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2011-06-28 無くて七癖(n)

n は日本人が全般的に苦手とする音だと思います。中国語でも、英語でも、ドイツ語でも(たぶん他の言語でも)。

どう苦手かというと、単純に「音が出ていない」。

多くの中国語の参考書では -ng との違いをいっしょうけんめい説明するので、
「舌の前のほうを硬口蓋にしっかり付けましょう」
などと書いていますね。

この説明、大事なことが一つ抜けています。

そう、
「そして、音をしっかり鳴らします」
ということが。

舌をいっしょうけんめい指定の位置に持っていっても、それだけでは音は出ません。中国人教師は日本人学習者(だけではありませんが)の多くが音を出さない(うなり音を発しない)とは夢にも思わないので、
「舌でしっかり閉じて!」
と少々見当違いの注意をするわけです。

从业务员一步一个脚印地干到现在。
この文には4つの n がありますが、私の場合油断すると「干」や「现」の n が弱くなりがちでした。

※ 個人差があるので、 n が十分に鳴っている日本人も数多く存在すると思いますが、私が見聞きした範囲ではみなさん「ヨワヨワ」でした。お手本の中国人音声をまねるとたいてい手本よりも弱くなってしまうようです。

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コメント

nの鼻音は微妙で難しいと思いました。ネイティヴ老師といろいろ確認したのですが、まず鼻音のnとngの違いはほぼ識別不可能だと思います。舌で閉じても、喉で閉じても鼻から抜けますから、鼻音そのものはまず聞き分けられない。実際のnとngの違いは閉じる瞬間の変化ですね。

それで、鼻音の部分とその直前の母音変化を比較するため、それらを入れ換えた"中国語にはない発音"を作って聞いてもらうと、やはり鼻音ではなく母音変化が優先されました。

"チエng(2声)"は"前qian2"、"チアn(2声)"は"墙qiang2"、"ヂェng(4声)"は"阵zhen4"、"ヂォn(4声,ォは喉の奥で出す)"は"正zheng4"との判定でした。

また鼻音の響きとしては、nはngよりも長い時間響くようです。舌の方が反応が早いということかもしれません。nでは鼻音を聞き取り、ngでは閉じる直前のe音が識別ポイントではないかと思いました。

また英語のpen(ペンヌ)のように、nの鼻音を強く響かせると、これはさすがに不自然であるようです。英語の鼻音はもう一度開く動作があるため鼻濁音的で、中国語のソフトな鼻音と違いますね。

投稿: akira | 2011.07.02 21:03

akiraさん、こんにちは。

いつも示唆に富むコメントをありがとうございます。

ng と n との鼻音だけの違いは相当極端(もはや中国語で使わない程度)にしないと際だってこないですね。

母音だけでもなく、鼻母音だけでもなく、合わせて一つの音で、その(丸ごとの)違いで二種類の音として弁別するのだと理解しています。

参考書に
「直前の母音の違いでも識別している」
といったことが書いてありますが、その母音も直後に来る鼻音の影響を受けて(鼻音の準備として)その音になっているのでしょう。

最後の部分ですが、
>中国語のソフトな鼻音と違いますね。
の部分に共感しました。ちゃんと鳴っているのですが、「ぐっ」と押し出す感じではないですね。そのあたりが私には難しいです。

投稿: Shira | 2011.07.03 09:08

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