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2006-03-21 成語

zhuangyuanさんのblog「中華 状元への道」は学習の参考になるだけではなく、中国語をとりまく事情や周辺知識がたくさんでとてもおもしろい。

zhuangyuanさんの作文に対して中国人教師から
「使っている言葉が簡単すぎてだめだ」
という指摘を受けたそうだ。

多様な語彙や成語を駆使することで意思疎通を効果的なものにするのが中国語の流儀だと本で読んだことがあるが、この指摘はそれを裏付けると思った。

英語、特にアメリカ合衆国での英語では様子がだいぶ異なる。だれでもが知っている表現は「手垢がついている」といって嫌われる傾向が強い。なるべく平易な単語を使って誤解の余地なくすばやく読める文をめざせと教えている。シェイクスピアや聖書を要所で使うのは効果的なようだが。

中米両国の成り立ちも原因ではないかと思いつく。歴代皇帝が絶対的権力で支配した中国。まずいことを言えば首が飛ぶ。婉曲な表現が磨かれたことだろう。故事や前例を駆使し、窮屈な制約の中でどれだけ自分の伝えたいことを言うかに腐心したことだろう。もちろん科挙を入り口とする役人が使う中国語が果たした役割も大きいのではなかろうか。

かたや米国は移民の国。島国英国で生まれた英語はさまざまな背景を持つ人が相互理解するための道具になる。「古い」大陸の流儀には対抗心もあり、簡素な修辞が好まれるようになる。

ことばを生き生きとさせる簡素な表現が言語によって違う方法をとるのがおもしろい。中国語ではだれもがピンとくる凝縮した表現を使い、米国では主語・動詞を中心にした骨太な文章を好む。

こんなことを考えるのも外国語を学ぶおもしろさだ。

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コメント

shiraさま
myblogを記事で取り上げていただきありがとうございます。私は30過ぎてから中国語をはじめましたが
言葉の中に歴史が含まれてて勉強していて飽きません。
英語も随分独学しましたが中国語の方が面白いと思います。英語の時はビジネス中心の勉強だったからでしょう。シェイクスピアなど文化まで踏み込めば熱中できたかもしれません。

 中国の方はその成語を聞いてその言葉の背景にある歴史や物語がすっと浮かんでくるのでしょう。そうした同じ文化背景を持ちながら会話するともっとたのしいでしょうね。

以上

投稿: zhuangyuan | 2006.03.21 13:42

zhuangyuanさん、こんにちは。

私も中国語の学習はなぜか楽しく続いています。
漢字1文字でも調べてみるとおもしろいし、日本語とまったく違った発想に驚いたり。

学習は現在のところ「空の器に水を入れている」状態ですが、早く一定量貯めて話したり書いたりしたいと思っています。zhuangyuanさんのblogでの作文=添削のやりとりをうらやましく拝見しています。

投稿: Shira | 2006.03.21 21:31

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