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2006年10月の6件の記事

2006-10-31 音は変化する

üの音で気づいたことがある。

録音教材を注意して聞くと、qu の ü の音が一つの音色ではないことに気づく。この音は鋭い(口腔や唇の開きを狭く使う)音だが、自然な速度の会話の中でいきなり狭い音で始めることは生理的に難しい。録音教材を聞いて、次のようではないかと感じた。

1.前の音の影響でわずかに緩い音で始まる。
2.十分に絞り込まれ、üの音になる。
3.次に他の音がすぐに続かないとき、再び緩くなる。。

特に最後の緩む部分が顕著で、「ユェ」のうに聞こえることが多い。次に音が続かないときに現れる点で三声強調形(文末のときの三声)と似ている

発音教材は多く出ているが、自然な速さになったときの特徴を詳しく解説する記事にはなかなか出会わない。この点が充実した教材が登場するとありがたい。

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2006-10-29 あなたの日常

外国語の学習者がときどき言うことに、
「日常会話くらいは(できるようになりたい)」
ということがある。

この「日常会話」が意味することは人によって大きく違う。

仕事で中国語を使っている人の「日常」は職場だ。研究生にとって大切な「日常」は学術的な内容を扱うときだろう。旅行者の「日常」は消費者としての立場のものが多いはずだ。

外国に駐在したり日本の外国企業で勤務する人がよく言うのは、
「仕事で使う外国語は、最初は難しかったが内容には親しみがある。わかってくるとどんどん使えるようになるし、誤解も少ない」
ということだ。これは私にも経験がある。

海外駐在員にとって難しいのは日常の外(職場の外)で起こることだ。たとえば、冠婚葬祭で話すときには練習しておいても適切な表現かどうかに自信が持てないものだ。自分や家族が病気になったり、近隣との間に問題が起きたり、子供の学校でいじめ等の問題があったりすると、こまやかな表現が必要だけではなく、文化背景の違いもあって大変なストレスだ。

言語に関心があるなら、「日常会話」とは何かについて少し考えてみるのもよいことだろう。

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まだ片付かない

北京大学出版社 初級漢語口語 提高編があと1課を残している。仕事が忙しくなったりして最後の課になかなかとりかかれない。集中して取り組めば数日で通り過ぎることができるはずなのだが。

その後はどうするか。

まず初級漢語口語 提高編 の練習問題を和文にして紙に印刷、それを見ながら内容を中国語で口に出す練習をするつもりだ(これは以前にも書いたとおり)。同時に録音教材ももう一度聞いてみよう(こちらは現在すでにとりかかっている)。

初級漢語口語がとてもよくできているので、中級漢語口語の1巻・2巻・提高編を購入してある。編集方針は堅実で、新しい文法事項を詰め込むようなことがない。あくまで自然な口語運用能力を高める方針が貫かれている。ざっと見たところ、初級よりも表現が幅広く自然なものになっているという印象を受ける。これだけ表現の幅が広がると仕事で中国語を使ってもかなり楽になるだろうと思う。

同じく北京大学出版社の 汉语 中级听力教程 第二版 も購入してある。こちらは新しい単語がかなり多く一苦労しそうだ。外国語を使うときに大きな壁になるのが聞く能力であることは英語で経験してきた。聞き取りの学習にはさまざまな材料を使って時間もかけようと思う。

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これは良い

以前に紹介した「中国語のエッセンス」(遠藤光暁 白帝社)はとても良い。自信をもって勧めたい本だ。
解説がこれだけ「切れる」のは読んでいてうれしくなる。

新進の学者・教育者が遠藤教授に続いて元気な学習書を書いてくれることを望む。中国語の効果的な教授法はこれからどんどんと出てくるだろう。

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2006-10-15 究極の学習方法

著名な自動車競技選手が次の意味のことを言ったそうだ。

雪の日のドライビングは誰にとっても難しい。もちろん私にとっても。だから私は究極のテクニックをよく使う。そのテクニックはスピードダウンという。

大切なことは単純だが、実行したり続けるのが難しい。

中国語学習にも似たことが言える。究極の学習方法というものがあるとすれば、それは:
・目的に合った方針で
・興味を持てる定評ある材料を使って
・進歩を確認しながら
・なるべく多く
学習するということだろう。

中華的日々」でぺりおさんが「勉強はやったもの勝ちですから」と書いている。そのとおりだと思う。

中国語を話そう」でshrimpさんが「自主トレ」の成果が出ていると報告している。「自主トレ」が魔法の学習方法だから上達するのではなく、良質の訓練をなるべく多くするという原則にしたがっているからだろう。

さりとて、悲壮な覚悟を決めることはない。過度に高揚した姿勢(さあやるぞ・こんどこそ)は助けにならないことが多い。まじめだけど気楽、がんばらないけどだらけない、といった気持ちがいいんじゃないかと思う。

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2006-10-08 もう少し時間をかけねば

中国語の学習にもう少し時間をかけたいと思っている。学習方法を考え、参考書を選んでも、学習時間が少なすぎると学習の効率が悪い。

中国語学習の優先度をもう少し上げて、学習したさまざまな要素が相乗効果を生むようにしたい。

過去に学習した例文を使って言いたいことを組み立てる快感をときどき感じるようになってきた。もっと練習するときっと楽しいはずだ。

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