« 2010-09-15 御礼-累計アクセス30万件 | トップページ | 2010-09-23 餃子ににんにく »

2010-09-17 母音が始まる瞬間

自主トレで使っている音声教材の録音者は舞台俳優の経験がある人です。ちょっとおおげさな表現なのですが、そのために音の特徴がよくわかるときも多いと思います。

この数日ちょっと気になるのが母音。たとえば te ではまず閉鎖があり、その閉鎖が破られて呼気が出て、おそらく千分の何十秒(根拠ありません)後に声帯が振動した声(母音)が出てきます。

この母音ですが、録音をよく聞いてみるとやや弱く始まり、それからぐっと音が大きくなり、そして弱くなって消えていきます。電子ブザーのように「ピーッ」と瞬間的に立ち上がることはなく、フルパワーに至るまでにわずかに時間がかかると感じました。


人間が声を出す限り音は「山形」(まず弱く、そしてピークに達し、弱まって終わる)で出るはずですが、いままでそのことを意識してきませんでした。英語では一部の本やウェブサイトで説明がありますね。


気づいたからといって、こんな短い時間に起こる現象を意識して再現することはできそうもありません。ただ、中国人の訓練を受けたアナウンサーや役者が話すときのなんともいえないなめらかさ(音のつながりの自然さ)はイントネーションや強弱と共にこうした音の立ち上がりの「角の丸さ」にも原因があるのではないでしょうか。中国語では母音で始まる音節では声帯を閉じた状態から音を出しますが、そうした出し方をしつつも音は瞬間的に「弱→強」と盛り上がっているような気がします。

この数日のことなので、上記は的外れかもしれませんが、とりあえず書き留めておこうと思います。

|

« 2010-09-15 御礼-累計アクセス30万件 | トップページ | 2010-09-23 餃子ににんにく »

コメント

私も似たような印象を持っています。私は「音の大きさ」というよりも「息の強さ」という切り口ですが、「角の丸さ」に関する相関関係はあると思います。
母音だけじゃなく、音節全体として弱→強→弱とするのが良いと考えています(子音は自然と弱になる)。音節の開始時に、eなどの単独の母音にしろ、子音+母音にしろ、「閉鎖」を伴う以上、仕組み的にも弱→強→弱とやらないと滑らかさが出ないのではないでしょうか。過去、呉志剛先生の発音のお手本を聞いてそれが顕著だと思いました(一般の発音教材の吹き込みと違うと思った)。

音節と音節の結合は、車の発進・停止のようにやるのがよく(または波と波の干渉)、しかしそれがタン、タン、タン・・・のリズムの日本人にとっては一番難しいところなのではないかと私は想像しています。

http://chstdy.exblog.jp/12360335/

投稿: chstd | 2010.09.18 06:09

ちょっと乱暴にたとえてみると、矩形波的日本語と正弦波的中国語という感じでしょうか。

日本語では子音+母音の結びつきが強固なので、日本人は
丁寧にそっと破裂(子音)→音が盛り上がる(母音)
という発音が苦手なのかと想像します。で、ドカドカとやってしまって、タン・タン・タンとなる。

投稿: Shira | 2010.09.18 20:28

そうです、そうです。私のイメージとピッタリです。

> 矩形波的日本語と正弦波的中国語という感じでしょうか。

このイメージですよね(電子ブザーは矩形波)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%B3%A2

私の頭の中もそのイメージです。これを速度曲線と考えるとスッキリします。矩形波は速度の変化率(加速度)が急激過ぎて、アクセル・ブレーキを、「ガン!」と思い切り踏み込む感じ。

> 日本語では子音+母音の結びつきが強固なので、

ばらばらにほぐして、やわらかくつなげる必要がありますね。

投稿: chstd | 2010.09.19 05:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12069/49479117

この記事へのトラックバック一覧です: 2010-09-17 母音が始まる瞬間:

« 2010-09-15 御礼-累計アクセス30万件 | トップページ | 2010-09-23 餃子ににんにく »