器奏者がよく理解しているように、息を自由に出すには脱力がなによりも重要だ。

初級の教材の1単元を100回ほども繰り返して聞くと、中国語の音の輪郭が急にはっきりとしてくるときがある。二重母音・三重母音や各種の子音が明瞭に聞こえ、
「なるほど、教科書の説明はこういうことだったのか」
と思う。

こうした体験を積み重ねていくと、教科書を読むときや講師のあとについて話すときにとても役立つ。正しい音を楽に出すことができるからだ。

正しく脱力した楽な発音は、料理人で言うなら合理的な包丁の持ち方のようなものだ。

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コメント

こんにちは。
私も、有気音を理解したのは、映画を見ているときでした。ナレーションがささやくような感じで語っている時にはっと思ったのです。
それ以来、テキストを音読するときは、大きくはっきり、の次に小さくはっきりもするようにしました。でも、まだまだ上手にはできないんですけど・・
うんざりするほど、聞いていると悟ることってありますね。

投稿: ぺりお | 2005.12.12 17:35

そーですか。「はっと思」いましたか。

「小さくはっきり(c)ぺりお」、というのはいいですね。この言い方、いただき!

中国語の教材は何度聞いても不思議と飽きないんですよ。最近は北京大学の「初级汉语口语 提高篇」を使い始めました。自然な口語って、こういうのかーと発見新たです。

投稿: Shira | 2005.12.13 08:17

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