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2010-04-25 中国語発音練習

なるべく楽で自然な発話ができるように、ときどき発音やイントネーションの練習をしています。入門時期よりはずっと時間を減らしていますが、やはり定期的に点検整備しないと日本語や英語の影響を知らず知らずのうちに受けてきてしまうようです(私の場合)。

以前指摘を受けたことがあまり直っていないことに気づいたので、練習法を考案してみました。

1.母音の音質について
声帯を締めるようなつもり(身体が本当にどうなっているかはわかりません)で発音すると、ちょっとだけ「らしい」音になります。気に入っている練習材料は「来(lai)」です。二声なので音程を上げながら音が弱くならないよう発音。こうすると緊張を維持せざるを得ないので良い結果が出るようです。

以前に発音指導を受けたときに聞いた
「荷物を高いところの棚に乗せる感じで」
という比喩はなかなか優れていますね。脱力しつつも「筋肉質の声」を出します。くすんだ音色ではなく、よく磨かれた真鍮(しんちゅう)のような音...。

2.sh ch zh
何年も前に天津出身の講師に
「口を上下に開きすぎていますよ」
と言われたことがありました。今まで特に意識していませんでしたが、テレビで見ると中国人はたしかに「平口」ですね。

「アタマで知り、カラダで覚える中国語の発音」(日下恒夫、アルク)の63ページのとおりに練習しておけば良かったのですが、なぜか自己流で通してきてしまいました。

1 上下の奥歯を合わせる 2 口角を横に引いて平唇の構えをとる という2つの条件を堅く守った状態で

この「歯をかみ合わせて」「唇を横に平らに」したまま発音する練習は効きました。素直に言うこときいておけば良かった...。

あと、発見が一つ。歯をかみ合わせたままで中国語の文を読んでもなんとか通じるくらいの音が出せるものですね。この変な練習をすると、大きな制限内で口の中の容積をめいっぱい使うことに なり、調音点をかなり鋭く感じ取ることができます。
・ a を出そうとすると、調音部位を十分に口の奥・下方に持っていかざるを得ません。
※ 2010-10-17 追記: a の調音部位は「口の奥」ではなく、もっと前方ですね。
・ u を出そうとすると、いわゆる「奥舌」の状態にせざるを得ません。
・ e が i のようにならないためには「奥舌」・「舌の高さ中」になります。

「a は口を大きく開けて」ということの本当の意味がわかってくるような気がしました。つまり、歯を合わせてまともな a を出そうとすれば、調音部位を下方かつ奥にしなければならず、唇を大げさに開かなくてもちゃんと a の音が出る中国人式の発音になってくるようです。
※ 2010-10-17 追記: a の調音部位は「下方かつやや前方」ですね。

名付けて「中国語養成ギプス」(歳がばれます...)

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コメント

 わたしが北京で大学院に行っていた時のゼミの指導教官はドイツで博士号を取った教授だったのですが、「ドイツ語はホントに口が疲れる。中国語は口なんか開く必要ないし、唇だって全然動かさなくたっていいけど、ドイツ語はそうはいかない」と、中国語学習者にとってはある意味衝撃的とも言えることを実演を交え言いました。その時は外国人はわたし一人だけで、話題もすぐ別のことに流れてしまい、それ以上詳しく聞けず、その後もそのままになってしまったのですが、未だによく覚えています。
 ドイツ人はドイツ人で全く逆のことを言ってるのではないだろうか、というのがわたしの予想ではあるのですが。

投稿: けい | 2010.04.26 20:28

けいさん、それは面白い話ですね。
私は複数の中国人が、「中国語は疲れるが日本語は楽だ」というのを聞きました。中国人から見ると日本語発声は簡単で、ドイツ語発声は難しいということなのでしょうか……

投稿: akira | 2010.04.27 06:06

けいさん、こんにちは。

>ドイツ人はドイツ人で全く逆のことを言ってるのではないだろうか

どうもそんな気がします。

YouTube でドイツ語のニュース(ニュースですから、発音は明瞭)を見てもそれほど忙しそうには見えませんし...。

自国語の「大変さ」は慣れているので意識しないのではないかと思いますね~。

投稿: Shira | 2010.04.27 18:29

akiraさん、こんにちは。

英米人の感想だと、日本語は
「ぺちゃくちゃとして忙しそうだけど、馬力は必要なさそう」
みたいですね(英国人1、米国人1)。

投稿: Shira | 2010.04.27 18:36

akiraさん

>「中国語は疲れるが日本語は楽だ」
どうもそういうことのようです。最近わかってきました...。

いままでは
「いちいちそんなに力使ってたらくたびれてしかたがないはず。言語にも経済の原則が働くはずだから、それほど馬力は使わないのでは」
と思っていました。

実際のところ、中国語発音はけっこう「激しい」と思い始めました。

投稿: Shira | 2010.10.11 12:36

日本語をマスターした複数の中国人(同時通訳の老師を含む)が、「日本語は楽そう」じゃなくて、実際に「中国語は疲れるが日本語を話すのは楽だ」と断言するんですよね。母語の方が疲れるなんて……。私はこれはとても重大な意味があると思いました。

また日中韓の子どもが合同でグループ活動するイベントの随行通訳をしたとき、中国の子どもが日韓と全く違う発声なのに驚きました。その違いがあまりに明白だったのです。大人でなく子どもですから、自然な中国語習得の結果としか考えられず、日本語と本質的に違うと思いました。

経済の原則はあると思います。ただ、日本語と中国語では弁別される音素が違うため、異なる発声法が要求されるのではないかと推測しています。日本語にないもの、e-uの対立、n-ngの対立、四声の区別などは日本語の省エネ発声法では明確な対立を作れないのかもしれません。

投稿: akira | 2010.10.17 11:38

akiraさん、こんにちは。コメントありがとうございます。ちょうど最近この問題に直面する機会があり、偶然を感じます。

信頼できる方に私の音を聞いてもらったら、
「うん、良いですよ。だけど、なんというか、『ビーン』と張った『あの感じ』が出ていませんね」
とのことでした。


その数日前に職場の近くの中国料理店に入ったときのこと。接客は若い元気な中国人女性です。厨房に注文を伝えるときの中国語は「キーン」とした例の発音です。

驚いたのは客を案内するときの日本語が完全に日本語式発声になっています。私が聞き慣れた当たりの柔らかい母音...。次に厨房に向かって注文を通すときは 100% 中国語式。客の注文を取るときには日本語式。スイッチが切り替わるような声の使い分けにびっくりしました。


akiraさんがおっしゃるように、「その違いがあまりに明白」で、「自然な中国語習得の結果としか考えられず、日本語と本質的に違う」と思います。驚くべきはこのウエイトレスさんはごく自然に両方を使い分けていることで、どうも個人別の才能・適性が果たすものが大きいのではないかと感じました。

投稿: Shira | 2010.10.17 23:05

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