« 2010-11-01 訂正(ソフトウェア名称) | トップページ | 2010-11-14 びっくり...視野が欠けた(治りました) »

2010-11-09 自由にならないもの。汝の名は舌

2007年にこのブログで日本語の「ウ」と中国語の「u」との違いを MRI 断層動画で示したサイトをご案内したことがあります。

その後サイトの URI が変わって見失っていましたが、検索して見つけ出しました。

神戸大学デジタルアーカイブ「日本人はどんなふうにしゃべっているの?」から「MRI動画による調音の中日対照データサンプル」です。※ MRI による頭部の断層映像ですので、そういうのが苦手な方はご自身の判断で。

わずかな長さの動画ですが、中国語の u は日本語の ウ とまったく違う出し方によることがはっきりわかります。


さて、この動画に顕著なのが
1.唇を前に突き出す
2.舌の付け根は後方に引き込まれ、それによって高くなる
3.舌の長さの中ほど~前は後方に引き込まれ、かつ低くなる
という大きな動きです。

鏡で自分の口の中を見ながら舌の動きをまねてみて気づきました。舌は自分が感じているようには動いていないのですね。
「こうかな?」
と舌を引き込んだつもりになっても中央部がこんもりと高くなっていたり...。


唇を前に突き出すのも単純ではないようです。明治大学の加藤教授のサイト「中国語発音学習教材」の「母音 2-2単母音」に動画があります。ここで u の音を出すときに唇の周囲の筋肉に軽く段ができていることに気づきました。突き出すと同時に「絞り込んでいる」ようです。これを極端にしていくと YouTube で著名になった「アヒル体操」に近くなるように思います。

このアヒル口体操、英語だけではなくフランス語や中国語にも役立つと思います。

|

« 2010-11-01 訂正(ソフトウェア名称) | トップページ | 2010-11-14 びっくり...視野が欠けた(治りました) »

コメント

喉の動きも違いますね。舌の下の方が喉側に押し下げられている。中国語は声門が前後両方から閉まっているように見えます。

投稿: akira | 2010.11.10 06:24

akiraさんこんにちは。

たしかに舌の影響を受けてか、のどのあたりにも動きがありますね。

いろいろな要素がすべて必然的に起こってあの音になるようです。中国に生まれればいろいろ考えずとも3歳からしっかりこの音が出てしまうのですから、人間の第一言語習得は神秘です...。

投稿: Shira | 2010.11.11 20:52

この動画について老師と授業で検討してみました。老師も日本語との舌の違いに驚いていました。中国人の感覚としては舌を後ろにひく感じはないそうです。動画の舌の動きは、音を出す前のセットアップの動きなんですね。また舌の位置はuでもeでもaでもみな同じで、口の形が違うだけといいます。動画の舌の後ろにひいた状態が中国語の発音における基本の位置であるとのこと。だから連続して話しているときは、ずっと舌は後ろにひいた位置になったままのようです。

これは、英語鼻のサイトでいう、英語の舌の基本位置が日本語とは違う、ということに対応していると思います。日本語の舌の基本位置が英語や中国語より前になっているということなんでしょう。

投稿: akira | 2010.11.23 15:46

練習しているうちに akira さんが以前書いていたことがわかってきました。発声器官を金属化するかのようだ、というお話です。

気流も強いかもしれませんが、それとは別に発声器官の緊張度が高い...。


舌の位置は akira さんと akira さんの老師との観察のとおりだと思います。日本人の e がなんとなく違うのはあいまいな音で済ませてしまっているからで、「ぐっ」と舌を引き込んだ発声をしていないからでしょうね。

投稿: Shira | 2010.11.25 22:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12069/49984165

この記事へのトラックバック一覧です: 2010-11-09 自由にならないもの。汝の名は舌:

« 2010-11-01 訂正(ソフトウェア名称) | トップページ | 2010-11-14 びっくり...視野が欠けた(治りました) »