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2008-03-02 異文化

仕事関係で講演会に参加しました。話者は米国人2人で、内容は外国進出企業の安全対策について。日本人相手だからゆっくりと話したこともあるかもしれませんが、一言一句活字が目の前に出てくるように聞けました。あの速さなら30分くらいシャドウイングができるかもしれません。

逐次通訳がつきましたが、この通訳氏は発表者が言ったことをすべて完全な日本語に置き換えて伝えてくれました。これが聞いている方には少々疲れるのです。英語特有の具体的で細かな表現をそのまま日本語にするとけっこう不自然なのだと思いました。

直訳調ではなくて自然な(訓練を受けた通訳ならではの「定石」を生かした)日本語なのですが、それでも「くどい」のです。

米原万里の「不実な美女か貞淑な醜女か 」という表現を思い出しますね。主題の決まった講演会という「場」が共有できているので、場・文脈に強く依存する日本語ではなにもかも訳す必要はないのでしょう。

すべてを訳出しようとする通訳者のわずかなあせりが伝わってきて、聞いているほうはちょっと疲れちゃいました...。

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