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2005年12月の16件の記事

2005-12-29 音読練習法

自分が話す中国語を録音して手本と比べるととても役に立つと幾度か書いてきた。今日は実際にどのように練習しているかを紹介しようと思う。

1.十分親しんだ本文を読んで録音する
2.手本のCDを意味のまとまりごとに(短めに)再生する
3.同じ部分の自分の声を再生する
4.手本との相違を教科書に書き込む

私の場合、次のような注記が入った。注記は「このようにすれば手本に近くなる」という書き方をしている(誤りの指摘ではなく)。弱点は私個人に特有のものであることを申し添えておく。

到动物园多少钱?  「物」の u をしっかりと出す

不行,不到站不准停车。 「不」を短く

您看,警察在那儿站着呢。  「看」「站」は前寄りの明るい a

越急越出错。  「急」の二声をはっきりと

对不起,不是我不想帮您。  「不是我」を続けてなめらかに

罚了二百,真够多的。  「多」はそれほど高くない

我以为路口没警察,没想到,我刚开过去,
変調の「我」・「没」の二声をはっきりと。
「刚」は高く、「开」はやや低く。

好让我们每天都放心呢。  「都」はやや弱く。

こうした注記を見てから音読すると見違えるように自然な口調になる。問題を問題として認識すれば解決することができるのだ(なんとなく違う、では改善できない)。

英語をかなり自由に使う人の中にも、強弱や高低に頑固な癖を残している人が多い。英語では心情の細やかな表現を強弱・高低・緩急を使って伝える(日本語に比べて)ので、自分勝手なイントネーションは意思の疎通に深刻な問題を引き起こす(特に相手が外国人の相手をあまりしたことがない母語話者である場合)。
「まあ、それも問題だよね」のつもりが「それこそが問題なのだ!」のように伝わってしまったりするのだ。

そして、このような癖は話せば話すほど、音読すれば音読するほど強化されていくので始末が悪い。私が用心深く中国語の学習を進めているのはこの経験があるからだ。

癖のない言葉がどれだけ気持ちよく聞こえるかの例として北京出身者の日本語を聞いてみてほしい。NHKラジオ英会話教室入門編でおなじみ容文育氏の「やさしい日本語」の発音は普通語・日本語共に白眉だ。

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2005-12-29 小さなことばの大きな働き

初级汉语口语 提高篇 の第三課にとりかかっている。生き生きした表現が楽しい。口語の教科書だからなのか、それとも初級三分冊の最後だからか、新訂新中国語上・下に出てこない表現が見受けられる。

今のところ気づいたのは、了や就、都、来といった語がちりばめられていることだ。

(狭い通りに自転車を置いてはいけないという場面)
这儿的路本来就不宽
と言っているが、この「就」が私にはなかなか出てこない語だ。それに、「这儿的路」も初めて見た。

(自動車が来たらぶつかって危ないからという場面)
要是有汽车开过来
この「有」も辞書に出ているとおりの使い方だ。でも、私が作文するとたぶん落としてしまうだろう。

(だから、やはり駐輪場に置いてくださいという場面)
您还是放在存车处把,大家都方便,谢谢您了。
この使い方の「还是」はこの教科書に数多く登場する。最後の「了」は日本人学習者が使いこなすのはなかなか難しい類ではないか。

CDの録音状態はあまりよくないが(ひずんでいる)、録音者の声には勢いがあって楽しい。

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2005-12-25 これが楽しい

外国語の学習はときとして大海の水を汲むような思いをすることもあるが、学問の神は楽しみもちゃんと用意してくれている。

最大のご褒美は「通じた」というあの記憶だ。一生忘れられないあの思いを、だれもが一つは持っているだろう。

そしてもう一つ。とりかかったときには難しく感じた教科書の内容が、気がつくととても身近になっていること。新しい課に進むたびに
「ああ、聞いてもわからないところが多いな」
と思うのだが、何度か聞いているうちに音が浮き上ってくる。漢字がわからないところをピンインをたよりに辞書を引く。本文を見ると(「解禁」の儀式)正しいことがだいぶ多くなった。

この経験があるから
「よっこらしょ」
と次の課に進む気力を奮い起こすことができる。

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超高解像度

イヤフォン。ER-4S
最大の欠点は異物感。
「耳から外すとほっとする」
NHKのCD教材や音質の良いDVDをこれで聞くとけっこう驚く。中国語の音の息遣いがわかる。
学習の合間に聞く音楽も当然すばらしいので、そちらをつい聞いてしまうのも問題か。

ER-4S

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わが助手

半導体メモリ音楽プレーヤ iriver T20
USBプラグが付いていて便利。
T20_coin
T20_USB

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2005-12-23 するか、しないか

何でもそうなのだが、「できるかできないか」よりは「するかしないか」のほうが結果に対する影響は大きい。中国語学習など、好例だ。

このblogを読んでいる中国語学習者に問う。自分の中国語を自分の耳で聞いたことがありますか。相手にどのように届いているかを知るのは大切ではないですか。自分の発話の品質に責任を持つには、まず自分で聞いてみることが必要だと思いませんか。

確かめるのはとても簡単だ。テープレコーダやICレコーダを用意して、教科書のなじみの本文を半ページも読めばよい。

どうだろうか。自分の声は目的を達するだけの水準になっているでしょうか。

聞いてどこをどのように直すかを指摘するのは熟練教師の出番だが、どの程度役に立つかは学習者が自分で聞いてわかるものだ。

録音して手本と比べるのは手軽にできて効果がとても大きい。自分で聞きもしないものを教師に聞かせてはいけない。

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辞書

小学館「中日辞典第二版」を使っている。類似した語の比較や動作の図解などが気に入っている。ただ、電子辞書を使い慣れると重いし調べるのに時間がかかる。

そんなわけで中国語でも電子辞書(キヤノンワードタンク V70)をよく使っている。こちらは同じ小学館の中日でも初版だ。古い辞書のほうをよく使う状況はとても残念で、第二版を搭載した電子辞書が早く手に入らないかと思っている。

紙の辞書のほうが一覧性があるという主張をときどき聞くが、私は電子辞書のほうが機動性に優れていると思う。見出し語の説明に気になる語があればすぐにその語にジャンプして、見終わったらすぐに戻ってくることができる。これは紙の辞書ではちょっとした手間だ。はっきりと聞き取れない語を調べるためにピンインを片っ端から入力してみるときも楽だと思う。

英語ではもう10年以上紙の辞書を使っていない。液晶画面+キーボードというハードウェアと辞典というソフトウェアはとても相性が良い。

辞書は改訂版が出たらすぐに買い換えるのが私の主義だ。改良・訂正はとても多い。古い辞書をいつまでも使うのはたいへんな努力をした編集者に対して失礼だとも思う。学習用英語辞典の傑作 Longman Dictionary of Contemporary English は初版・2版・3版・3版電子版と、発売になるたびに購入した(現在はCODを主に使っているので第4版は購入していない)。

英語では母語話者でない学習者のための辞書が充実している。前述のLongmanのほか、OxfordやCollinsがすぐれた辞書を出している。中国語も外国人だけではなく自国内の普通語教育のためにすぐれた学習用辞書が必要性なはずだ。近い将来そのような辞書を使えることを楽しみにしている。

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漢語口語 第二版(北京大学)

初级汉语口语 提高篇 第二版(北京大学出版社)はよく出来た教材だ。初级は上・下・提高の3部構成になっている。

提高篇をしっかり身に付ければ中国語教室での会話も自然なものになるだろう。NHKをはじめとした日本制作の教材に欠けている「何か」が中国制作の教材にはあるように感じる。

もちろん中国語と日本語とは大きく異なった言語だから、日本語(日本人学習者)の特質を理解した教材は必須だ。「誤用から学ぶ中国語」や「Why?にこたえるはじめての中国語の文法書」などは大いに助けになる。

だが、教科書の命ともいえる例文は中国制作の教材のほうが自然な感じがする。もっとも私は単なる初級学習者だから確信はないが。

初级汉语口语 提高篇 第二版 は定評ある教材の第二版だけあってよくまとまっている。旧版と違って見た目の洗練もなかなかだ。唯一の欠点は音声CDの録音があまりよくないこと。録音レベルの設定を間違ったかのような音で、声が大きいところがかなりひずんでいる。北京語言文化大学「修訂新中国語」のCDは良い音だったので少し残念だ。もっとも何度も聞いているうちに慣れる程度のもので、教材の価値をそれほど損なうものではない。

注意:
教科書の文法説明・翻訳は英語のみ。新出語は日・韓・英で説明してある。すぐれた日本語解説を付した版が出れば、日本でも主流の教科書になるだろう。

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MP3プレーヤ

教材ではないが、MP3プレーヤは学習に大いに役立っている。
通勤途上で使うためになるべく小さいものにしようと、韓国iriverのT20という型番を選んだ。本体にUSBプラグが仕込んであって接続にとても便利だ。

小型ゆえの制限もあって、電池の持ちはそれほど長くないし、操作には慣れが必要だ(操作部が平面で、指をひっかける場所がない)。

以前使っていた携帯CDプレーヤとの違いは思っていた以上で、とにかく持ち歩きが楽だ。聞きたいときにすぐに聞けるので、教材を聞く時間が数割ほど長くなったと思う。恩恵を特に感じるのは本体を胸ポケットに入れられることだ。両手が自由になるし、イヤフォンの線がすっきりする。CDプレーヤをかばんに入れていたときは線がずいぶんじゃまだった。

手持ち教材のCDをMPファイルに変換するのは思っていたよりも楽だ。WindowsXP環境ならMedia Player 10 に変換機能がある。Windows2000/ME/98 では Media Player 10が使えないので、無料ソフトを使うとよい(AudioGrabber などは使いやすい)。

T20は通常のUSBメモリとしても使えるので出先で便利だ。先日も急に客先からデータを持ち帰る必要ができたときにあわてずに済んだ。

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2005-12-16 辞書を引く

漢語口語 初級 提高篇(北京大学)を通勤途中にずっと聞いている。短い会話文を自動繰り返し再生にしているので、おそらく1日に20回以上だと思う。

聞くだけだとどうしても受身になるので、ときどき再生を止めて、次に来る文を声を出さずに口の形で言ってみる。この練習は欠かせないと思う。聞いてわかるのはいいかげんな記憶でもなんとかなるが、自分で話すには漢字や語順に自信がないといけない。

そして、会話文に出てくる基礎語彙を辞書で確認する。

是・来・去・や可・也・給、または看・見・話といった語を辞書で調べたことのある学習者はけっこう少ないのではないか。

辞書を引かせる負担を減らして発音や自然な会話文を身に付けさせる方針も理解できるが、そうすると基礎的な漢字を辞書で調べることなく通り過ぎてしまうおそれがある。

漢字固有の意味は調べて自分のものにしておくことが大切だと思う。

日本の漢字と同じ字を使っても、内容は必ずしも一致しない。必ず少しずれがある。このずれを無視して学習していくと、学習が進んでいろいろと話すようになったときに苦労することになるかもしれない。

英語の例で恐縮だが、admit という語を単純に「許可する」などと覚えてしまうと、admit の本質である「相手に対して(ときとして不本意ながら)開く」という語感が身につかない。こうなると by his own admission や admission fee といった表現を自然に理解することが難しくなってしまうのだ。

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2005-12-13 口語教材

Pimsleur(ピンズラー)Mandarin3が終わったので、北京大学の「汉语口语 初级 提高篇」にとりかかった。

この教材を始めて最初に感じたこと。日常のことを言うのにいままで習わなかった表現を使う。

第一課だけでも次の表現は私には初めてだった。
1.「とても」の意味で挺を使う。你们俩的名字都挺好听。
2.「とても」の意味で可を使う。可有意思了。
3.「しまった」の意味で看我。
4.「まったく忘れていたよ」と強調の给を使って把这个给忘了。
5.自発的に何かするときには去を使って我去当英文老师了。

何気ない語が入るだけで色彩が豊かになるようだ。

中国で編集した教材には日常の自然な表現が入り込むように感じるが、実際に中国で使われているものなのだろうか。

上に上げた例は、英語の例で言えば
「get を使った受身表現は(どちらかというと)被害感情がにじみ出ている」
というようなものに類似していないだろうか。文法事項というよりは、その語の根源的な意味からもらたらされる意味ということで。

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2005-12-11 有気音は上品に

中国語発音の参考書にありがちな説明に
「有気音では息を勢いよく出す」
というものがある。

この説明は読みようによっては誤解を招くので注意したい。

有気音は名称のとおり、「気」が「有」ればよい。有気・無気の違いは空気がそれなりに出るかどうかであって、発音全体の強弱の問題ではない。

中国語テレビドラマを録音して注意深く聞いてみよう。落胆した友にしみじみ語りかけるときの有気音は弱くて静かでありながらしっかりと送気されている。

発音しようとして胸や首、あごに力が入ってしまうようでは問題だ。管楽器奏者がよく理解しているように、息を自由に出すには脱力がなによりも重要だ。

初級の教材の1単元を100回ほども繰り返して聞くと、中国語の音の輪郭が急にはっきりとしてくるときがある。二重母音・三重母音や各種の子音が明瞭に聞こえ、
「なるほど、教科書の説明はこういうことだったのか」
と思う。

こうした体験を積み重ねていくと、教科書を読むときや講師のあとについて話すときにとても役立つ。正しい音を楽に出すことができるからだ。

正しく脱力した楽な発音は、料理人で言うなら合理的な包丁の持ち方のようなものだ。

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2005-12-10 読ませる文章

中国語を学習している人が開設しているサイトを見ると、日本語の文章がとても良く書けていて感心するときがある。
最近の発見は旧雨、それから玫瑰有刺也有香

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2005-12-04 聞く(4)

同じ材料を何度も聞いて練習するのは今後の学習のためだ。中国語らしい自然な抑揚・間合いで読めるようになれば、新しい文章を自分のものにするのが楽になる。

楽器の練習で音階練習をすることに通ずると思う。音階そのものが出てくる曲はないが、曲は音階を材料にして成り立っている。


「教材丸覚え方式」(パターン練習法に近いか?)は一定の成果が出るが、私はこれだけでは学習の効率が上がらないと思っている。

実際に話したい・話さねばならないときの状況で、自分の知識を総動員して話すという練習(コミュニカティブ法)を丸覚え法と組み合わせる必要があると考えているが、この効果は今後自分で実証してみようと思う。

パターン練習法とコミュニカティブ法とについてはフィニックス英語学院のサイトにわかりやすい記事があった(私は同学院を使ったことがないし、利害関係にもない)。
英語アウトプット方法

なお、上記サイトの「英語学習法」には参考になる記事が多い。

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2005-12-04 聞く(3)

MP3プレーヤで100回ほども聞いた課文を読んで録音してみた。

いままでで一番良い仕上がりになった。
1.声がしっかりしている。身体によく共鳴した自信のある自然な声になった。
2.子音と母音との釣り合いが良くなった。以前は子音に不自然な強勢が付くときがあったが、解消した。
3.緩急が自然になった。

注意して数多く聞くだけでこれだけ進歩があるとは思わなかった。効果があった理由は次のようなことではないか。
1.集中して聞いた。通勤の電車内で聞くときは休みを入れるようにした。
2.毎回何か発見があったので、回数を「稼ぐ」ような聞き方にならなかった。

マイクロフォンを手にして課文を読むのが楽しくなった。不自然さが少なくなっていくのは楽しい。中国人の客先担当者に会うのが楽しみだ。

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2005-12-03 聞く(2)

同じ文章を何度も聞くとどうなるか。修訂新中国語の第44課本文を毎日20回くらいずつ一週間聞いた。

聞くだけではなく、ときどき再生を止めて自分で先取りして本文を頭に浮かべてみることもした。

本文に出てくる内容はすらすらと口から出てくるようになる。単語を置き換えて他のことを表現するのも簡単だ。

もう一つの収穫は意外なところにあった。無気音がどんな音かがはっきりとわかるようになったのだ。単に有気音と識別できるという段階の話ではない。有声・無声の違いではなくて送気をするかしないかの差が鮮やかに聞こえてくるようになる。教材を録音している中国人教師がマイクロフォンに向かって話している瞬間を追体験しているような気になるくらいだ。

MP3プレーヤのおかげで収穫が多くなりそうだ。

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