2011-10-04 ちょっとひょうきんな教材
中级汉语听说教程(北京大学出版社)を聞いています。
例文がけっこうおもしろい。
「親孝行な子が旅行をプレゼントしてくれた。ところが出かけたら朝早くから夜遅くまで引き回されるし、みやげ物屋にばかり連れて行かれる。やっぱりシルバー向けの落ち着いた旅行がいいな」
とか、
「万里の長城に行ったら財布をタクシーに忘れた。友達に泊めてもらって食事はファストフード。帰りは無賃乗車で立ち通し。参った」
従来の教材だったら親に旅行させる孝行をほめたり、困っている人を助ける美談になっていたのではないかと…。
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コメント
実践的で素晴らしい例文ですね。

「無賃乗車」が実践的なのかどうかは定かではありませんが。
語学教科書の歴史的変遷を研究すると社会変動が見えてきて面白いでしょうね。
投稿: ももごろう | 2011.10.05 17:42
ももごろうさん、こんにちは。
1970年代の教科書はそれらしかったですよ~。
「帰省した。父母と兄とが畑仕事をしている。私もなんだかむずむずして畑に出て一仕事した。気持ちが良いものだ」
とか、
「党の卓越した指導の下、ついに新工場が完成し、生産は飛躍的に高まった」
なんてのがありました。日中戦争を「抗日戦争」と呼ぶのも教科書で知りました。
投稿: Shira | 2011.10.05 23:16
本当に隔世の感がありますね。私なんか更に古い時代の教科書ですよ。「坚决反对美帝国主义」とか「汉奸恶霸地主黄世仁」とかばかりですからね。今思うと、アホらしさと懐かしさが錯綜します。これらの文は今でも、正しい発音で言うことができます。
投稿: 象@一時帰国中 | 2011.10.06 21:52