2008-01-13 いろいろな読み手
「中国語の文法弱点克服問題集」の付属CDに録音している何立人さん(元北京放送のアナウンサー[同書まえがきより])の声は聞き慣れるとすばらしさがわかってくる。
この人の読み方でいまのところ気づいたことは以下のようなことです。
1.中国語特有の「張り」「艶」がある。この読み手は母音を出すときに声門をしっかり閉じているのがはっきりとわかる。
2.教材用の明瞭な録音だが、北京風普通語の特徴である自在な緩急がけっこうはっきりしている。
3.ü や r の音がけっこう「キツく」出ていて、日本にはない音だと(改めて)思い知る。
4.声調は機械的ではく、文章に従って変化している。一声でも高く長いものもあれば相当低い(二声の開始より低いくらい)箇所もある。特に文末の一声は低い。
例: 我一会儿开车送你回家 の最後の huijia はかなり低い。
5.速く流れるところでも u の音ははっきりしている。
例: 他举出具体事例 を相当速く読んでも ü に挟まれた「出」の u は音値をはっきり保っている(中国人なら当然だろうが、日本人学習者にはそれほど容易ではない)。
艶のある普通語というと梁月軍さんもなかなかのものですね。聞き始めは表現がちょっと大げさかと思うんですが、すぐに引き込まれます。もっとも、こういう「舞台発音」ばかりではなく、市中の発音にも慣れたほうがいいのかもしれませんが...。
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