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2010-01-18 特定・非特定と量詞

中級漢語口語 2 の第十課に次のような文があります。

穿着打扮也要适合个人的身材、职业,挺胖的人穿着一条瘦牛仔裤,就把自己的短处全都暴露了。

ここでちょっと気になったのが、「挺胖的人」であって「一个挺胖的人」でないこと。それでいて「瘦牛仔裤」では「一条」と言っています。

ひょっとすると中国語も西ヨーロッパ言語と似て、モノの特定・非特定に対するこだわりが強いのでしょうか。つまり、「挺胖的人」には話者のスポットライトが当たっていない(特定の度合いが薄い)ので「一个」がない。「瘦牛仔裤」はぐっと具体性を持っている(手に持って足を通して着ることのできるモノになっている)ので「一条」と言わなくてはいけない。

完了したことを言い表す場合には量詞が必要ということが文法の教科書に書いてありましたが、これも具体性を帯びるかどうかに関係がありそうです(起こったことだから、間違いなく具体的だったというわけで)。

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コメント

はじめまして!
ときどきブログを拝見させていただいております小鈴と申します。
某所で中国語講師の仕事をしています。

本日の量詞と特定・不特定の関係に関する記事、興味深く拝見しました。
目のつけどころは素晴らしいと思います!
が、中国語で「数詞+量詞」を伴った単語は通常「不特定・未知」の意味合いが
濃くなる場合が多いように思います。

特定・不特定の概念は「把構文」や「存現文」など中国語特有の文で非常に大切なのですが、
一言で説明するのはなかなか難しいですねcoldsweats01

「把構文 特定」または「存現文 不特定」などのキーワードで検索して頂けば
詳しい解説が見つかると思いますのでどうぞお試しください。

投稿: 小鈴 | 2010.01.18 21:39

小鈴さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
たまに違ったことを書くと、それに対してのコメントをいただくことがあって、なんだかうれしいですね。

さて、思いつきで記事を書きましたが、たしかに小鈴さんのおっしゃるように数詞+量詞を使って不特定・未知のものを表す原則がありました。「前面開過来一輌汽車」といった存現文が文法書の最初のほうに紹介されていますね。

この場合の自動車は不特定です。


どうも私の頭の中で二種類の分別がぐるぐるしていたようです。

・「特定・不特定」という対比
・「具体(具象)・抽象(非具象)」という対比
(文法用語として適切かどうかはわかりません)。

私が例に挙げた「挺胖的人」には数詞・量詞がないので、非特定であるだけではなく具体性も欠いているのかな、と思ったわけです(「月」では日本語の月を表せず、「月亮」でやっと具体性を帯びる、という感じに近い)。

はたして
「挺胖的人」

「一个挺胖的人」
との間には、何か本質的な違いがあるのでしょうか。

でも、これは私のたわごとで、単に「一个」が省略されているだけかもしれません...。

同じ課に
「要是一个人在街上穿着……」
という表現もあったので、私にとって謎は深まるのでした...。

この点に少し気をつけながら学習を続けてみようと思います。

投稿: Shira | 2010.01.19 15:49

Shiraさま

突然のコメントに丁寧なお返事をいただきありがとうございました。

「具体・抽象」というイメージは、ブログのエントリーからも伝わってきました。
確かに、量詞には名詞の形状などをイメージしやすくする効果がありますね。そのため日本語ではわざわざ数量を言う必要のない部分でも頻繁に数詞+量詞表現が使われるのだと言われています。なので、Shiraさんの捉え方自体は正しいと思います。

中国語では主語に「数詞+量詞」が付くことはあまりありません。「那・這+数詞+量詞」であればもちろん主語としてよく使われますけど・・・理由はよくわかりませんが、やはり「数詞+量詞」だけでは不特定のニュアンスが強いからではないでしょうか?

>「要是一个人在街上穿着……」

このあとどのように続いてるのかわからないので想像ですがこれは「要是(有)一个人在街上穿着……」の(有)が省略されているのでは?「一个人」が主語の文はあまり見かけませんが「有一个人・・・」という兼語文にして、形式上は「一个人」が主語ではない形の文はよく使われますよね。

私の勝手な推測でした。

投稿: 小鈴 | 2010.01.19 22:24

小鈴さん、こんにちは。

丁寧なコメント、ありがとうございます(小鈴さんに習っている皆さんは幸運ですね!)。

英語だと冠詞(a/an the)についての一般向けの本がたくさんあるのですが、中国語ではまだ登場していないようですね(重要度が低いのかな?)。

ただ、「このようには言うけど、あのようには言わない」のには理由があるはずで、たまには気にしてみたくなるんですよね...。

疑問はしばらく「寝かせて」「醸造」すると良いこともあるので、自分なりにわかってくるのを待ってみようと思います。

投稿: Shira | 2010.01.20 09:34

こんにちは。
大分前に一度おじゃまさせていただいた者です。

いつも学習についての深い内省を詳しく紹介されていて、本当に勉強になります!毎回興味深く拝読させていただいています。これからもShiraさんの中国語がますます進歩されることを誠に勝手ながら期待しています。

記事の内容ではなく、コメントについてのコメントになりますが、「要是一个人在街上穿着……」という部分だけ見ますと、「有一个人」の「有」が省略されている可能性の他に、「一个人」が「一人で」という意味で、つまり主語ではなくて副詞として使われている可能性も考えられるように思いますが、実際の文脈と照らし合わせてみて如何でしょうか?

もし見当違いでしたらお許しください。

投稿: Tarcy | 2010.01.20 16:11

こんばんは。
私は今《日本人学汉语常见语法错误释疑》を読んでいるのですが、そこに関連する記述があります。

中国語では主語は既知、目的語には未知の新情報を置く。主語の位置には数量詞句はあまりなく使う場合には条件がある。数量の強調、分配、比較、疑問、構成など。

目的語の位置に数量詞句が多いこと、把構文で前に出す目的語も既知でなければならないなどもあります。中国語では特定のことを"定指"、非特定のことを"非定指"と呼ぶようです。

投稿: akira | 2010.01.20 19:09

Tarcyさん、こんにちは。
Tarcy さんのブログもときどきこっそり見ています(堂々と見るのとどう違うのかわかりませんけど...)。

>「一个人」が「一人で」という意味で
どうもそのようです。なるほど! と思ってしまいました。ありがとうございます。

投稿: Shira | 2010.01.20 20:55

akiraさん、こんにちは。

akiraさんのブログ、ときどき見て感心しながらも参考にしています。

ごらんになった本(あるいは類書)を内山書店で見掛けてもう少しで買いそうになったのですが、手持ちの他の本を先に読まねばと思って延期したところでした。

会話の教科書でもある程度量をこなすとなんとなーく既知・未知、定指・非定指の扱いが身についてくるように思います。そうなってから文法書で整理すれば心に青空が広がるはずなので、その日を楽しみに学習します...。

投稿: Shira | 2010.01.20 21:01

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