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2006-06-27 現実の切り取り方

私が通う中国語教室で最初にすることは、参加者が短い文を作ってきて読むことだ。

いまのところ私は抽象的なことを扱うのを避け、なるべく五感(見・聞・嗅・味・触)で表せることを文章にしている。小学生の作文のような文を正しく即座に組み立てて、表情豊かな表現(発音・強弱)で言う練習はとても大切だと思う。これができていないと、難しいことを言おうとしたときに大変な苦労をするはずだ。

そして、抽象的なことを話す段階になると、漢字に親しんでいる日本人学習者は西欧言語を母語とする学習者に大きく差をつけることができる。これも学習の楽しみの一つだ。

この段階では過去に教科書で学んだ内容をほとんどそのまま使うので、講師が文法の誤りを直すことは少ない。

それでは訂正が少ないかというと、そうでもない。直される点は、主に論理の進め方だ。

1.ある事象を述べるときに、その前提(理由)を日本語よりも具体的に焦点を絞って説明する必要があるようだ。

2.なにかを述べるときに、価値判断(結果の状態)をはっきりと表現する傾向が強い。

言いたいことの全般を「ふんわりと」伝えようとする日本語に対して、ものごとの順序のとおりに、目に見えるように、白黒がはっきりするように(ときにはやや強引に)「きっちりと」伝えようとする中国語。

「日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語」(王 浩智 東京図書)で著者が主張する、現実の「切り取りかたの違い」を思い知るばかりだ。

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