« 2009-11-09 HSK受験してきました(2) | トップページ | 2009-11-14 ワイングラスの持ち方 »

2009-11-12 HSK参考書

つい先日「教材を最近買い増さない理由」なんて書いていたのですが、それから二冊購入しちゃいました。
1.中级汉语听说教程 下册(北京大学出版社)
2.HSK - 初、中等 - 全攻略教程(商务印书馆)

「言っていることとしていることとが違う」と昔から言われていますが、今回もそうでした。まあ、悪く言えば一貫性がないのですが、よく言えば柔軟ということで(特に教材については)...。

1.は morimicha さんのサイト「30歳までに中国語ネイティブを目指す」の記事「HSK8級取るまでにやったこと&ブログの由来」、2.は ok さんのサイト「HSK8級に合格するために」の記事「『HSK初、中等全攻略』の勉強」で教えていただきました。


教材を選ぶ基準ですが:

1.中国で広く使われている教材を選ぶ(例外あり)

英語学習書を使ってきた経験によると、日本制作のものは日本人学習者の強み・弱みに即して解説してあるいっぽう、本文・用例にやや難があると感じます。自然な表現ではなかったり、解説していることと微妙にずれている例文が示されていたり。監修する母語話者が編集者に指摘しても、編集者は執筆者の「センセイ」に畏れ多くて言えないということもあるようです。

2.版を重ね、改訂されたものを選ぶ

初版で著者の思い通りに本が出来上がるなんて、ちょっと考えづらいことです。

3.なんとなく「これは、良い」と思えるものを選ぶ
参考書にもいろいろありますね。
・ホンモノ
・なんちゃって本
・思い込み本
・糊とはさみ(切り貼り)本
・お手軽本
・ウソツキ本

ホンモノには特有の「香気」があるので、それを感じるか、または信頼できる人に相談するといいですね。


他人の意見にはご注意

「あれは良かった」
という先達の言葉は要注意です。
・教材はどんどん進化する
・教材を使った人はその段階を「卒業」してしまうので、新しい情報を集めていない

私の基本的立場は
「新しい教材は以前のものよりまず間違いなく優れている」
です。過去の名著がその時点で名著だったのは事実でしょう。ですが、それを超える本が必ず出てきます。特に辞書は用例の入替えや誤りを直すので最新版が出たら古いものは引退させています。自分が辞書の発行者だとしたら、改版前のものは使ってほしくないですからね。

|

« 2009-11-09 HSK受験してきました(2) | トップページ | 2009-11-14 ワイングラスの持ち方 »

コメント

辞典に関わったことのある立場から。
おっしゃるとおり、辞書は「一生もの」なんかではありません。初版の誤りは大量にあります。
出版物にはすべて賞味期限や寿命があり、名著もまた然りだと思います。
「古典」として玩味するなら別ですが・・・。

投稿: へろろ | 2009.11.13 07:08

へろろさん、経験者の立場からのコメントありがとうございます。

そうですか、大量にありますか...(人間が作るものですからね)。

中国語教材の
「改版说明」を読むのもけっこう楽しいです。ちょっと誇らしげに
「处于改革中的中国日新月异的变化...语言不断更新」
などと書いてあります。

投稿: Shira | 2009.11.13 11:02

良い教材といえども、ちゃんと使って自分のものにするのが重要ですね。
入手しただけで勉強した気になっているものがあるので、自分への戒です。

投稿: arip | 2009.11.15 07:55

はじめまして。38才男性会社員、13年近く中国語を勉強してますが、うち10年近くはブランクがありました。13年前に結婚した中国人の妻と今月離婚し、再度中国語の勉強に気合いを入れ直しています。そんなわけでHSK受験してきました。受験直前の一ヶ月は離婚問題でロクに勉強もできず、HSKも十年ぶり。仕事ではちょくちょく中国語使ってますけどね。結果が楽しみです。また掲示板におじゃましますのでよろしくお願いします。

投稿: やす | 2009.11.16 06:06

買ってからしばらく待機...という本がけっこう家にあります。

そんな中から一冊、「中国語学習Q&A101」を読み出したら、とても良いです。
「そんなの、ネイティブだって説明できないよ」
というような使い分けの奥に、ちゃんーんと規則が埋まっているのがわかり、研究って必要なんだなと思います。

http://shira.txt-nifty.com/shira_blog/2005/03/qa101.html

投稿: Shira | 2009.11.17 12:48

やすさん、こんにちは。

仕事で使っているのなら、少しくらい間が空いても学習の糸は切れていないのでしょうね。学習のヒントや感じたことを折にふれ教えていただければと思います。

投稿: Shira | 2009.11.17 12:50

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2009-11-12 HSK参考書:

« 2009-11-09 HSK受験してきました(2) | トップページ | 2009-11-14 ワイングラスの持ち方 »