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2010-03-13 何かが違う

自分の発音というか、発音の練習に自身が持てず、ちょっとした中休み状態です。

普通話は一種の人工言語とも言えますから、さまざまな発音が許容されると理解しています。実際中国のテレビを見ていても地方色豊かなさまざまな普通話の発音が登場します。

ただ、普通話の発音として許容される幅が広いとはいっても、日本語の発音とは大きく違います。

中国A地方なまりの普通話とB地方なまりの普通話との違いを 10 とすると、日本なまりの普通話とAなまりとの違いは 100、Bなまりとの距離も 100 と表現しても良いのではないでしょうか。

とても細長い二等辺三角形。
Kyori_2

私たちの耳にだいぶ違って響く中国各地方の普通話ですが、そこには共通の「中国語らしさ」がしっかりと存在します。普通話と広東、上海、福建といった方言との間の違いも、日本語と中国語全般との違いに比べるとたいしたことではないでしょう(当然ですが)。

ですから、
「中国人の普通話だってあんなにいろいろあるのだから、日本人も気にせず日本なまり丸出しの普通話で良いのだ」
という主張には半分賛成、半分「ちょっとどうかな」と思っています。

日本人○○さんの普通話は中国人△さんの普通話より「きれい」(=北京風に近い?)と日本人が感心するときは要注意ではないかと思います。
・北京の普通話は鉄に青いペンキを塗ったもの
・大多数の中国人の普通話は鉄に赤や黄や緑のペンキを塗ったもの
・(ちょっと上手な)日本人の普通話は木に青いペンキを塗ったもの(色は北京風だが、本質が違う)
なのかもしれません。


こんなことを思ったのは、自分の声を録音して聞いていて、
「何かが違う」
という思いがだんだん強くなってきたからなんですね。

その「何か」はどういうことなのか。

声門を閉鎖してから発声するからなのか。母音の調音点がずれているのか(意識もしていないから、ずれていて当然か)。それとも咽喉や鼻腔の使い方か。唇や舌の使い方だってまだまだおおざっぱだし...。

本質のところで無理があると、長時間話すと疲れたり、聞き取りが伸び悩んだりする実害があるはずです。

英語の発音ではこうした点について日本語と対比して解説する市販図書や学校も現れてきましたが、中国語では今後に期待というところでしょうか。


ちょっとした悲劇:できてしまっている人は存在するが、うまく解説できないことが多い。

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コメント

おもしろいお話です。
木に色ペンキというのがなるほど~と思いました。
私なんか結構カラフルに勝手な色にしてる。。と思ってしまいました。


投稿: april | 2010.03.13 23:24

中国語の発音で難しいのはまず腹式呼吸でしょうか。

中国語は英語と同じく腹式呼吸で発声器官内の気圧が高い。
同じ系統の母音でも違って聞こえる。
日本語の話せる中国人が、
「日本語は楽でいい、中国語は力がいるので疲れる」
というほどです。

アクセントの違いもありますね。
日本語は高低アクセントですが、
中国語は英語同様に強弱アクセントがあります。

思い切って、録音を公開して聞いてもらうというのはどうです?
lang-8では英語圏の外国人が
日本語の朗読をアップロードして聞いてもらったりしていますが、
こういうのも一つの手だと思います。

たとえば私が聞いても、答えられるかもしれません。
私は同時通訳の老師に発音中心に学びましたが、
自分で完璧にできなくとも何が悪いかはほとんど理解できました。

投稿: akira | 2010.03.16 05:21

aprilさん、こんにちは。

カラフルでも、規則性があれば相手は「脳内変換マップ」を即座に作ってちゃんと聞き取ってくれるみたいですね。
「この人の A という音は、私たちの B という音のことなんだ」
という要領で。

投稿: Shira | 2010.03.18 18:27

akiraさん、こんにちは。

>「日本語は楽でいい、中国語は力がいるので疲れる」
母語でごく自然な発声から日本語に切り替えているからこその発言ですね。脱力系発音に慣れるのもけっこう大変ではないのかと思いました。

強弱アクセントは小波(3文字に多い中・弱・重など)と大波(文意による強調)とがあって、ときどき注意して練習しています。英語ほど派手ではないですが、やはり「文章が要求するアクセント」がありますね。

問題を特定して仮設を立てれば見通しもだいぶ変わると思うので(過程において思い違いも多々あるかもしれませんが)、気楽に、しかしまじめに探ってみようと思います。

投稿: Shira | 2010.03.18 18:36

Shiraさん

こんにちは、卒業旅行で長く中国で遊んでいたのでブログも更新していませんでした。お久しぶりです。

ご指摘その通りだと思います。僕が福原愛を見ていて感心するのは、彼女の普通話は教科書的に言えばダメダメですが、中国人的発音という意味ではパーフェクトなところです。「発音がきれい」を通り越して、「発音がネイティブ」にまでなっている日本人は、やはり学習者レベルではまれなように思います。

僕も変にきれいなCCTVのような発音ではなく、そこらへんにいる中国人のようにしゃべりたいと思って努力してきたのですが、今回の旅で、結構サマになってきた!と思う一方で、「知道」が「ジーダオ」ではなく「ツーダオ」に完全になってしまって自分で苦笑しました(笑)

これは喜んでいいのか悪いのか……。ともあれ、今後も練習ではきれいにしゃべって、実際で崩せるようになれたらいいなーと思ってがんばります!

投稿: クリリン | 2010.03.18 22:14

かつての仲間と会えたようで、よかったですね。

福原さん、話し始めるときの一瞬にまったく構えというか緊張がないのがみごとです。

今年あたりはクリリンさんに神奈川か東京でお目にかかれるのではないかと、ちょっと楽しみにしています~。

投稿: Shira | 2010.03.19 12:37

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