« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

2007年6月の7件の記事

2007-06-23 そう言われればそう聞こえる症候群

中国語学習を始めるときに、これだけは避けようと思っていたことがあります。

「そう言われればそう聞こえる症候群」に陥らないようにしようということ。

これは溝の口英会話サークルの活動経験から私が意識するようになったことです。このサークルでは英米のニュースやドラマを材料にして聞き取りをするんですが、ときどき皆がどうしても聞き取れない箇所が出てきます。

そして、原稿を見たり(ドラマ・映画)、二重音声の日本語を聞いたり(ニュース)すると
「あーっ。そうだよ。そう言ってる!」
ということになるわけです。

これを私は「そう言われればそう聞こえる症候群」と名づけました...。

ごく普通の市町村立中学校から都道府県立高校に進んだような人にとって、英語の教育の音声面はどうしても不足しますね。聞こえた音が脳内辞書のことばに結びつかない。

中国語の学習では音声が先、文字が後という学習を中心にしてきたので、だいぶ違います。音と意味とがわかっても文字を知らないということがありえるのです。
「これ、どう読むんだっけ」
ではなく、
「これ、どう書くんだっけ」
という疑問のほうが多く出ます。

つまらないこだわりかもしれませんが、実験の価値はあると思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

20074-06-24 謝罪

*********** ブログ読者にお知らせ ************

当ブログの
「2007-06-13 メタ認知が大切(2)」
の中に一部事実と異なる記述がありました。該当箇所は削除しましたのでご了承ください。

本件で読者の皆様とピッツバーグ大学言語学科 白井恭弘教授にご迷惑をおかけしたことを謹んでお詫びいたします。

手軽に情報発信できるのがblogの利点ですが、引用・紹介するときにはしっかり確認しないといけませんね。手元に参照する著書を置いたのですが、少し思い違いをしてしまいました。正式にページ数まで紹介するようにすれば防げた誤りですね。これを教訓として以後注意します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007-06-23 教科書は単調だが、論文はとんがっている

自主トレで 这么・那么 の用法が話題になりました。

ここにないことについて「这么」と言ったり、近くにあることなのに「那么」と言ったりすることがありそうなのです。

使いわけの基準は物理的な距離だけじゃないな、と思って、「这么 那么 心理的距離」で検索してみました。言語を研究している中国人留学生(名前から察するに)の論文が第一候補に挙がります(Google がさすがだと思うのはこのセンスの良さですね)。

この論文によると、使い分けは客観的な空間・時間の遠近だけではなく、話者の主観も影響するといいます。

論文は読みやすいものばかりとは限らないのですが(一般の学習者からしたら、それこそ究極のオタク文章です)大いに参考になることも多いようです。中国語の「了」や英語の冠詞のように、難しい難しいと(それこそお経のように)唱え続けてきた内容についてだって、鋭く切り込んで明快な説明をしている論文は数多くあります。

文中にリンクを埋め込む World Wide Web (WWW) は学術論文を参照するために開発されたそうですが、インターネット接続があればいまやだれにでも使えます。山盛りの情報の海で遭難しかかることもあるかもしれませんが、教科書にまだ載ってこない宝物を探しあてることも多いでしょう。

検索するときにセンスの良いキーワードを考えるのも頭の体操としてとても良いと思います(今回は「心理的距離」が大当たりでした)。疑問に感じることを自分でも追いかけられるのはすばらしいことですね。

今回見つけた論文:
「現代中国語“这”“那”の指示内容に関する考察 : 心理的な遠近概念との関与」(高芃, 名古屋大学国際言語文化研究科国際多元文化専攻, 2004-03)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007-06-21 時間捻出

職場で久しぶりに英語をどんどん使っています。昼休みの15分くらいを使って英語作文の練習も少し。

「自主トレ」のニュース原稿読みの練習はもっぱら通勤電車内。ただ、声を出さずに読む練習をしていると、声を出したときに「口がついてこない」ときがあるようです。私の場合は声を出さずに読んでも声調の間違いに自分で気づくので、そこそこの練習にはなっているようですが...。

書店に行くといくつか気になる中国語学習書がありますが、まずは手持ちのものが先。もっとも、手持ちのものよりも優先順位が高そうだったらすぐに乗り換えるつもりはあります。本の買いなおしは安いものだと思うんです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007-06-13 メタ認知が大切(2)

学習そのものだけではなく、学習についての考察も大切というお話の続きです。

※ 2007-06-23 一部削除

同じくらい自由に外国語を使える人が二人いて、一人は
「なんとなくできるようになった」
とか
「外国語は根性だよ!」
と言い、もう一人は自分の学習方法についていろいろと話すとすると、私だったらいろいろと話す人の学習方法に興味を持ちますね。

さて、私は東京都内で週に一度集まっている非営利の学習活動「自主トレ」に参加していますが、課題に取り組むときに自分なりの工夫をしてその効果を測定できたらいいなと思っています。

最近いろいろと試しているのがニュース原稿音読の練習方法です。

【目的は】
かっこよく音読できること自体が目的ではありません。言語の運用能力を増加させる手段として音読する(してみる)わけです。正しい発音・適切なフレージングで読めば、文の内容が要求する表現が身についていくと仮定して取り組んでいます。読むのも話すのも、文を音声にしていく点では共通だというわけです(この仮定も経験から実証していく必要がありますが)。

【方法は】
いままでに次のよう練習方法を試してみました。
1 音と字句と、どちらが先か

ニュースの音声材料を聞き、それをピンインで書きとってから原稿を見ます。それから辞書を使います。


原稿を見て字句の意味を辞書で調べてから黙読。だいたいリズムがわかってきたら音読。それから音声材料を聞きます。

2 発話の方法

しばらく聞いたら区間(漢字10文字分程度)ごとに音声を止めて原稿を見ずに繰り返します。話す速度は自分で決めることができます。


しばらく聞いたら区間ループ再生(自動繰り返し再生)にして、音声材料と同時に原稿を見ずに発話します。材料と同じ速度が強制されます。

上記から、次の組み合わせで練習してみました。

甲+A
甲+B
乙+A
乙+B

試してみてどうだったかは、また次回...。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2007-06-05 安住せず

正しい発音は自転車に乗る技能のようなもので、身につければいつでも取り出して使えるものだと思っています。また、発音は正しい(実用になる)か正しくない(実用にならない)かのどちらかで、その中間ということは考えにくいですね。

発音を身に着ける段階は、私の場合は次のようでした。
1.できない
2.メカニックな側面(発声器官の使い方)を理解する
3.出してみる
4.矯正してもらう
5.自分で正しいかどうかがわかってくる
6.実用になる
7.思い違いを修正して楽に正しく出せるようになる

よほど適性のある人(聞いたとたんに完全に再現できる人)以外はいわゆるマンツーマンの指導を受けるほうがいいでしょう。発音で問題になる箇所は人によってけっこう違うので、画一的な教授では効率がとても悪いのです。発音に関して言えば、1時間3千円の集合クラスよりも1時間1万5千円の個人教授のほうが学習者の収支はプラスでしょう(日本人に発音を指導するのが専門の教師なら)。

中国人に問題なく通じている状態からでも、さらに自然な発音に発展していくことはありますね。「もう自分はだいじょうぶ」と思っていると伸びません。何か機会があるときに発音の練習を工夫する姿勢を維持すれば、その見返りはとても大きいと思います。

私の場合、この数週間で無気音と ng の音とを見直すことができました。いままでの発音を変えるのはなかなか難しいのですが、心に余裕をもって普段の学習のときに注意するようにしました。そうすると、徐々に意識しないでも正しい音で話せるようになってきました。

もちろん、自分の発音が変わると、聞こえ方も変わってくるのはいままでと同じです。有気音と無気音との差は送気の有無の違いであることや、ng で口の奥のほうに調音点が移っていくのが聞き取れるようになります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007-06-04 中間報告

中国語学習はいまのところこんな感じです。

1.「自主トレ」
非営利の学習活動で、自主・少人数・徹底が持ち味。主催者が毎週公民館を予約してくれています。会話課題で口頭練習、ニュース原稿(音声材料つき)の音読をしています。特にニュース課題には語彙制限がないのでけっこう時間がかかりますが、中国語に慣れていく手ごたえがあります。

2.初級漢語口語 提高編(北京大学出版社)
現在二周目です。即座に反応する力が大切だと思うので(すばやい60点はゆっくりの90点よりもたいてい価値がある)、ちょっとしつこく練習しています。

A 一周目
音声を中心に練習。CD教材を再生して同時に(後追いではなく)発話します。その自分の声を録音し、CD教材と比較して細かく直していきます。とりわけ間合いの取り方、文中の強弱、声調の適用(強調の有無)などに注意します。自然な流れには内容が要求する必然があります。

B 二周目
教科書は中国語記述なので、本文と練習問題とを和訳します。その和訳を見て中国語の原文を口に出します。こうすると日本語と中国語との発想の差をしっかり感じることができますね。自然な日本語にならない表現は、日本語から中国語を思いつくのも難しいはず。そして、そこに重要な学習課題があります。

3.中国語の文法ポイント整理(本間 史、アルク)
書いてみるとあいまいだった点が浮き出てきます。この本を終えたら姉妹編の「中国語の文法 弱点克服問題集」にとりかかるつもりです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »