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2009-12-30 辞典について

引き出しを片付けていたら、10年(*)以上も前に書いた英語の単語ノート(ルーズリーフ)が1枚出てきました。ファイルし忘れたのでしょう。

当時は週刊誌 TIME を読んでは単語を Longman Dictionary of Contemporary English で調べて、語義や例文をノートに書いていました。

単語や表現は選ばず、読んでいる記事に出てきたものをすべて調べていきました。読みたくて読んでいる記事に出てくる語句ですから、すべて私にとって重要だと考えたわけです。

学習する語句の出所をたった一つの週刊誌に限ってしまうのは少々不安ではありましたが、収穫は大きかったと思います。

ずいぶん前に作ったノートで、書いた当時のことは忘れてしまいました。しかし、語句はしっかり記憶しています。それも、読んで・聞いてわかるという受動的な語彙ではなく、自分で話す・書くときに使う能動的な語彙になっているものが多いのにはちょっと驚きました。


電車の中で雑誌を読んでは知らない語句や気になる表現に印を付け、後で辞書で調べてノートを作る。ずいぶん地味な学習法ですね。ただ、当時は不思議と楽しくて、数年にわたって続けていたと思います。A4のルーズリーフが厚さ1センチメートルくらいになりました。


学習用の英語辞典(いわゆる「英英辞典」)を使ったのも続いた原因かもしれません。英和辞典で調べると英日両言語を使わなければならないので、記事を読むときの抵抗を増やすような気がします。乱暴なたとえですが、枕草子を読むときに英語で解説した古語辞典を使うようなものといえばわかっていただけるでしょうか。

英語の辞典(私は「英英辞典」という呼び方が好きではありません。だって、日日辞典って言わないでしょう?)は学習が進んだ人が使うとか、学習が進んでも英和辞典で間に合うといった話を見かけます。「英和辞典の次に英語辞典」という「直列的」考えは妥当ではないと思います。この二種類の辞典は相互に補完的なもので、用途によって使い分けるべきでしょう。翻訳・通訳のためにはすぐれた英和・和英辞典が必須だと思いますし、大量の英文を聞いたり読んだりして英語で反応する必要があるなら英語の辞典が便利です(二言語を往復しないので)。

* 当記事公開時に 20年 と書きましたが、10年が正しいので訂正しました。

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コメント

shiraさん、こんにちは。
ずっと前から勉強家なのですね。
私はいつまで勉強続けるんだろう。。と思ったりもするのですが、いつまでだってやって良いんでよね♪

来年もよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください。(*^-^)

投稿: april | 2009.12.31 21:49

 中国語学習にも中中辞典が効果的なんでしょうかね。ピンインがついているといいんですけどね。

投稿: A | 2010.01.02 21:07

aprilさん、おめでとうございます。

While you can...

投稿: Shira | 2010.01.02 22:10

Aさん、ちょっと残念なのが、まだ外国人学習者用の辞典が見当たらないようなのです。

著名な「現代漢語詞典」だと、英語のCOD(Concise Oxford Dictionary)、日本語の広辞苑みたいで、私にとってはちょっとそっけなく、微妙なところがわかりません。

そろそろ出てきてもよさそうなのですが...。

投稿: Shira | 2010.01.02 22:15

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