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2011年5月の14件の記事

2011-05-30 声調・ピンインの基礎

中国語発音 基礎の基礎

初心者用の教材はたくさんあるのですが、当然すぎるためかあまり書いていないことがあります。あまり興味を引く内容ではないためでしょうか。

ピンインの学習を始める方に念のためお伝えしておきたいことを書いてみます。

1.声調
一声は高く、三声は低くといいますが、これは絶対的な周波数を決めているわけではありません(中国人の声域は皆同じなのですか?という疑問をお持ちの方がいらっしゃいました)。話す人それぞれの相対的な高さ(低さ)の変化で声調を作ります。ですから、Aさんの一声がBさんの三声くらいの高さということも起こりえます。

2.ピンインの文字
アルファベットを使いますが、「読み方」を覚えようとしないほうが早道かもしれません。まず「音」です。普通話の音をどうにかしてアルファベットで書き表そうとした結果がピンインです。ローマ字・英語・フランス語・ドイツ語などでの読み方とは関係ないという認識を出発点にしましょう。
ですから、
「 e はいろいろな音に変わる」
「 i の三通りの読みかた」
といった説明はウソとはいいませんが、適切ではないと思っています。ピンインを出発点にするのはまずい。音を出発点にして、それを書くときに「やむなく」「適当に」アルファベットを組み合わせたと思っておきましょう。

「yan の a は [e] のように発音する」
「 ci の i は yi の i と違う」
「weng の e は wen の e と違う」
「-ui にはわずかに e のような音が入る」
こんなことはとりあえず後回しにして、yan、ci、weng、wen、-ui といったがダイレクトにピンインから立ち上がってくるように練習するのが良いと思います。

言いたかったこと:
ピンインは書き表すためのシステム。たまたまアルファベットを使っていますが、% & $ # みたいなものだと割り切りましょう。

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2011-05-26 知らないとわからない

インド料理店にて。

すこし離れたテーブルに若い米国人(発音から判断して)女性が2人。
なにやら話し込んでいます。西海岸出身でしょうか、「きゃぴっと」系の話し方です。ボストンあたりでは聞かないくるりんくるりんした英語。

話の内容は万国共通のオハナシで、
「そーなのよねー。ってゆーかぁ、カレのことはそんな意味で『好き』ってわけじゃないのよ」
などなど。

そして出てきたこの表現。
I kinda keep him on the back burner, you know.

アメリカの中流家庭の台所にあるガスコンロ。「田」の字型に火口が4つ。後ろ側のは少し小さくて火力が弱い。

kanakita さんのブログ「KANAKITAs KAMMER」に写真がありました。

the back burner に乗せておく → 沸かさず冷やさず

「カレはちょっとキープしとこうかなぁって」
という感じでしょうか。

コンロの絵が頭に浮かぶと意味がわかるんですが、そうじゃないといまひとつ自信を持って聞き取れなかったかもしれません。

中国語にもこんなのが山ほどあると思ったら、うむむ。

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2011-05-22 安くても優秀なカセットテープレコーダー

発音オーバーホール中です。練習には自分の声の録音・再生が欠かせません。

PCはもっぱら各種教材の再生に使っているので、録音は昔ながらのカセットテープレコーダーを愛用しています。特にすごいな、と思うのがソニーの CFM-175TV です。

もう流通していない、どうということのないテープレコーダーですが、外付けマイクロフォンを使ったときの録音・再生がすばらしい音質です。同じソニーの「おけいこテレコ」TCM-939 よりはるかに良い音です(TCM-939 はおそらく再生側の音質が悪い)。

マイクロフォンはパナソニックの RP-VK25 という普及型ダイナミックマイク。

両方合わせて1万円ほどの機材ですが、これで録音・再生した自分の声は澄んだ音で息づかいまではっきり聞こえ、練習が楽しくなります。

カセットテープレコーダーで声を録音するときには内蔵マイクは避けたほうがいいですね。テープを回すモーターの雑音がどうしても入ります。「カラオケ用」として売っている安いマイクで良いので外付けを使うと見違える(聞き違える)ほど良い音質になります。

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2011-05-21 旧HSK(2009まで)の初、中等

毎朝出勤前にカフェ・ベローチェでHSK教材を復習しています。そろそろ5巡が終わります。

「HSK初、中等 全攻略教程」(商務印書館 2006年)

HSK教材はおもしろい内容を扱うわけではありませんが、以下の点で便利かと思います。

・科挙の伝統なのか、校正が行き届いている。
・安心して使える中国語ばかり。
・語彙が試験範囲に収まっている。

この本に出てくる表現や単語は確実にしておこうと思っています。単元に分かれていて朝の40分に取り組むのに便利でもあります。


旧初、中等の聴力試験問題を久しぶりに聞きましたが、ずいぶん簡単に感じました。8~9割は楽かもしれません。文法や読解も簡単です。

HSKで正答できても、問題文に出てきた表現を自分で能動的に使えるというわけにはいかないですね。この事情は英語検定やTOEICと同じです(試験の価値が下がるわけではありませんが)。

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2011-05-21 運動量が増加しています

発音オーバーホールを続けて(続くとなると、もはや「オーバーホール」と言えなくなりますね)います。

最近二週間くらいで口や舌がよく動くようになったと感じています。必要に応じてサッと動くようになり、「えいっ」という気合いが薄れてきました。

日本人が中国語や英語を学習するときには発声に使う筋肉を意識的に動かして鍛錬する必要があると主張する学校や教材があります。おそらくそうだな、と最近思います。


口の動きといえば、Poly さんのブログ「MULTI-LANGUAGE BLOG」で教えてもらった Keira Knightley のインタビュービデオがちょっとすごいです。口の動きが軽々としつつもものすごい速さ…。冒頭付近で about と発音するときの運動量など、すごいです。日本人でも英語をこのくらいの早口で明瞭に話す人は多いですが、口の動きにこれだけの「キレ」はあるかどうかは疑問です。

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2011-05-15 おでかけ(骑摩托车去静岗玩儿)

風力発電のローターに風が当たる音はなかなかすごみがありました。
Dscf1845


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2011-05-14 残酷な非対称

外国語の習得でもなんでも、苦労してでもそれなりの成果を上げた方は
「あきらめずに続けたのがよかった」
「やめたらそこで終わりだからがんばった」
とおっしゃいます。

これは真実ですね。やめたら絶対に前に進みません。

その一方、やめなければ必ずゴールにたどり着くかというとそうではありません。やってみなければわからないんですね。

・続けないと達成できない
・続けても達成できるかどうか確実ではない

この残酷な非対称が存在します。

うまくいった方の体験談は広く知られるようになるのですが、かなりの労力をつぎ込み、正しい方向で努力しても思うような結果にならなかった方も数多くいることでしょう。

遠い道を行くことはこの非対称を認めつつも自分なりの信念を持ち続けることなのかもしれません。

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2011-05-10 shrimpさんの慧眼(シャドゥウィング)

通勤で地元の駅まで歩くときにMP3ウォークマンで中国語を聞きながら声を出さずに(声帯を使わずに)つぶやいて練習していました。

どうもこれがよくなかったようです。普通に発音するときに声の張りが失われ、子音が弱くなり、細かい母音の変化が出にくくなっていました。

二日ほどつぶやかずに素直に聞いてみました。自動くり返しにして、いろいろな聞き方をしました。
・文章の流れをとらえて聞く。
・場面を思い浮かべて聞く。
・母音や子音の特徴をつかまえて聞く。

自分でつぶやく忙しさがないので細かい部分まで聞き取れるように感じます。たとえば「我 wo 」の母音が多様に変化していく様子。「毕竟 bijing」の 最初の i の鋭さ、二つ目の i が e の香りを含みながら鼻音で解決されていく様子など。

乱暴に音読したりシャドウィングしたりすると、発音がかなり自己流になるのが心配だと思いました。

こうして練習に潜む危険に気づくと、声を出す練習も注意深くなっていいですね。音の変化をちょっと「コッテリ」気味に大切にして、「ノリノリ」で練習できました。


思い出すのはすでに立派な中国語指導者となった shrimp さんが 2005 年に書いた記事「正しいシャドーイング」です。

シャドゥウィングを取り入れるには考慮する点があると当時早くも書いていますが、まさしくそのとおりだと思います。

音読も同様ですが、定期的に信頼できる教師に聞いてもらって注意深く進めると良い結果につながるのではないでしょうか。

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2011-05-09 弟子出現

英語を学習する必要がある方とご縁があり、学習の伴走者をおおせつかりました。

私が中国語学習を始めたのとだいたい同じ年齢です。

若いときの勢いで英語を学習した(私の場合)だけでしたら学習者の気持ちを理解するのが難しかったかもしれませんが、中国語学習の経験から様々な条件(仕事・家庭・社会・健康など)の下で外国語を学習する難しさが少しはわかったような気がします。少しは役に立てるよう力を尽くしたいと思います。

幸い現在では成年者が英語を学習した記録が数多く公開されているので、学習の方針を考えるには良い時代ですね。方針がだいたい決まったら、とにかく実践です。学習方法は途中で修正しながらでかまわないと考えたほうがよさそうですから。

まずは中学3年程度の文章をCDで聞き、音読することから始めました。学習開始時点ですでに相当程度の知識があるのは中国語と違うところですね(中国語を始めたとき、机・水・コップ・食べる・起きる・こんにちは…、どれ一つとしてわかりませんでした)。

私は伴走者ではありますが、教材選定等でかなりの強権を発動してもかまわないとのことなので、学習者を敬愛を込めて「弟子」と呼ばせてもらうことにしました。


英語学習の手伝いをするにあたって、「溝の口英会話サークル」の仲間にいろいろと教えてもらいました。最近参加していない私にも親切にしていただいて感謝しています。

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2011-05-08 スィーズィアム

英語放送ラジオのニュースを聞いていたら、放射性物質について伝えていました。
「スィーズィアム ワンサーリィセヴン」

頭の中につづり字が浮かびます。
Cesium 137

最近はご存じの方が多くなりましたが、英語アルファベットの母音 a e i o u には long の読み方と short の読み方とがあります。 漢字の音読み・訓読みの別になんとなく似ている感じがします。

Long の読み方はアルファベットの名前といっしょ。a は エィ、e は イー...。

Short の読み方はいわゆるローマ字風。a は ア、e は エ...。

「スィーズィアム」と初めて聞いたときでも、「ィー」で e が連想できれば
「あ、 Cesium 、セシウムだな」
と察しがつきます。


カナ表記ではどうやっても原音になりませんが、それでも少しは近い候補を選ぶのがいいんじゃないかと思っています。

たとえば、人名や地名の末尾によくある -ley。
Short 読みで 「エー」とカナをふることが多いのですが、原音は e を long 読みの「イー」です。
有名二輪車メーカーの Harley Davidson の Harley は「ハーリィ」のほうがずっと通じやすくなります。女優の Keira Knitley は名の Keira は e を long に読んだ「キーラ」でOKですが、姓は short 読みにしてしまった「ナイトレイ」と紹介されることが多いですね。「ナイトリィ」のほうが原音に近いです。

同じ「レー」とカナ書きされるつづりに「-lay」があります。原音は a を long に読むので「レィ」に近いですね。

同様に i は「アィ」・「イ」、u は「ユー」・「ウ」、o は「オゥ」・「オ」と読めます(他の読み方もあるのが英語のやっかいなところですが)。

こういうのに比べると中国語のピンイン表記は楽ですね(発音表記用に作ったのですから当然ですが)。

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2011-05-08 発音習得--苦労してます

中国語発音の稽古に行ってきました。

いつものはこんな調子です。
1.問題点が見つかる
2.私の問題を師匠が再現してみる
3.師匠が「こうではないか?」と仮説を立てる
4.私がいろいろと試してみる
5.だいたい方針が見えてくる
6.私が持ち帰って自宅で練習
7.翌週に確認、場合によっては1に戻る

今回は1の「問題点が見つかる」が多すぎて少々参り気味でした。一つ一つの音で練習しておいたことが文章を読むとダメダメです。まだ自分のものになっていないのでしょうね。このあたりは音楽の演奏に通じるものがあると思います。習ってそれなりにできるようになっていたことをすっ飛ばしてしまう…。

ブログ「同時通訳者になるまでの記録」で morimicha さんが
発音を仕上げるまでにまだまだ時間がかかるので、
と書いていらっしゃいますが、通訳の練習をするほどの方でもそうなのだなあ、となんとなく納得したり安心(?)したりしています。

ちょっとだけ救いだったのは、問題点が出てきた箇所は(文章を使って練習するようになってからの)新出の発音だったことです。一つ一つ解決していけば確実に前進できそうなので、「頑張らないけど怠けない」でやっていこうと思います。

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2011-05-04 不思議だ

日本語の本を読むときには辞書なしでどんなものでも読めます(本当に語義がわかっているのかは別として)。そりゃ確かに何十年も使っているけど、それにしては外国語との違いがありすぎる気がします。

中国語だと、個人がブログに書くちょっとくつろいだ文章にも必ず読めない文字がありますね(意味はたいてい想像がつきますけど)。

かといって、語彙増強に走り出す気も(今は)しませんが、さて、どうしたものか。

まずは「高级汉语听说教程」のような教材で音・意味・文法・語彙を分けずに学習しようと思います。並行して「读者」は同じ号を6回くらい読んでみましょうか。一冊の雑誌に知らない文字がなくなるというのも語彙増強に悪くはないでしょう。重要度順に編集した語彙教材もありますが、一般向け雑誌に出てきた語彙は私にとっては十分に重要・頻出であるように思えます。

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2011-05-04 今なら読めそう…骨のあるブログ文章

tubomiさんの父上である慢慢來さん(残念なことに今年亡くなられました)のブログ「年紀大了慢慢來」は2006年の開設時から存在は知っていました。しかし、当時は読もうとしても正直なところ手も足も出ない感じでした。

私が使っていた口語教材や話すような調子で書かれた若い世代のブログ記事とははっきりと違って、文章を書いて発表することが今よりもずっと「正式」で「たいへんなこと」だった時代の人の文章なのだな、ということが伝わってきました。(ブログの文章は慢慢來さんの奥様--tubomiさんの母上--が公開前にしっかりと目を通していたそうです。)


それから5年ほどが過ぎ、今また慢慢來さんのブログを読むと、当時よりはずっとわかるようになりました。雑誌「読者」を読んだりHSKの読解問題を練習したからでしょうか。慢慢來さんの文章からは中国での知識人の実際の生活が伝わってきます。コメント欄からは年上の人に対して書く少し改まった表現も学べそうです。これから少しずつ読んでいこうと思います。

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2011-05-03 いきなり音読してみるの巻

はじめて目にする中国文をあらかじめ目を通すことなく音読してみると中国語運用能力がだいたいわかるんじゃないかと思います。

・発音は許容できるものかどうか
・意味の切れ目がわかっている読み方かどうか
・語彙
・全般的な「慣れ」

tubomiさんのブログ「在日中国人女性の随筆」の記事「珍贵的回忆」は内容を追いやすく表現は平易で学習者には読みやすいものでした。

はっきりとした声で読んでみます。知っている字は自信をもって正しい発音で自然に読めたように思います。

読めないが意味はわかったもの


瓦砾





読めたが意味がわからなかったもの
皮筋
传达室


読めずに意味もわからなかったもの
鼓捣

文革のことは本で知るだけなのですが、同世代のtubomiさんは実際にこんな体験をされていたのですね。

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