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2006-05-19 元をとれ

中国語学校で授業を参観した。
見せてもらった教程は私には向いていなかったので、日を改めて別の課程を見せてもらうことにした。

基礎の次の教程だったが、気になったのは以下の点。

1.基礎ができていない受講者が多い
四声がかなりいいかげんだったり、子音・母音があやふやだったり。立ち止まるかと思うくらいゆっくり話さないと聞き取りができなかったり。

2.宿題をやってこない。
簡単な模範会話なのでまるごと記憶してから授業に出るよう教師が指導しているが、満足に記憶してきた人は皆無。

「払った金・費やした時間の分は上達してから帰る」
という気迫が受講者から感じられないのだ。払った金に見合うだけのサービスを厳しく追及するのが中国人気質だから、講師は来日してずいぶん驚いたことだろう。

英語教室でも事情は同じで、「対価」について真剣に考えるのが習慣の英米系の講師は日本人の金銭感覚が「おおらか」なので強い違和感を感じていた。

かつて通ったNOVA(英語)でも日中学院(中国語発音)でも、金を払うからには徹底的に実になる授業にしようとあれこれ考えた。予習だけでなく、その日の授業の主題(今日は何をものにする日なのか)を考えてから参加したものだ。そうすると講師も発奮して充実した時間を過ごせる。

初級・中級という旧態依然の分け方にも大いに問題がある。私が望むのはしっかりとした基礎だ。その上に大伽藍を築くことができるような。

簡単な内容を自信に満ちた明るい声で、正しくよどみなく話せるように厳しく訓練する、そんな方針の学校はないものか。そういう進め方だったら、中級に進めばこんどは内容に存分に集中できる。受講者の発音がまずくて教師が首をかしげたりする中級教程は少なくとも私には向いていない。

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