「これでなければ」という教材
定評ある教材は多く出回っている。
この「定評」とは何か。使ったことがある人が後進に伝えていくことで生まれるのだろう。そのため最新の教材は話題に上りにくい。
学習者は自分にとって最善の教材を選ぼうとするので、どうしても「できる人」の意見に従いがちだ。これは当然のことで、たいていは良い結果につながる。ただ、「できる人」が初歩のときに使った教材は今日も類書に追い越されていないかどうか考えてみる必要がある。
中国語をそれなりに身につけて活躍している人が教材を紹介すれば説得力があるだろう。だが、そうした人が初学者のときに使っていた教材は「その時点での最善」であることを思い出しておくのは必要なことだ。
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私は一点に優れた教材に強く惹かれる。読みにくかったり野暮ったかったり、ときには独善的に感じるものでも、他の教材では代わりがきかないというものが大好きだ。こういう教材は広く使われる教材と組み合わせて上手に使えば大きな効果がある。
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