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2006-02-10 鬼門 n と ng と

n と ng との判別は日本人の学習者を泣かせるという。私も例外ではなく、
「本当に中国人はすべて聞き分けているのだろうか」
と思うときもある。

教材を聞いていて感じたが、録音者が同一でもこの二つの音を簡単に聞き分けられるときとそうでないときとがある。これはなぜなのだろうか。
先日スターバックスでイヤフォンを使って書き取りをしていて思いついた。ひょっとして声調に関係があるのではないか。

文化 wen2hua4 の n ははっきりと聞こえた。
同意 tong2yi4 の ng も容易にわかる。
见面 jian4mian4 の最後の n は、もし面という字を習っていなかったら ng ではないと自信を持って言い切れないと思った。
相信 xiang1xin4 の最後の n も難しい。
复印 fu4yin4 も同様。
他の音もいろいろ聞いてみた。私の場合、次のことが言えそうだ。

・第一声・第二声 → n/ng の判別が付きやすい。
・第三声・第四声 → n/ng の判別が付きにくい。

ここで思い出したのがアルク「中国語ジャーナル」に連載してあった「クサカ教授の発音"徹底"トレーニング」(2004-09号分)だ。クサカ教授は次のような分類も便利だと述べている。

第一声・第二声は「後強型」
第三声・第四声は「前強型」

第一声・第二声は韻母の最後がはっきりと発音されるので n と ng との識別もしやすいのだろう。反対に第三声・第四声だと前半が強く後半が弱いので n と ng との区分が難しいのではないか。


クサカ教授は n と ng との区別ではなく、介音の説明で後強型・前強型の分類を使っていた。

iu が /iou/ に近く聞こえたり ui が /uei/ のように聞こえるのは第三声や第四声のときに顕著だ。i-o-u と音が移っていくとき、後ろが強くなる第一声・第二声では u が強調され、弱い o はほとんど姿を消す。第三声・第四声では i-o-u のうち i-o の部分が強調されるというわけだ。単音節の第三声・第四声を丁寧に発音するとたしかに前半がかなり強調されているように思う。第三声など、地面に潜り込んでいくような迫力で録音してある教材もある。

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