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2010-07-05 C.TEST会話試験 考察編

C.TEST会話試験はなかなか良い試験です。受験した学習仲間の感想が sugi さんのブログ「中国語学習記録~試験でモチベーションを維持しよう!」に寄せられていますが、他の受験者にも好評のようです(「C.TEST会話試験」というカテゴリがあります)。

試験の目的と手段とがうまく組み合わさっているのは確かですが、それに加えて十分な費用をかけた「親方五星紅旗」的な運営も好評の大きな原因だと思います。他の試験主催団体が見たら
「こりゃ、かなわん」
と思うでしょうね。


受験者側で注意しておきたいのは、
「自分の話を聞いてもらった」
という快感と試験の有用性とを混同しないようにすることでしょうか。面接担当者はプロですから、受験者が気分良く話せるように仕向けてきます。話さないことには評価のしようがありませんし...。試験室内は中国語テーマパークではなく、厳しく観察される場であるという意識も必要ではないでしょうか。

※ 最上級あたりでは難しい場面(挑発・敵対)も設けて観察するのかもしれません。


試験場で実力をうまく観察してもらうには、以下のような点に注意するといいのではないかと思います。


  • 「あー」「えっと」「んー」「なんて言ったっけ」といった不要な音声は減らしたほうがいいでしょうね。そうした音は中国語ではないですし、面接員も人間ですから全体的な印象が悪くなる...。仲間と学習するときにあまり準備せずに簡単なスピーチをして、不要な音を数えてもらうといいですね。たいていの人はあまりの多さにびっくりして、そのショックで劇的に改善することが多いです。三分の間に二十回くらい平気で発しているものです。

  • ゆっくりと話す。速く話しても評価の対象にはならないはずです。相手が聞き間違うことがない明瞭な発音が大切でしょうね。

  • 相手と試験を作り上げていくという態度が表面に出るように。具体的には自信を感じさせる座り方、視線、笑顔、身体のサイン(うなずく・手でジェスチャーをする)など。

  • 良く聞く。相手の言うことを体の芯でとらえるイメージで聞きます。「どんな返事をすればいいんだろう」という心を抑えて、とにかく聞く。しっかり聞くと、良い返事は一瞬のうちに組み立てられるように思います。

  • 「真実の答え」を探さない。「最も効果的な学習法は?」と聞かれたような場合、正しい答えをいっしょうけんめい探すよりは思いつきで何か言ってしまうのがいいですね。当然理由を聞かれるわけで、それからの展開に備えるほうが観察してもらえる材料をたくさん提供できます。試験場で話す目的は自説の披露や内心の発露ではなく、会話の維持・管理を評価してもらうことです。

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コメント

あれだけ手間暇かかっている試験がわずか3000円なので、認知度が高まるにつれて受験者も増えてくるのではないかと思っています。今のところ、同種の試験は他にないようだし。

>「あー」「えっと」「んー」「なんて言ったっけ」といった不要な音声は減らしたほうがいいでしょうね。

これは老師によく注意されるので、意識するようにしています。「試験だから」「外国語だから」ということではなく、やっぱり聞き苦しいですからね。

投稿: sugi | 2010.07.08 01:10

sugiさん、こんにちは。

そうそう、「お得感」はなかなかですね。中国語教室の中にもC.TESTに目をつけて受験を勧めているところがあるようです。

不要な音を出さない点は Toastmaster 活動で鍛えられました。「ah-uh カウンター」という係がいて、不要な音を数えるんです。

"Mr Shira, today's your 'ah-uh' count is twenty-six"
なーんて言われちゃうので、すぐに直りました。今ではたぶん zero にできると思います。

投稿: Shira | 2010.07.08 08:26

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