« 2010-03-19 母音が難しいかも(2) | トップページ | 2010-03-21 さて、C.TESTです »

2010-03-20 自信を持って「了」を使うには

よくお目にかかる「了」ですが、使い方には必ず必然性があると思います。文中にいいかげんに置いてあるわけではないですよね。

私の場合「中级汉语口语」を和訳してそれを中国語に戻す練習をしていますが、「了」についてはなかなか「これだ!」という確信をもって使うことができません(原文のとおりに「了」を書けるには書けるのですが、なぜ必要(不要)で、なぜその位置なのかがよくわからないのです)。

さまざまな学習者向け参考書が「了」について「完了」や「変化」といった用語を使って説明しているのですが、こうした用語が実際にどのような状態を示すのかがなかなかはっきりしません。参考書の著者はもっと詳細に書きたいのでしょうけど、そうすると読者が「ドン引き」してしまうので編集担当者がブレーキを踏むのかもしれません。

ブログ「三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―
で「中国語教育 第8号」の発売を知り、今日買い求めました。中国語教育学会が年に一度発行する論文集です。今回の特集は「"了"をいかに教えるか」です。

三宅教授の論文「"了1"と"了2"の相違点とその認知的解釈」を読んで、いままで文法書で解説を読んでも解消しなかった「もやもや」がだいぶ晴れてきました。

特に、
4."V了O"と"VO了"の意味上の違い
5."V了O"と"VO了"の用法上の違い
6."了"による前景化
このあたり、一学習者としては推理小説を読むような「謎解き感」があり、どんどん読んでしまいます。

論文集は見た目がとっつきにくいですが、今回は「急がば回れ」で、「薄味の」参考書をあれこれ読むよりも理解がたやすかったように感じました。

この第8号には他にも
"把"構文の何が難しいのか
入門クラスにおける文ストレス指導の試み
など、私にとって興味深い論文がありました。

|

« 2010-03-19 母音が難しいかも(2) | トップページ | 2010-03-21 さて、C.TESTです »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12069/47862479

この記事へのトラックバック一覧です: 2010-03-20 自信を持って「了」を使うには:

« 2010-03-19 母音が難しいかも(2) | トップページ | 2010-03-21 さて、C.TESTです »