2010-05-31 自己ベストの声を使いたい
中国語学習活動「自主トレ」ではHSK聴力問題文などを音読する時間があります。
読むときに聞き手tがいると張り合いがありますし、文中の切れ目が不自然だと指摘してくれるのが良いですね。
時間・費用面で中国語教室に通えない学習者は、中国人(学生・会社員・主婦など)に聞いてもらうのもいいかもしれません。もっとも、その場合は「そこ、違います」と言われたときに学習者が自分で解決するだけの知識・能力が必要でしょう。日本人に教えた経験がないと、正しくない音をどのように直すかを伝えるのはとても難しいはずです。
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さて、今週の課題を読み始めましたが、一つ発見がありました。
椅子に座って上半身と頭とを後ろに大きく反らせ、口を自然に開いてなにげなく「伸び」をしたんですね。その直後に読み始めたら自分の声が普段とまったく違うのです。よく響く声が出て、呼気もどんどん楽に出てきます。
ああ、これが「良い状態」なのだとわかりました。いや、むしろ「普通の状態」で、その直前が良くない状態だったのでしょうね。外国語で話すのは(母語で話すよりは)不自然なことですから、何らかの工夫がないと伸びやかな「自己最高」の声は出せませんね。声や声に対する自分の感じ方はちょっとしたことでけっこう変わります...。
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「音読が良い」という話を聞いていっしょうけんめい音読する学習者はけっこう多いのですが(中国語・英語共に)、音がいいかげんになったり、自己ベストの声から遠く離れてしまうことがありがちです。
私の場合、音読している自分を肩越しに見るもう一人の自分をときどき呼び出す(オカルトじゃないですよ)ようにしています。
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