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2009年6月の12件の記事

2009-06-30 TECC結果が届きました

TECC 第21回検定(2009年6月7日実施)の結果が届きました。
総合 688 (リスニング 358、リーディング 330)でした。

TECCは初回受験、中国語の試験はこれで2回目です(はじめての試験は昨年のHSK基礎)。

根拠もなく想像していた点数は 550 なので、ちょっとうれしいですね。

認定証の裏面に点数の区分が示してあります。

A 900 - 1000 中国語の専門家はこのレベル!
B 700 - 899 海外で活躍したい人はこのレベル!
C 550 - 699 仕事で使えるレベル!
D 400 - 549 簡単な日常会話レベル!
E 250 - 399  挨拶レベルから卒業できる!
F 0 - 249 ステップアップの第一歩!

今回受験者の特徴は会社員が 51% だったことだそうです。平均点数は 536。

TOEIC の点数通知と異なるのは、受験者数を発表していないことですね。さてはしたくてもできなかったな...。

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2009-06-28 中国語文法 目的語

2009年6月27日の自主トレで扱ったHSK問題に
我提醒过他好几次,可他还是忘了。
がありました。

設問は「好几次」を文中の正しい位置に置けというものです。

郭 春貴「誤用から学ぶ中国語」の記事を思い出しました。

...(略)もう一つの目的語、つまり時間量詞がある時には、動作に直接関わる目的語を動詞のすぐ後に置くと誤りになってしまいます。(P.95)

おなじみの
昨天我看了一个小时电视。
我每天睡八个小时觉。
というやつですね。

中国語では時間量詞を目的語と呼んでしまうのが新鮮です。

それでは、冒頭に示したHSK問題ではなぜ「提醒过他」と言ってから「好几次」と言えるのか...。

同書 P.97 にありました!

一方、目的語が物ではなく、人(人称名詞も人称代名詞も)と場所の場合、時間量詞は普通その目的語の後に置きます。例えば、
(11)僕は王君を30分待った。
我等了小王三十分钟了。
...(略)
(15)彼女は中国に行って何年になりますか。
她去中国几年了?

物か人/場所かで違うのですね。

中国語に多く接していると
「そういえば、そうか」
と思うのでしょうけど、どんな必然性が潜んでいるのか...。

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2009-06-25 快速度

録音教材の再生速度を変えても言語運用能力の習得にはあまり役立たないのではないかと思っています。

・速くてわからないものは、遅くしてもわからないことが多い。音が省略されたり「鳴りきっていない」ので、「不明瞭な遅い中国語」ができあがるだけです(聞き取れない場合には間合いを少し長くとると楽になると思います)。

・入門用の遅い教材を速くすると、上記の逆でこれまた不自然な中国語になります。スーパーロボットが読んだみたいに、速いのにやたらと正確。まねできません。

最近使っている「聴読中国語」の附属DVDは優秀です。本文を
1.HSK初・中等の試験問題程度の速度
2.その4割増しくらいの速度(300字/分)
とで録音していて、それぞれ実際にその速度で読んだものを録音しています。

これはすばらしいと思います。

速くなると音や間合いがどう変化するかがわかりますし、なにより聞いていて自然で楽です。

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2009-06-24 私にとっての音読

最近は shrimp さん主宰の「自主トレ」の準備で音読もしています。

音読の利点はいろいろあるのでしょうけど、私が感じるのは以下のようなことでしょうか。
・飛ばし読みができない
・いいかげんに読めない
・意味がわからないと自然に読めない
・発音の練習も兼ねる
・身体を使うので漢字や語法の印象が残る
・会話の練習になる
・楽に声を出す練習(いろいろと試す)ができる

私が目標にしているのは、
「文章が要求する読み方で読む」
ということ。ピアノの演奏でいうなら、音符の玉一つ一つを追いかけるのではなくて、曲の流れを意識して弾くという感じでしょうか。きちんと読めていれば、聞いている人の頭の中にちゃんと文章が再構築され、文章が表す考えや場面が浮かんでくるはずです。

聞いていてなんとなく落ち着かなかったり苦しげに聞こえてしまうときには、おそらく読み手にとっても考えや場面が「見えていない」のではないでしょうか。

せっかく練習するのですから、「○○回読んだ!」よりは、どれだけ文意に沿った読み方ができるかを大切にして練習しようと思います。

強弱・間合い・声色の変化といった外面的な効果を極力排した後に残る「蒸留水」みたいな表現をいつかはしてみたいですね。

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2009-06-22 生詞

大学受験のときに「試験に出る英単語」や「試験に出る英熟語」にだいぶお世話になりました(歳がばれますね)。

それ以来、単語はもっぱら必要な読書から拾ってくるようになり、単語集は使いませんでした。この方法だと身に付ける単語に偏りが出ますけど、習得に義務感や苦痛が伴わないので結果として良かったように思います。


そして今学習する中国語。北京大学や北京語言大学が制作する教材は、「課文」を中心にした伝統的なものが多いですね。これは私には合っていると感じました。発音・語彙・語法・着想などを切り離さずに総合的に身に付けていくのは合理的だと思います。

以前なら「語彙習得」という看板を見たらあまり気に掛けなかったはずですが、最近縁あって「聴読中国語」を使うようになりました。この教材では自然な文章を使って語彙を増やしていけるのが好ましいですね。この教材を使うと、日常の簡単なことを述べるのにも、まだまだ知らない語がたくさんあるなあと感じます。新出語を辞書で確かめて文中での使い方を練習する楽しみを久しぶりに味わっています。

昨日言えなかったことが、今日は言える。
この楽しみは、なにごとにも替え難い。

ご紹介いただいた chstd さん・ shrimp さん、ありがとうございます。

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2009-06-21 声調は大げさが吉

教科書どおりの四声だと大げさで不自然という話もありますが、日本人学習者の 90+% は中国語を話すときの音程の幅(上下)が足りないんじゃないかなと思います。意識しているときはまだいいのですが、油断するとどんどん平板になってしまいます。文の始まりが三声のときに十分低くないとか、二声が上昇しないとか、四声の開始が高くないなど、母語の影響は大きいですね。中国のテレビドラマでくだけた調子で話している場面でも、声調は実にしっかりしています(まあ、全国ドラマの普通話は「NHK的日本語」みたいなものなのでしょうけど)。

声調はちょっと大げさに、というのがよさそうですね。大げさを自然なものに修正していく(たぶん勝手に自然になっていくはず)のは楽でしょうけど、その逆は大変でしょうから。

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2009-06-20 上には上がいる

土曜は「自主トレ」の日です。参加者はだいたい習熟度が同じくらいでしょうか。募集の趣旨がうまく反映されたのだと思います

今日初めてお目にかかった参加者は発音がほぼ完全に標準的でした。聞いていて安心というか、気持ちがいいのですね。音を聞くと漢字や文の構造がさーっと頭に入ってきます。

この「相手に負担をかけない」というのは、外国語を話すときには意外と役にたちます。私は政財界の大物でもないし、ノーベル賞受賞者でもありません。相手がいっしょうけんめい聞いてくれるにしろ、その努力には限度があります。相手に「わかっていただく」ように情報を発信するのには意味があるはずです。

中国語だと、口を開いた最初の0.5~1秒が勝負かなと思います。ここで中国語に特有の声調が十分に出れば、相手は
「あ、これは中国語だ(かもしれない)」
と思ってくれます。

声調が平板だと(こういう日本人は実に多い!)、相手は
「何語だろう?」
と身構えることになります。料理店の中国人店員に話しかけるほろ酔いの日本人おじさまが良い例ですね。

多くの日本人が英語や中国語で話しかけるとき、第一の関門は
「私は英語(中国語)で話していますよ!」
というシグナルが相手に伝わらないことだったりするんです。

日本語の音韻は世界の中でもかなり単純なので、外国人が日本語を話すと日本
人にはその努力がすぐにわかります。日本人がそのつもり(なんとか音は通じるだろう)で英語や中国語を話すと、相手は
「ん?これはひょっとして英語(中国語)かな?」
と気づくまでの時間がけっこうかかるんですね。

英語や中国語には日本語の音からすると「謎の音」が多すぎますから...。

さて、自主トレでお目にかかったこの方、個々の音が正確だけではなく、中国語特有の「母音を声門閉鎖で始める」ことが完全にできているのがすごい。それほど意識している様子ではないので、素質によるところも多いのかなと感じました。この声門閉鎖、かなり上手な人でも最後の決め手になる部分ではないでしょうか。これが「決まって」くると、中国語らしさがぐっと違ってきますから。

私と同じくらいの段階の学習者でこれだけの発音を聞くことはそうそうありません。今日は
「参りました。顔洗って出直してきます」
といった思いでした。

どこかで次のようなことを聞きました。
相手が自分よりちょっと劣るかなと思うときには両者の実力はだいたい同じ。同じくらいかな、と思うときにはまず間違いなく相手が一枚上手。相手のほうが少し上手かなと思うときには、相手の実力はずっと上。

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2009-06-17 自主トレ快走

実践的な中国語学習をいつも考えている shrimp さんが主催する「自主トレ」。第一期(2007年)に参加しましたが、自主トレ第二期(?)にも運良く参加することができました。

とても効果のある学習活動です。秘密は「自主トレ」という名称が示しているとおりだと思います。言語の学習では、
・それほど的外れでない方法で
・なるべく学習時間を確保して
・学ぶ(知識)のと同じくらい習う(練習)
ようにするのがまず間違いのない方法でしょう。

いろいろと命名された学習法も(音読・シャドウィング・ディクテーション・単語集・文法問題集・会話練習・ポッドキャスティング・ビデオ・映画などなど)、上記3点から離れることはないと思います。

自主トレは魔法の授業ではありません。ただ、上記3点でとても優れているのは間違いないと思います。やる気十分の仲間と集まって予習の成果を披露するのですから、学習しないわけにはいきません。疑問点はその場で皆で解決(頼りになる主催者がいるので助かります)。

外国語の習得の早道は、地味な学習をそれほど苦しくなく(「楽しく」と言うとウソになりそうです)続ける「形」に入り込んでいくことかもしれません。

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Oko2

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2009-06-07 TECCを受験してきました

今日は「中国語コミュニケーション能力検定(TECC:Test of Communicative Chinese)」第21回を受験してきました。TECCは初めてです。

この試験、途中立ち消えしそうになったり(2006年・2007年は実施なし)と多難でしたが、内容は悪くありません。受験してみようと思った理由は以下の三点でしょうか。
1.難易度が私の学習段階に合っていそう
2.信頼できる筋(って、「中国語を話そう」の shrimp さんですが)が評価
3.いままでの学習が試験にも役立つのか知りたい

実際に受験してみた感想です。

○受験前
オンライン申し込み・クレジットカード支払いができてとても便利です。HSKの化石のような申し込み手続とは比べものになりません。申し込みの確認も電子メールですぐに届いて安心でした。

○会場
大規模施設(横浜国立大学)でしたが、途中の案内が一切なく、会場にたどり着くのに一苦労しました(大学内の表示がお粗末なためですが)。会場は空調の音が低く、照明は十分でした。お手洗いが改装後でとてもきれいだったのも良いですね。

○試験
人数は50人くらいでしょうか。横浜会場でこの人数では収入・費用の点でたいへんだろうなと思います。運営はよどみなく、安心して受験できます。音響もすばらしいものでした(大型CD再生機持ち込み)。

○内容
1.中国語検定なら3級~2級、HSKなら3級~5級くらいで正答率7~8割くらいになるのではないでしょうか。英語のTOEICと同じで、実力が充実してきた受験者(中検準一級やHSK8級に近づいた人)が受験するとほぼ満点になる(なってしまう)試験のように思います。

2.音声は完璧な普通話で、ゆっくり・はっきりです。「飛んでくる中国語が遅くてハエが止まりそう」かも...。ただ、機械的ではなく、自然な抑揚や緩急があって悪くありません。

3.4肢選択です。計算やメモが必要な出題はありません。単語・語法を知っていれば一瞬にして正答をマーク、知らなければわからないという単純な設問です。

4.分量はやや少なめで、もう少し多くしたほうが点数の標準化がしやすいのではないでしょうか。また、受験者に少しストレスをかけるのも実際のコミュニケーション能力を知るために必要なように思います。聞き取り試験35分・読解試験45分の計80分。HSKだと基礎でも135分、初中等では145分です。


「コミュニケーション能力検定」としては、やや内容が薄いという印象を受けました。通知文書や取り扱い説明書、図表、放送といった材料をほとんど使っていません。ただ、非常に素直な出題なので、コミュニケーションの素地を測定するのには向いています。こちらが外国人(日本人)なので相手の中国人が手加減してくれるといった状況を想定しているように感じました。

私は北京語言大学や北京大学の教材を主に使ってきました。こうした教材の内容はTECCの出題範囲とけっこう一致しています。この試験がごく標準的な出題で、あまり日本人向けになっていないからでしょうか。

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2009-06-05 音読は有効か?

外国語を習うには音読が効果的だとしばしば見聞きしますが、最近その本当の意味(?)がわかってきたように思います。

音読そのものが重要なのではなく、習っている外国語に触れる時間、つまり勉強時間が増えるから有効だと言われているのではないでしょうか。

とても単純ですが、どうも本当ではないかなと...。

中国語研究者の相原茂が「Why?にこたえるはじめての中国語の文法書」のまえがきに
「伸びない学習者は、とにかく学習の絶対量が足りない」
といった意味のことを書いていましたが、これは真実かもしれません。能率の良い学習方法というものが存在して、それに従えば「誰でも」実力が付くというのはおそらく妄想ではないでしょうか...。

音読でも書き取りでも聞き取りでも、頭を働かせて取り組めば相当の収穫があるはずです(機械的に「正の字」を書いているだけでは効果は少ないでしょうね)。

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2009-05-02 発音の学習方法--独学か通学か(2)

中国語(に限らず他の言語でも)の発音を習得するには、優れた指導者がいると良いことが多いと思います。

そして、ここで言う「優れた指導者」は、中国のアナウンサーや大学教授ならだれでもなれるというものではありません。日本人の学習者が労少なく目的の水準に達するのを力強く手伝える指導者は、次のような教師ではないでしょうか。

1.目的言語(中国語)の手本を示せる
2.学習者の母語(日本語)と目的言語(中国語)との違いがわかり、それをあの手この手で説明できる
3.学習者それぞれの個別の問題点を指摘し、それを解決する練習方法を考案することができる
4.どのように注意を払って練習すればいいかを学習者に示すことができる

理想の教師陣は、(標準的な発音の中国人+指導で実績のある日本人)という二人組でしょうね。
・中国人は例を示し、学習者の「出来上がり」に可・不可を出す
・日本人教師は発声器官の使い方や日本語との違いを説明する


「(手本と)違う」ときにはどこがどう違うのかを分析して、さまざまな方法で練習してみるのが大切ですね。運動選手が試合のために筋力トレーニングや柔軟体操、走りこみをするように、発音学習にも「手本をまねる」以外の練習が重要だと思います。
・できない箇所があったら
・何が良くないかを分析して(緩急・高低・大小・唇・舌・口腔・声門・呼吸・姿勢などなど)
・一度に一つの要素に意識を集中して
・極端も試して
・別の要素との統合を図る


以前に何度もこのブログに書いたのですが、自分の発音を録音して教師と共に研究するのは非常に効率の良い学習方法です。録音した自分の声を聞いても問題点に気づかない学習者もいますが、それでも録音しないよりはずっと効果があります。自分の声を客観視して「まな板に載せ」、それを教師と共に「やっつける」のは楽しいですよ。


chstd さんが書いていらっしゃるように、発音の習得は一時期だけの問題ではありません。文法の学習をしても、会話の練習をしても、長文を読んでも発音の練習になります。折に触れ自分の発音を調整し、だんだんと通じる音を楽にきれいに出せるようになるはずです。自分でわかっている・できていると思っている音についても、ときどき大きな改善点があることに気づいたりしてらせん状(スパイラル)に上達していく(慣れていく)のではないでしょうか。


英語の発音学習を手伝って思い知るのは、学習者それぞれの違いは驚くばかりということです。「だれにとっても最高」という学習方法はありません。独学でうまくいく人、日本人教師が必要な人、中国人教師と組んで最高の成果が出る人、さまざまでしょう。どんどん声を出して、指導者と一歩でもいいから前に進むのが大切ですね。そうすると次の課題が見えてくることと思います。


ということで、「独学か通学か」それ自体はたいした問題ではなくて、この問い以前の「自分に合った方法は何か」について試行錯誤したり先輩学習者の意見を聞いたりするのが重要でしょうね。私は英語学習時代から学習サイト・ブログに興味を持ったら著者にメールを出して会いに行くのはごく自然だと思っていましたが、そうする人はけっこう少ないのですね。学習は奥深いものなので、先輩・教師の「まるごと」を体験するのも良い経験ではないでしょうか。

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