中国語を学習する人すべてにおすすめの名著「日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語」(王浩智 東京図書)で読んだことを実際に追体験しつつあります(同書については過去の記事で取り上げています)。
「中級漢語口語 1」の第十三課の補充教材「餃子の作り方」は日中の発想の違いを知る良い例になりました。内容を聞いて理解し、自分で話せるようになっただけでは発想の違いの怖さはなかなかわかりませんね。中国語文を自分で自然な日本語にして、それを中国語に戻してみると、細かい点に中国語の難しさがたっぷり詰まっていることに気がつきます。
日:挽肉をボールに入れ
中:把肉末放入容器内
最後の「内」をつい落としそうになります。この一文字にも中国語らしさが宿っているように思います。日本語の「内側」ではなく、抽象的な「容器」が「容器内」となってはじめて肉を受け止めることができる具体性を持つかのようです。
日:
鍋に水を入れ、沸騰したら生の餃子を入れ、餃子が鍋の底に貼り付かないよう網じゃくしで混ぜる。蓋をしてしばらくゆで、沸騰したら冷水を差し、蓋をしてさらにゆでる。再び沸騰したら蓋を取ってしばらくするとゆであがり。網じゃくしで餃子を皿に盛る。
中:
在锅内放水,烧开后将生饺子放入锅内,用漏勺推动,防止饺子粘在锅底上,然后盖上盖儿煮一会儿,等锅开后,往锅里加一点儿凉水盖上锅盖儿再煮,待锅再开后,打开锅盖儿煮一会儿,饺子就熟了,用漏勺把饺子捞出来,放在盘子里。
まず驚いたのが句点がなく、一つの文になっていることです。文の切れ目に対する感覚が違いますね(これまでの口語の例文でもそう感じていました)。
そして特有の「暑苦しさ」。具体的に起こることを時系列で書いていきます。
「然后盖上盖儿煮一会儿」
「加一点儿凉水盖上锅盖儿再煮」
「打开锅盖儿煮一会儿」
「盖」を何度も使う無骨さを許容してまでも具体性を重んじていると感じました。
そして、日本語では言わなくても通じる(通じてしまう)部分もしっかり言います。
「用漏勺把饺子捞出来,放在盘子里」
これを文字のとおりに日本語にしたらたいへんです。
「網しゃくしを使って餃子をすくって取り出し、皿の中に置く」
私の日本語訳は
「網じゃくしで餃子を皿に盛る」
としてみましたが、ひょっとすると
「皿に取る」
だけでもいいんじゃないかと思ったくらいです。
2008年10月6日訂正--「吧」3箇所を「把」に改めました。
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今日の一曲 The Police の Every Breath You Take
Music TV (MTV)全盛だった学生の頃、かっこよさにシビレました...。Sting も、友も、私も若かった。
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