« 2006-07-13 nとngともう一つのnと | トップページ | 2006-07-29 教室参加中断計画 »

2006-07-22 四声の問題いつまでも

合理的な学習方法を考えて実践してきたshrimpさんが学習活動「自主トレ」を始めた。shrimpさんのサイトによると、まずまず順調なすべり出しのようで一安心だ。

shrimpさんはサイトの「不定期日記」の記事「四声にうるさい男」で四声に問題のある学習者は多いと書き、さらに以下の引用のように述べている。

でも誤った声調で音読しようとシャドーイングしようと 無意味だし、それはもはや中国語なんかじゃない。

この意見はもっともだと思う。私も学習を始めるときからそう思ってきた。

人間は自分になじみがないことはどうしても軽くとらえる傾向があるのではないか。四声は日本語に存在しないので、「発音に加えるもの」としてとらえがちだ。

これは次のような例(仮想)を考えるとわかりやすいかもしれない。どこかの国には日本語の「さ行」と「た行」との区別が存在しないとする。その国の人が日本語を学習すると、次のような発音をしがちだろう。
「私は今日新宿に出かけて、以前からほしかったバッグをバーゲンで買うことができた」
わさしわ きょう しんじゅくに ぜかけせ いぜんから ほしかっさ ばっぐお ばーげんぜ かうこそが ぜきさ

そして、その国の人は次の言い訳をしてめちゃくちゃな日本語を話し続けるのだ。
「さ行とた行との発音はわが国では区別しないので、日本語はとても難しい」

四声のいいかげんな中国語はこの例よりもずっと始末が悪いということを認識することは大切だ。つまり、意思疎通に使えず、身につけても役にたたないのだ。

以上が悪いニュースだとすると、良いニュースも当然ある。

合理的な学習をすれば、四声を身につけるのはそれほど難しくないということだ。流暢かどうかは別として、たかだか五つくらいの音調なのだから。関東の人が関西アクセントを真似るよりもよほど簡単だと思う。

自分の四声があやしいと思う人は、信頼できる発音の教科書を無心にたどってみるといい。ただし、書いてあることを一言一句おろそかにしないで。

たとえば、第一声は高いだけではない。「十分に高く」「最後までしっかりとその高さを維持」するのが基本だ。

第二声は上昇するだけではない。「中くらいの高さから」「急に上昇し」「最後までしっかりと上り詰める」。

第三声はいいかげんに低く、力が抜けているのではない。「低く低く抑える」「なんだか無理に低いような感じ」が本性だ。だからこそ次に軽声が来ると「ほっとする」。

第四声は日本人には自然に感じることもあるので、なんとなく発音してしまいがちかもしれない。実際には「最も高い音から」「急激に下げる」のが正体だ。

自戒を兼ねて簡単に書いてみたが、次のことを確認するだけでも発音はずっと確かなものになる。
・第一声・第二声は発音の後半でしっかりと声に力が入っているかどうか。
・第三声・第四声は発音の前半でしっかりと特徴を出しているかどうか。

|

« 2006-07-13 nとngともう一つのnと | トップページ | 2006-07-29 教室参加中断計画 »

コメント

私もほんとに声調は大事だと思ってます。中国ではpin音が違ってても聴いて通じるけど,声調が違うと話してほとんど通じないのを何度も経験しました。欧米人の英語は各国の訛りあっても理解されるのに,中国語が声調違うと通じないのは中国人の国民性もあるのかと一寸穿って考えた事もありましたが,日本は4声なくせいぜい高低くらいでアクセント違ってもわかろうとするし,通じない事はないよなぁと思ってたら,上記の仮説ではありませんが外国人でイントネーションの滅茶苦茶な日本語を話すのを聴いたら何を言ってるのか全くわからなかった!のも1度だけ経験しました。(^^;

投稿: Saito | 2006.07.24 10:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12069/11061056

この記事へのトラックバック一覧です: 2006-07-22 四声の問題いつまでも:

« 2006-07-13 nとngともう一つのnと | トップページ | 2006-07-29 教室参加中断計画 »