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2011-10-15 無気音と有気音と

ウィズダム外国語学院の最初の授業で正しい無気音の出し方を教えてもらいました(つまり同時に正しい有気音も教えてもらったわけですが)。

授業の内容を具体的に書くのは控えておきます。ケチなわけではなく、発音については学習者それぞれが抱える問題の質がまったく違うことが多いために無用な誤解を産む可能性が高いからです(主任講師の田さんからは「Shiraさん、ブログに何を書いてもかまいませんよ」と言っていただいています)。


授業の再現ではなく、私なりの表現を書いてみますね。
無気音を出すときに
「息をそっと出す」
という説明が多いのですが、これは違うな、と思いました。結果として息はそっと出るのかもしれませんが、息を押さえようとして声まで元気がなくなっては良くないですね。

息をそっと出すのではなく、「声を素早くしっかり出す」ようにするという感覚ではどうでしょうか。声帯をしっかり使うことで息だけが出る時間がなくなり、結果として良く鳴る無気音ができあがるように思います。相当大きい声で爆発的に ba と出してみましたが、母語話者には間違いなく自然な無気音として聞いてもらえました。

中国のニュースや映画、ドラマには
「勢いのある無気音」
がたくさんあります。


ということで、
「有気音では息を勢いよく出す」
という説明にもただし書きが必要です。息の勢いはどうでもよくて、「送気」の時間があれば良いのでしょう。ですから、「そっと出す有気音」もたくさん聞くことができます。口腔内の圧力を高くして力任せに出す有気音について、ウィズダム外国語学院のサイトは
「中国語が話せる殆ど全ての日本人の中国語が、ネイティブにとっては大変高圧的なものになってしまっているのです」
と書いています。


「無気音は元気に、有気音はそっと時間をかけて出すものかもしれない」と考えて聞いたり練習したりすると新たな気づきがあるように思います。その際には信頼できる母語話者に聞いてもらうと安心ですね。

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コメント

有気・無気音のヒント大変参考になります。

ウィズダム学院、極めて良さそうですね。残念ながら当方は予算オーバーなので涙を呑んで我慢です。


投稿: shushu | 2011.10.16 12:59

shushuさん、こんにちは。

確かにかなりの出費となりますねー。
こうなると物の価値についての考えの問題かもしれません。

中古の軽自動車が 50万円だとしたら、一生使える発音が同じくらいでもいっかなーと思うかどうか。

投稿: Shira | 2011.12.27 12:59

shiraさん

年末宝くじもハズレたので、ウィズダム学院は当分見送りです。納得がいく成果を期待するにはやはり50万円前後必要なのですね!

さて、去年、別のエントリーで指摘されていた「nの音をしっかり出す」アドバイスはとても参考になりました。

私の場合、shenme やzenmeは従来は「シェマ」「ゼマ」になっており、自分でも何か変だとは感じていました。今ではお陰様で「シェンマ」と「ゼンマ」とそれらしき音が出るようになりました。テープに録音した自分の発音を聞いても、nで終わる単語は全般的に音のキレが良くなったように思います。

放送大学の課文にあった設定ですが、地方出身でなまりの強い列車の車掌が「请旅客们准备下车」とアナウンスしたつもりが、ある男性乗客はこれを「请女客们准备下车」と聞き間違えて列車から降り損ねた、という場面設定がありました。つまり車掌が「旅」と「女」のlとnを区別して発音できないことから生じる混同を描いた設定です。

今までは、「そんなバカな」と思っていましたが、自分が舌の位置を意識してnを発音するようになると、似た場所に舌をつけて発音するlとの混同も確かにありうる、と納得できるようになりました。

今年もよろしくお願いいたします。

投稿: shushu | 2012.01.15 19:13

shushuさん、楽しい学習をされているようでいいですね!

広東では L と N との区別がないので、広東語の「你」を「ネイ」という人と「レイ」と言う人とがいました。今思えば、みなさん同じ音として聞いていたんですね…。

日本の事務所でも
「shushuさん、そのロリ(糊)取ってください」
と言っているらしいです、香港から来た人。

投稿: Shira | 2012.01.19 12:43

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