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2011-02-19 発音の難関( e および u )

中国語の発音でも日本人にとってかなり難しいのが
e u
この二つだと思っています。

日本語の母音から出発して、
「もっとこっち方面へ」
という調整でたどり着かないのがやっかいですね。

e について:
英語で「あいまい母音」や「schwa」と呼ばれる音を出す方法で代用している学習者も多いと感じています。
「●と言う口の構えで▲と言うつもりで」
といった説明も多いですね(●や▲には日本語の「アイウエオ」のどれかが入る)。

普通話の e の音は録音教材をよく聞くとわかるように(聞く人によってはわからない場合もあります)日本語の母音とは何かが決定的に違います。

「このとおりにすれば一発でOK!」という練習方法は知らないのですが、出所の確かな参考資料を見て、頼りになる教師に細かく聞いてもらうしかないのかもしれません。

たとえば、明治大学の加藤教授の「中国語発音学習教材」の説明はかなり優れていると思います。

発音しながら、舌の根っ子をノドの奧のほうにひっぱりつつ盛り上げてください。


音の出し方そのものではないのですが、一助となりそうなのがブログ「某スレの639の英語発音の部屋【英語鼻】」の「【キャンディ・メソッド】第18回 「ウ」に聞こえる母音(2)」にある
「スイートスポット」
という概念じゃないかと思います。

「中国語の e の音はのどの奥で出す」という説明をけっこう見かけるのですが、奥から出すというよりはこのスイートスポットを後ろ上方に引く感じというほうが近い気がします。


u について

u の音を説明する表現で多いのが
「唇をすぼめて前に突き出す」
というものです。これも重要な要素ですが、同じ程度(いや、たぶんそれ以上に)重要なことがあります。それは発音時の舌の位置。

「sorachina公式ブログ」の「韻母「u」の発音の直し方」は非常に的確だと思います。

ここで「出し方」ではなく「直し方」と表現していることからも、日本人が「ウ」の影響を強く受け、また、「唇を突き出す」というナントカの一つ覚えの指導を受けてきた問題がうかがえます。

sorahcaina の記事にある
「韻母の「u」を言う時は、舌は後ろの方に置きますが」
という表現でさえも一般の学習者に対しては控えめに過ぎるように思います。
「ガツンと下後方へ」
と言っても良いのではないかと。

神戸大学電子図書館にあるCTスキャン動画には「ぶっとび」ましたから...。

以前の記事「自由にならないもの。汝の名は舌」を参照していただければと思います。


※ このブログの記事の内容は私の個人的な感覚によるものである点に留意していただければと思います。

※ 当ブログの著者はソラチャイナが提供する教育サービスの受講を勧めるあるいは勧めない立場ではありません。

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コメント

私もu,eの発音には苦労しています。

"u"及び"zhu"
最近出色と思う説明は小藤Chai語さんの説明です。
yutubeのレッスンでは、舌の位置の決め方がよく理解できます。
http://blog.livedoor.jp/ertengjing/archives/52119013.html
yutube
http://chaigo.web.fc2.com/minilessons.html

"e"
出典は覚えていませんが、
1.口角をやや左右に広げたまま、顔を上げてうがいの真似をする。
2.すると重力の作用で舌が喉の奥の方に引き込まれるので、この舌の位置を保ちながら顔を元にもどす。
3.舌を口の奥側へややずらしながら発音する。
というものです。今のところ、私にとってはこの説明が最も納得できます。

投稿: shushu | 2011.02.20 15:25

shushuさん、

両方ともとても良い説明ですね。

u で舌を落として後ろに…というのは優れた教師に共通した表現のようです。その動作に必要な時間がものすごく短いので練習を重ねていく必要があると思います。

最近某所で説明&講習を受けましたが、舌を引き込む程度と速度とは想像以上の「激しさ」でした。

舌が「団子状」になるまで固められて奥に引っ込んでいる状態を見せてもらって、
「こんなの絶対に無理」
と思いましたが、1ヶ月ほど練習しているとだいぶできてきます。同じ人間が出す音だから筋肉の要素は少ないと考えてきましたが、u については「筋トレ」の要素がけっこう大きかったです(私には)。

投稿: Shira | 2011.02.20 17:43

eの音は、嘔吐する際の最初の音に似ていますよね?

投稿: さぬきうどん | 2011.02.21 00:07

さぬきうどんさん、こんにちは。

幸いにも!最近その音を聞いていませんのでなんとも言えませんが、発声器官周辺の緊張度が高まる点は似ていますから、そうかも...。

投稿: Shira | 2011.02.21 12:43

>1.口角をやや左右に広げたまま、顔を上げてうがいの真似をする。
>2.すると重力の作用で舌が喉の奥の方に引き込まれるので、この舌の位置を保ちながら顔を元にもどす。
>3.舌を口の奥側へややずらしながら発音する。

おお、これは分かりやすい。。。
母音というのは子音に比べて、本質を理解して、分かりやすい言葉で相手に伝えるというのが非常に難しいと思いますが、こういう説明だと分かりやすいですね。

ただ、「e」の音は二重母音のように途中で音変化もしているように聞こえますし、そう書いている所も見た記憶があります。そのあたりはどうなのか、まだ気になるところです。

それにしても、「このへんでいっか」ではなく突き詰めていく姿勢、すごいです。

投稿: acasia0411 | 2011.03.05 15:55

acasia0411さん

「このへんでいっか」
だと、けっこう見当違いのままになる心配があると思うんですよね。

「月とすっぽん」ではないですが、なんとなーく似ているけど、実は全く違っていたということになると、間違った・足りない学習方法がいつまでも世に出回ったままになってしまいます...。

投稿: Shira | 2011.03.08 21:55

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