2011-03-05 思考停止状態
中国語学習につきものの表現というと
「友好」
でしょうか。
他の言語学習には「友好」という表現が組み合わされることはないように思います。
私は「友好」に、官庁や地方自治体がやたらと好きな「ふれあい」という文字が持つうさんくささに通じるものをを感じます...。
「友好」が悪いというのではなくて、
「とりあえず『友好』と言っておこう」
という思考停止のニオイがするからです。
「ふれあい」も同様。橋を架けたら「ふれあい橋」(Google検索 109,000件)、公園ができたら「ふれあい公園」(同 398,000件)。日本の夏は高温多湿だからそんなにべたべた触られたくないんですけど。
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普段からそんなことを感じていたので、2011-03-04 の朝日新聞朝刊「ひと」で紹介された大塚竜治(りょうじ)さんの言葉には手垢が付いていなくて新鮮でした。大塚さんは32歳で北京電影学院に留学。学生食堂で現地の学生に声をかけて自分の映像を見せて売り込む。
「言葉はできなくても映像で分かる。こいつ、違うなって」周りの中国人は日本のこともよく知っていた。だから、「日中の懸け橋」になろうなんて思わない。「橋はもうある。あとは日本人が渡るだけ」
キネマ旬報編集部ブログにインタビュー記事がありました。
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