2008-02-17 電子辞書新時代
以前に中国語の電子辞書について少し悲観的なことを書いたことがあります。英語の辞書ほど売れないから新型の投入が遅いのではないかという内容です。
この数ヶ月になって事情はだいぶ変わってきました。主力メーカーのセイコーインスツルやキヤノン、カシオが意欲的な新型を投入しています。手にとって使うものだからか、各社の設計思想が色濃く出ているので、搭載している辞書だけではわからない一面があります。購入を考えている人はぜひ店頭で手にしてみることをおすすめします。
電子辞書を選ぶ基準ですが、まずは各社のウェブサイトで搭載辞書と特徴とを調べておきましょう。
・中国語辞書
・英語辞書
・日本語事典(広辞苑等)
・日本語辞書(漢和等)
・外部電源使用の可否(卓上では電源を入れっぱなしのほうが楽)
・拡張性(辞書メモリカードの追加)
店頭ではなかなか平常心を保てないので、チェックリストを用意しておくといいかもしれません。カタログで表す性能もさることながら、使う人がどう感じるかが重要です。
・大きさ・重さ
・画面の開きやすさ(開きづらいと電車で立っているときに苦労します)
・電源を入れてから入力できるまでの時間(意外と長く感じます)
・画面のコントラスト
・声調の指定方法
・キーボードの押しやすさ
私はキヤノンのG90を使っています。中国語の辞書「現代漢語辞典」が使えることと、手書き認識ができることとで選びました(購入当時は強力なライバルとなるセイコーインスツルのSR-E6000CNが未発売でした)。すでに後継・上位のV903が発売になっていますね。
G90を使っての感想は次のようなところです。
・手書き認識は便利。学習者には読めない字がたくさんある。
・画面コントラストはやや不足。この点ではセイコーインスツルに一歩譲る。
・電源を入れてから入力できるまで少し待たされる気がする。
・電池はけっこう長持ちする。
・中日大辞典は(私のような学習者には)不要。
・例文検索は便利。
・Oxford Advanced Learner's Dictionary は実にありがたい。
・ジーニアス英和大辞典もありがたい。
この機種には音声機能がないのですが、使いたいと思ったことはありません(普通語ならピンインがあれば必ず読めるので)。バックライトはありませんが、コントラストが十分なモノクロ画面なら必要ないと感じます(セイコーインスツルの上級機を店頭で見ると納得できると思います)。
けっこう高価なので、購入してどんどん使ってもとをとりましょう...。
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