2007-03-25 苦手な音
中国人だと地方によって普通語の sh zh ch r (舌を奥に置いて発声する音)を出すのが苦手だといいます。たとえば sh が s の音になってしまう。
日本人の苦手はちょっと違っていて、sh と x と、zh と j と、ch と q とを聞き分ける点にあるようです。カタカナの「シ」「ジ」「チ」の影響でしょうか。耳には sh や x で入ってきても、脳が「日本語ネイティブフィルタ」を総動員しておなじみの音として聞いてしまう。
今日久しぶりにこれにひっかかってしまいました。もう大丈夫だと思っていたんですが...。
自分が発声するときには正しくできているので大丈夫かと思いましたけど、まだしっかりとは根付いていないようです。
北京語言文化大学出版「対日漢語語音教程 日本人のための中国語発音課程」のカセットテープでも久しぶりに聞いてみようと思います。この教材はなかなか本格的で(学習者向けというよりは指導者向け)頼りになります。もっとも、何でも手軽なものがもてはやされる時代には「オタクっぽい」と敬遠されるのか、もう手に入らなくなっているようです。私は良い教材だと思うのですが...。
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コメント
『対日漢語語音教程』、いい本ですよね。私も教材集めが趣味みたいなものなんですが、あれはまあまあ、かなりのレベルだと思っております。思っておりましたら、『日本人のための中国語発音の特訓』(白帝社)というよく似た題名の本が日本で出ていますね。店頭で見た記憶がありますが、どんな内容だったか忘れてしまいました。見てみましたか?
投稿: 小桜 | 2007.04.11 17:52
小桜さん、こんにちは。かわいらしい名前ですね!
対日漢語語音教程は手に入れてよかったと思います。
「日本人のための中国語発音の特訓」は私が大ファンである郭 春貴教授の本なので書店で見てみました。内容はだいたい知っていることだったので買いませんでしたが、学習を始めたときに出会っていたらありがたかったかもしれません。
郭教授の「誤用から学ぶ中国語」を買ってしばらくになりますけど、まだ読んでいません。取りかかる日を楽しみにしています...。
投稿: Shira | 2007.04.12 21:30