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2012年7月の4件の記事

2012-07-21 効きます! 通訳訓練

昔に香港で勤務していたときの同僚(中国系香港人)が日本旅行で東京に滞在とのことで、一晩時間を空けてもらいました。

懐かしいです。香港離任から23年、帰国後に香港出張で会ってから14年。

今回のリクエストは
「自分では入れない、小さな居酒屋に行きたい!」

そうなると自分の知っている店にしたいですね。滞在地の新宿に近い荒木町に出かけました。

魚がし料理 竹の子 です。ここで昼に出る焼き魚は 味処三ちゃん と並んで四谷近辺では白眉だと思います。

ヒラメ刺身、ばい貝煮付、かさご煮魚、きんぴらごぼう、こんにゃく煮付など。

魚が煮上がる瞬間の香りがすばらしく、友人も感激していました。


英国に留学してMBA学位を取得し、現在はネットワーク系ベンチャー企業の営業・事務を統括しているそうです。

この日気づいたのは、2人とも英語がだいぶ自由になっていたこと。25年前にはお互いいかにも「外国語」という感じでしたが、今回は
「えっと、英語ではどう言おうかな」
ということがまったくありませんでした。

人生の機微に触れる話、楽しいこと、悲しいこと、たいへんだったこと。

積もる話は尽きることがありません。


通訳の訓練は外国語の運用能力を総合的に高めるのに相当効果があることを思い知りました。通訳では
・内容をしっかり理解して
・正しい文応・語法で
・適切な表現で
・相手に合わせて
・瞬時に
話すわけですから、会話に役立たないわけがないのですね。

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2012-07-15 英検一級合格と英検一級程度

英語検定一級に合格するのと、あの試験問題に出てくる文章を自由に使うこととの間にはかなり大きな開きがあるだろうな、と思い当たりました。

試験時間には限りがありますが、それでも実際のやりとりよりはずっと余裕があります。また、試験問題は採点を考慮して作られるので、択一にしろ記述にしろどうしても単純な内容にならざるを得ないはずです。


というわけで、
英検一級合格程度

英検一級程度
とは違うんじゃないか、と寝言を言ってみました。

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2012-07-03 道具

「外国語は単なるツールにすぎない」

この言い回しはどなたが始めたのか知りませんが、あちこちで見かけますね。

このツール、非常に大切です。

日本人の日本語会話もツールに過ぎないとするなら、考えなしにこの説を唱える方には丸一日何も話さず・聞かずに生活してみてほしいですね。

私のかつての勤務先では外国に行ったエンジニアが英語というただ一点で大変な苦労をしてきました。
「英語さえできたら」
と何度も悔しい思いをしてきました。英語がわからないために被った損失もいろいろあります。客先やコンサルタントからも
「あなたがたはすばらしい会社だ。ただ、英語があまりに貧しい」
と言われました。

技術も経験も熱い心もある。ただ、それを伝えるすべがない…。

経営者から新入社員までこの悔しさを味わっているので、皆忙しい日々に時間をやりくりして英語を学んでいます。頼まれてその国に出て行っているのではない。軒を貸してもらって商売をしている。だったら通じる言葉を使わなくては。

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2012-07-01 学習の姿勢

このところ英語の通訳学校の課題にかかりきりで中国語の学習がみごとにお留守になっています。あまり時間が経つと大幅に退化しそうで心配です…。

職業通訳者のブログやインタビュー記事を読んで気づいたことがあります。

めったに参考書の名前がでてきません。参考書だけではなく、市販の教材・学習材料がなかなか登場しません。

そして、伝わってくるのが学習量の多さ。教材についてあれこれ悩まず、有効な学習時間を確保してひたすら進む姿勢が見えてきます。

私も英語表現や日本語での説明をわかりやすくする学習方法をいろいろと考えていましたが、学校に通い出してから2ヶ月を過ぎて方向が定まってきました。

自分で選んだ材料にきちんと取り組む。「解く」のではなく「身につける」。靴のひもを結ぶように、りんごの皮をむくように英語・日本語を繰り出すまで。

中国語の練習もこうすれば良いのだな、と少しヒントをつかんだ気がします。

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